「WANIMAのタオルが一際映えてた。」のさりの島 はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
WANIMAのタオルが一際映えてた。
これはさすがに長い。中だるみも多くてなかなか集中が続かなかった。ご当地ネタや必要とは思えないエピソードで余計に長く感じてしまった。
オレオレ詐欺をしながら流れる青年と熊本天草で楽器店を営む老女との奇妙な交流。これ冒頭のラジオニュースが伏線になってて電話を受けた時点でおばあちゃんの作戦が始まっていたとしたらなかなかの強者やね。そら青年の手には負えない。実際におばあちゃんのペースにどっぷりハマってしまったしね。
かつては賑わった商店街。でも今ではほとんどの店舗がシャッターを下ろしている。寂れた地方の象徴みたいな景色。そら寂しいよね、おばあちゃん。ひととき、嘘でもいいから誰かと過ごしたくもなるわ。
案山子も能面も誰かにとっては生きている。客のいない楽器店にだってブルースハープの注文は入るし、閑散とした商店街も夜になれば明かりが灯り数少ない誰かの足元を照らす。青年はおばあちゃんにとってそういう存在だったのかも。
藤原季節ほんまにいいな~。素朴な感じなのにどこか胡散臭さもあってこれからも注目ですね。
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