「「〇〇村」シリーズの二匹目のドジョウはいなかった感がプンプンですw」樹海村 松王○さんの映画レビュー(感想・評価)
「〇〇村」シリーズの二匹目のドジョウはいなかった感がプンプンですw
前作の「犬鳴村」の第二弾と言う事で、2匹目のドジョウを狙って感はありますがw、犬鳴村が結構怖かったのもありますし、なんだかんだ言っても、あの清水崇監督ですから、キッチリと押さえる所は押さえるだろうとの期待もあって観賞しました。
で、感想はと言うと、とっ散らかり過ぎw
怖いかと言えば怖くない訳ではありませんが、清水崇感の恐怖はほとんど無い。また犬鳴村の半分も怖さは無いかなと言うのが感想。
正直、過去の清水崇監督の貯金は使い果たした感じです。
樹海村と吟ってますが、正直樹海村では無く「コトリバコ」。
コトリバコと命名してたら良いのに、犬鳴村の二番煎じを狙って、樹海村にした時点で方向性がズレてる。
主人公は山田杏奈さん演じる響かと思いきや、主人公は山口まゆさん演じる鳴。
また、樹海村の捉え方がブレブレで、意味もない登場人物もいて、何故か殆どが呪われるけど、その理由も解りにくい。
怖さの描写も薄いし、何故こうなったのも中途半端。
霊と言うよりかはゾンビ映画的であるし、霊感と言うか霊媒体質は伝染すると言うのは分かるけど、もっとシンプルに出来なかったのかな?と思います。
その他に「寺に火を放った響の浅はかさ」も説明も不足気味で微妙だし、コトリバコが何故引っ越した先の床下に有るのかも中途半端(それもかなり手前にある)
死んだ人達の理由やその後の立ち位置も微妙。
樹海村の由来が古き風習から来るのは良いのにその設定も中途半端なので、犬鳴村程の理由が無い。
正直、「〇〇村」シリーズはこれで止めた方が良いし、もうネタ切れ感がありありです。
清水崇監督は本当にこの設定と脚本でオッケーを出したのだろうか?
「呪怨」に代表するジャパニーズホラー作品監督でホラー作品の巨匠の一人として考えたら正直これで良いと思っているとは思えないんですよね。
安達祐実さんや國村隼さん、原日出子さんと言う実力派が出演されているのでキチッと締められる所は締められる筈なのに…
前作の犬鳴村でも思いましたが、実在の場所を扱った作品は変な振り方をするといろいろと面倒だろうなと言う問題は分かるんですが、それでも中途半端に振るのなら、止めた方が良いと思うんですよね。
また、最近ネット上の都市伝説を扱った作品が結構ありますが、それはそれで良いと思います。
でもこの作品はどっちの要素も欲張って起用してまとめきれなかった感じがプンプン。
樹海村なら樹海村。コトリバコならコトリバコでまとめた方が良かったと思います。
ネットで何年も前から騒がれている「きさらぎ駅」なんかは面白い題材になるかと思いますが、それを元にして「〇〇村」にはして欲しくないと切実に思いますw
正直期待程では無かったのですが、あくまでも個人的な一意見として捉えてもらえれば幸いです。
ジャパニーズホラーのあのぞくぞくする怖さがあじわいたいと思うのなら「リング」や「呪怨」になるのかと思うと少々残念な感じはある、今日この頃です。