劇場公開日 2021年9月23日

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「古田新太と松坂桃李が共演し、ひとつの事故をきっかけに“人間の弱さと...」空白 ホンマサさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 古田新太と松坂桃李が共演し、ひとつの事故をきっかけに“人間の弱さと...

2022年1月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

難しい

古田新太と松坂桃李が共演し、ひとつの事故をきっかけに“人間の弱さと狂気”を描き出すヒューマンサスペンス。

娘を突然失った父親を演じる古田新太の存在感が圧倒的。
愛情と怒り、悲しみと執着がごちゃまぜになり、
その感情が周囲を巻き込みながら暴走していく姿は恐ろしくもリアルだ。

正直、「古田新太が父親だったら誰だっておかしくなる」
という気持ちが湧くほどの圧迫感。
同時に、「よく結婚できたな…?」
と感じてしまうほどの爆発的なキャラクター性が、物語に重さを与えている。

観ているこちらも心が沈むほど暗い雰囲気をまとい、“喪失”“罪”“許されない過ち”が静かに積み重なる。
決して気軽に観られる作品ではないが、人間の心の脆さと、加害と被害が入れ替わる瞬間を鋭く描いた一本。

ホンマサ
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