「誤った正義感と罪悪感」空白 llさんの映画レビュー(感想・評価)
誤った正義感と罪悪感
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こんな最高な映画は久々です
この映画は、基本的に主人公以外、人の気持ちを考えず、自分の勝手な正義感で行動をする人間ばかりだ
学校の先生達は生徒の気持ちを考えず自分の正しさを押し付け、スーパーの女も同然である(メディアは論外であるが誇張しすぎている気がしなくもない)
前半と後半のセリフである、『スーパーの店長ですよね』という言葉は
同じ言葉でも相手の気持ちを思う意味合いが全く違い、主人公は人の優しさに涙する
父親は
不器用で、人の気持ちを考えず、決めつけで物事を考える、典型的な昭和育ちの人間ではあるが
終盤の、被害者が死んでから娘の気持ちを分かろうと絵を描き、漫画を読むシーンは最高に愛おしい(化粧用品を公園に捨てるのはいただけないが)
息子同然の藤原季節とのシーンは最高にムカつくし、暖かくて、面白い
前半でストレスが溜まるが、人々は事件と関わりを気に成長し、後半では嬉しさと優しさで最高のカタルシスが生まれる
どんな事件が起こっても、どんな過ちを犯しても、人はそれを許容し、その経験から成長して、助け合いながら生きていくことができる
映画という枠を超えた最高傑作
追記
寺島しのぶの自殺未遂後のキス未遂の演技が最高すぎる
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