「みんな被害者、誰も悪くない」空白 あささんの映画レビュー(感想・評価)
みんな被害者、誰も悪くない
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ここ最近でめちゃくちゃ泣いた作品です。
荒さと不器用な姿から時折みせる寂しげな表情と娘を想う優しい目、複雑な人間の感情と姿を渾身の演技で見事に演じ切った古田新太って天才かよ。
事故によって娘を亡くした充(古田新太)の深淵のような深い悲しみと娘に向き合えなかった後悔を、マグマのような怒りと他者への八つ当たりによってボロボロになった自分の心をなんとか保っていたのだろう。
一方で、ただ万引き犯を追いかけただけなのに、、、不運なことに犯人は事故死し被害者の父親やマスコミや野次に攻められ人生狂ったスーパーの店長青柳。
飛び出してきた女の子を車で轢いてしまった心の優しく弱い若い女性。
“相手の為に”と正義や良心を振りかざすお節介おばさん(寺島しのぶ)。
みんな悪くない、誰のことも責められない。
充の行動については自分が彼の立場だったらと考えると仕方ないとさえ思ってしまう。だけどそんな彼を救ったのが、自殺した加害者の母親(片岡礼子)だ。彼女はある意味キーパーソンでありそれを演じた片岡礼子は随一。
腐ったマスメディアの過剰な報道や記者、はたまた学校の対応など現代社会の闇や問題も絡めながらも、手を差し伸べてくれる人の存在や一筋の光も描かれている。ラストの青柳に話しかけてきた若い男性が放った言葉に号泣。
さすがスターサンズ、吉田監督、河村プロデューサー!期待以上でした。
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ワンコさんのコメント
2021年9月30日
おはようございます。
問題提起のつもりで書いてみたんですけど、実は、自分でも曖昧だなあと考えているんですけどね…。明日は、007を観て、スッキリするつもりです😁