「吉田恵輔監督だった」空白 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
吉田恵輔監督だった
本作のテーマは邦画に良くあるテーマだと思ったのですが、作品は吉田恵輔監督の個性が溢れていました。狭い空間の中での狭い人間関係を、結構気持ち悪く撮るからなあ。
家父長の名残なのか、家族だから分かり合える、家族だから仲良く、家族だから○○いうのはもう無理なのでは?と思います。シャッター通りになった地域も衰退していて、栄光を知るおじさんはついていけないですね。
父親は娘を理解する為にアルバムを見たり漫画を読んだりしているうちに、人への接し方が変わりましたよね。店長もお客さんに何気ない励ましをかけられていました。そんな些細なことに人は支えられているのだし、本作の良いところはこういうところではないかと思います。今回は、監督が余り意地悪じゃなかったです。
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