空白のレビュー・感想・評価
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落としどころが素晴らしい‼️
この映画、予告編からして、相当覚悟して観なければ辛いだろうなと思いながら、恐る恐る観始めました(^^;
前半は、予想通りの展開で、事故のシーンも、被害者の父が荒れ狂うシーンも、とてもリアルで迫力がありました😱
はてさて、この映画、この後どういう展開になるんだろう、そして、どういう結末になるんだろう、そんなことをどぎまぎと考えながら、観てました😓
そして、後半は、なかなか予想外の展開で、それぞれの関係当事者が、時間の経過とともに、厳しい社会の視線に晒されながら、それぞれに心情変化が起こり、社会的責任を背負う様が見事に描かれていたと思いますし、さらには、最後の落としどころが何とも素晴らしい‼️
エンドロールでは、ずっと余韻に浸ってました🈵
最後に、この映画の内容について、率直な感想を少しだけ…
女子中学生の死亡事故は、確かに、追いかけた店長、車をぶつけた運転手、轢死させた運転手とそれぞれに因果関係はあるが、誰も加害者といえるほどの責任はないし、警察も犯罪者としては扱っていない。即ち、誰も加害者ではなく、この不運な事故によって責任を追及された被害者といえる。
とすると、誰も加害者もいないのに、どうしてここまで追い込まれなければならないのか、どうすればこういう状況から解放されるのか、とても考えさせられます(-_-;)
それと、マスコミの報道の仕方には、とてつもなく悪意=罪意識を感じました💀
マスコミって、どんな報道の仕方をしてもいいんだろうか、事実を誤解させるような報道をして、罪のない者をどんなに傷つけても、何の咎めも受けないんだろうか、と‼️
この映画で、一番の加害者は、もしかしたらマスコミかもしれない👿
誤解されやすい人は損をする
赦しとは。。。
【「空白」の意味】
取り返しのつかないところまで行きつかないとダメな人って結構いるなと常々思っているのだけれど、改めて映画作品として見ると、悲哀というか、悲しい気持ちになる。
この映画の救いは、花音を最初に車でひいてしまった女性の母親と、添田の船で働く野木、花音の母親の存在なのだが、それでも、このハッピーエンドになろうはずもないストーリーを考えると、辛くなってしまう。
この映画タイトルの意味はなんだろうか。
映画のストーリーの中で言えば、スーパーの事務所での短時間に、青柳と花音に何があったのか。
どんな会話があったのか。
あれだけ、必死で追いかけなくてはならない理由が隠されているのかだ。
映画を見る限りは、青柳が花音の腕を強く引いたから道路の反対側に飛び出して逃げようとしたように見えた。
これは、青柳が添田にしていた説明とは食い違うのではないのか。
また、この作品に登場する人物達の間にある隙間、つまり、相手を理解しようとしないことによって生まれる縮まることのない距離感も、埋める合わせることの出来ない空白みたいなものかもしれない。
自分の善意だけ押しつけ、周りから人が去ってしまう虚無感も空白なのかもしれない。
教師や学校と花音、
教師達、
添田と元妻、
そして、
添田と花音にも決して埋められない空白のようなものはある。
だが、本当の空白は、自分自身と向き合わないことによって生まれる、人間らしい感情の不在なのではないのか。
元妻の幸せを羨ましく感じたと正直に認める気持ち。
花音は万引きしていたに違いないが、それは何故かと考えようとする気持ち。
加害者の自殺と残された母親の悲しみに向き合おうとする気持ち。
野木を認めたい気持ちなど…。
実は、こうしたことが本当は大切なのではないのか、空白を埋め合わせることは出来なくても、空白のヒントにはなるのではないのか。
添田と花音のイルカの雲が救いになれば良い。
この映画のストーリーは、ある意味、あれこれ考えずに、エンパシーを抱くことなくやり過ごせるのが一番良いと考えている僕達の世界のようでもある。
世相を斬る作品
単純で複雑
海辺の大きくはない漁港の町が舞台。言葉にあまり特徴を感じず、どこかなと思っていたら、故郷に近い愛知県蒲郡市。竹島も映り込んでいたし、三河湾のベタ凪も美しく寂しく映画的に撮られていた。
事前情報はそれほど入れてなかったので古田新太が松坂桃李を責め立てる所までしか想像がつかなかったが、後半戦何とも言えない展開に。
古田新太も松坂桃李も流石にいそうな人間を見せ、序盤から古田新太との関係性が絶妙な藤原季節と後半へのきっかけの一つとなる片岡礼子と趣里にも存在感があった。
ただ寺島しのぶについてはそもそも役柄が大変損な役回りで見ていられなくなるほどイライラさせられたのだが、演技が上手いということなのか、演技過剰だったのか判断がつかない。個人的にはもう少し抑えてほしかった。
人のエゴに怒り人の優しさに泣く
なんか古田新太が性格悪い猫みたいでちょっと可愛かった
松坂桃李を執拗に追いかけてるあたりも懐かないボス猫があと付いてきてるように見えて笑った
それに監督がさすが
人の汚さ、醜さを浮き彫りにして気持ちを大いに凹ませたあとに、最後に人間で捨てたもんじゃないと泣かせる。
人を殺すのも人間、人を救うのも人間
万引きした中学生が轢かれて亡くなる所から始まる映画
まずね、マスゴミがねほんとね、言いようのない怒りが湧くような報道をしやがる
それに群がる野次馬ね
古田新太も松坂桃李も被害者である
イタ電や書き込み、人間は本当に汚い生き物だ。
個人間での出来事であり、第三者が介入するのはおかしい。今までの事故や事件でもマスコミの煽動で無関係の群衆が騒ぎ当事者の自殺など問題になっていた。
日本のジャーナリズムに異議を唱えたい。
本当に心が苦しくなる。でも、観てほしい
人は優しい
あるシーンから人間の悪の部分から前の部分にフォーカスが当たる。
救われた気持ちになる。
松坂桃李さんの凄さ
今年の邦画は凄い
受容のプロセス
ラストで怒りの段階から抜け出始めたところ。まだまた、続くよ葛藤が。
古田新太さんのギリ理性がある感じの凶暴な父親役の演技がもうなんかすげぇ。警察に通報レベルではあるけと当事者(スーパーの店長/松坂)としてはギリギリ呼べない。一層のこと暴れてくれた方が楽なのに。
どこに自分があるのか分かんない30過ぎのおっさん役の松坂くん、根は良いどこにでもいる小市民の演技が、あのかっこいい松坂くんはどこに?ってぐらい。
個人的には一番救われないのは寺島さんの役どころであるスーパーのおばちゃんと感じました。空回りし続け、開き直りも出来ず、承認欲求の高さに見え隠れする自己肯定の低さの演技に拍手です。
空白
見に行って良かった
よかった
かなりいい作品
うーん
159本目。
スタートが父娘の二人暮しは、マイダディと一緒だけど中身は全然違う。
最初は重いなぁとは思ったけど、観ていくうちに、何が正解、誰が犯人とかではなく、今の日本、日本人を表している作品だと思う。
こういったニュースを見る度に知らず知らず犯人探ししている自分がいるけど、やっぱ上っ面しか見てないんだよな。
アメリカだったら違うのか?弁護士立てるのすら罪なのか?と思うけど、立てなかったから、あそこまで寄り添えたのかとも思う。
でも仕事で運転している身にしてみれば、相当参るし、作品の中でもう少し描いて欲しいとは思う。
言葉は悪いけど、死んだらチャラってのも、本当にそれでいいのかは思う。
まあ、正解は各々で。
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