「重たく辛い」空白 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
重たく辛い
告知を観た時から重たそう、観るのに覚悟がいるな
と思ってたけど、想像通り辛い2時間が待っていた。
一つの事件の当事者たちのその後、
報道だけでは分からない事実と心理描写を
これでもか!とやってくれてとても辛くリアリティーがあって良かったけど、たまに低予算だなと思わせる
クオリティがあって、ワイドショーのスタジオとか
気になってしまった。
登場人物に誰も正しい人がいなくて、誰か一人でも
まともな人がいないのかと思ったけど、
まともな人なんて考えたらいないよなと、
みんなどこか狂ってて自分が正しいと思ってないと
生きられない世界だよなとなんなく思いました。
初めこそ、ヤバ!みんな狂ってんじゃん!と思ったけど
そこが愛おしいとも最後は思えました。
ラストが本当の救いなのかは疑問なんだけど、
それでも捨てきれない希望はあるのかな。
善の押し売りおばさんの最後はどう捉えたら良いの
だろうか?苦手な人ではあって、どうでも良い人では
あるのだけど、可愛いそうでもあった。
あと、この手の映画のマスコミの報道のあり方は
本当に胸糞悪い。
これが報道のリアルだとすればテレビは信じられなく
なってしまうな。
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