僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46のレビュー・感想・評価
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14歳のモンスター
こんなにドラマティックなドキュメンタリーがあるのだろうか?だけど、それでもいい。
騙されてもいいと思ってる。
彼女はカリスマだった。
最前列で刀を振り上げる独裁者でも良かった。
ついて来れない奴は切り捨てる非情なトップランナーでも良かった。
だけど、彼女は優しすぎた。
優しすぎて幼すぎて、彼女達が大好きだった。
そして彼女達も優しすぎた。
そして、そんな彼女や彼女達でなかったのなら、俺は出会ってなかったろうとも思う。
感受性の化物を追い込んだのは誰だ?
その感受性を研ぎ澄ませたのは誰だ?
大人の責任を問いかけるシーンがあった。
でも、責められるか?
目の前で猛烈な勢いで成長していく才能を止められるか?大人の予想を超えていく可能性を止められるか?表現者としての純度が高ければ高い程、それがどれ程の大罪であるのか本能が理解してる。
冒頭、彼女達の1人は言う。
「手を繋いで崖っぷちに立ってるようだ」と。
彼女の在り方次第だったのだろう。
だけど、彼女達は彼女の抜けた穴を必死に埋めようともがく。足りない、出来ないと知りつつも立ち向かう。
彼女の背中が大きすぎて彼女達は気づかない。
そんな彼女が満身創痍で戦い続けたのは彼女達がいたからだ。彼女が認めた才能の宝庫が彼女達だったからだ。彼女達は形の無い刃にズタズタにされながらも、徐々にその才能を開花させていく。
本編では語られなかったが、東京ドームのライブの時だったろうか?「アンビバレント」の楽曲中に彼女達の1人が「東京ドーム、いくぞお!」と客を煽る。
お決まりの煽り文句であったとは思うのだけど、それは彼女の耳には、違う言葉にも聞こえたのだろう。
彼女は曲中の誰かではなく彼女として嬉しそうに笑ってた。それを機に彼女のギアが1つ上がったようにも見えた。
これが彼女の欲したものだ。
「見て!私の仲間はこんなにも強い。私の仲間は最高で最強なんだ!」
だけど彼女が才能を発揮すればするほど、彼女達は霞んでいく。
「違う!私を見て欲しいんじゃない!私達を見て欲しいんだ!」
その絶叫は何千万の熱狂に掻き消される。
声を枯らして、涙を流して叫べども叫べどもその声は誰にも届かない。
彼女達の誰か1人でも、打ちひしがれしゃがみ込む彼女の胸倉を掴んで「馬鹿にすんな!全力で走れ!今は無理でも絶対に追いついてやる!」とぶん殴れれば良かった。
だけど…それが必要だと分かっていても、不可能だと思わせる程の才能にあてられ続けていたのかもしれない。彼女は全力でどこまでも走れる体力と脚を備えたスプリンターだ。
それがどおいう事なのか、彼女達が1番良く分かってる。
彼女は彼女達と袂を分かつ。
自らの半身を自らの手で引き千切ろうとする程の葛藤と痛みではなかったのかと思う。
彼女達は立っていた崖っぷちが崩れ落ちた喪失感に愕然としたのだろうと思う。
別れに際し、彼女は彼女達1人1人に抱きついて「もう一緒にはできないの」と呟いた。
奇妙な絵面だった。
別れを決断した側が、別れを告げる側にすがりついて離れたくないと懇願してるかのように見えた。
そして彼女達は決別する。
彼女と、今までの彼女達と決別する。
それはきっと、いつまでも彼女と手を繋ぎ笑いあえる為なのだと思う。
彼女達の1人は言う。
「これからの私達に期待していてください」と。
それは彼女にも向けた言葉にも聞こえた。
彼女達の1人は戯けて笑う。
鼻の頭にチームカラーである緑のペンキをちょんと付けて。その笑顔はどこか誇らしげだった。
5年の活動に幕を閉じ、欅坂46は伝説となるのだろう。
俺の中の真実はそれでいいと思う。
映像作品としての構成は素晴らしかった。
冒頭の菅井さんのインタビューからすでに目頭が熱くなる。
挿入される欅坂の楽曲は、そのまま平手さんの成長と葛藤を表現してるようだった。いつも聞いてる楽曲の裏の顔を見たような気がする。
その時々に欅坂に楽曲を与えたのが秋元Pなら、彼は悪魔的な天才だ。
「サイレントマジョリティー」でさえ偶然ではないように思う。ここに至るドラマの筋書きを予測してたかのようだ。
5年間に及ぶ膨大な記録映像。
初めて目にするライブシーンもあった。
印象に残るのは、アドリブで走り出した「ガラスを割れ」だ。アイドルと総称される人種が放つ気ではなかった。渇望と怒りと気迫を伴う破壊を、全身全霊で叫んでるようだった。
そして、あどけなく笑う平手さんの姿と、笑わなくなった平手さんと。「黒い羊」で泣き崩れた平手友梨奈をただ1人、佇んで見つめる鈴本さんの姿だった。
ファンを自称するならば見逃してはいけない作品だと思う。
俺は常々思ってた。
平手友梨奈のファンでも欅坂46のファンでもない。欅坂46にいる平手友梨奈のファンなのだ、と。
でもオンラインライブで傷だらけになりながらアイデンティティを訴えるかのような「誰がその鐘を鳴らすのか」を聞いて変化したように思う。
平手友梨奈という劇薬を喰らい続け、その毒に殺されるのではなく、その毒を血液に変えて立ち上がった者達が何を残そうとするのかを見てみたい。
「黒い羊」で小林さんに託された花束には、そおいう意味もあったのかもしれないと思う。
「角を曲がる」は、おそらく2度と耳にする事はないだろう。あの時の平手友梨奈でないと歌えないのではないかと思う…。
いいだろ、別に?
アイドルにアイドルらしからぬ妄想を抱いたとしても。
そんな感じか
平手信者にとっては最高の映画かも。
ただ、欅坂46の箱押しの私には物足りない、いや、メンバーはそんな気持ちで活動してたの?って感想しか残らなかった。
デビューから脱退迄の変質していく平手を腫れ物でも触るように神格化させた運営のやり方が一番悪いのだが、メンバーが余りにも平手に頼りすぎて、自分達が今やらなければならない事を放棄していた事も問題だったな。ある意味平手もメンバーもプロ失格。改名後も頑張ってもらいたいが、映画自体は今迄見てきたAKBグループ、坂道グループのドキュメントの見終わった後のインパクトは薄いものだった。
真実だけ
正直、欅坂46のことはまったく知らなかった。
知ってることいえばニュースやワイドショーで語られる欅坂の姿や平手の傍若無人さなど。
この映画を見て思ったことは、自分が見て聞いて知ったわけではないのに第三者の意見だけで構築されてしまった欅坂像が嘘であって、映画内で語られた欅坂が真実であること。
故に、この映画のタイトルが真実と嘘ではなく嘘と真実なのかと思った。
重い話や辛いシーンを入れて、確信に迫っているよう誤魔化しているが、...
重い話や辛いシーンを入れて、確信に迫っているよう誤魔化しているが、結局ファンの知りたい"真実"は闇に葬られていた
詳しくはネタバレになるので書けないが、メンバー間での平手信者(大多数)vsそれ以外の構図はかなり異様で怖かった
センターをやりたいと発言した今泉への噂の件があってもおかしくない雰囲気だったので、そこでの衝突を描いていないのは察してくれということなのであろう
僕たちの嘘と真実
最初からライブの裏側からのライブシーンにゾクゾクする、他のアイドルグループのような表面の仲間みたいなシーンはなく、パフォーマンスにストイックに辿りつく、様が圧巻だった、平手友梨奈のストイックさにメンバーのキラキラアイドルからストイックに変化する葛藤、メンバーの成長がライブを通して写しだされるが、そこに平手友梨奈が加わった時は鳥肌もんだ
人の心に響くまでには裏での苦悩は必然、最後のドームに辿り着いた時の欅坂46のパフォーマンスは最強だった、十代から責任と羨望、メンバーからの信頼を一身に受けてボロボロになるまで頑張った平手友梨奈に陶酔した、平手の脱退後は依存していたメンバーの圧巻なライブの成長が素晴らしかった、主観をいれると、平手友梨奈は寄り添ってほしかったのではなく、一緒に闘って欲しかったのだと、思った、脱退したからこそメンバーは闘う意味をわかったのかと凄い、青春の王道をみて、胸が熱くなった
とにかく、大画面のライブが圧巻だ
欅坂
誰もが期待していた映画
欅坂のドキュメンタリー映画の予告は皆さんも強く印象に残っていたと思います
ここ最近の欅坂は世間を騒がせていました
その全貌が明らかにされるとなり私自身もすごく楽しみにしていました
平手友理奈という存在が凄かった
私たちの認識は間違っていなかったのかもしれないそう感じさせる映画でした
欅坂が隠していた嘘ってなんだったのでしょうか?
欅坂が隠していた真実ってなんだったのでしょうか?
結局わからないまま物語は終わっていきました
やはり欅坂の魅力である表現力の凄さこれを存分に感じることができました
所々に挟まれるライブ映像には毎回圧巻
1人の少女の存在を中心に巻き起こる葛藤物語
しかしこれだけ色々言いましたが私はみた後欅坂は改名する必要はないんじゃないかそう感じました
コロナ期間公開延期が挟まったことで予定ではきっとなかったであろうシーンが追加されました
そこもあったからこそ感じた欅坂の第一章は区切られたんだと
うまく伝えられないけれども気持ちがまとまりました
うまくは言えない
タイトルを回収できたとも思わない
でも見てほしい
観終えた後に感じる感情に名前を付けるならば混沌
部分的にネタバレに近い部分がありますが、映画の核心部分の内容はフワッと説明したつもりなので、参考にしてみてください。
私は欅坂46のライブに何度も足を運び、演出のクオリティに圧倒されました。その立役者といってもいいのが、平手友梨奈です。私自身はキャプテンである菅井友香さんを推していますが、平手友梨奈が居なければ、ライブの雰囲気は並々ならぬもの、見たことも無いもの、身体のエネルギーを根こそぎ持っていかれるようなあの感覚にならなかったのは確かです。このように言うと反論する方もいるのは承知です。ただ、私が今まで見てきた中で余韻として残っているライブを順番に挙げてみると、そこには大体平手友梨奈がいます。
その中で今年の1月、その平手友梨奈が脱退しました。これはあまりにも衝撃的でした。欅坂どうなるの?どうして?こうした疑問符が絶えず湧き出てきます。こうした疑問が覚めやらぬことないままに、新しい欅坂を築き上げていこうというメンバー意志が最近の活動に反映されるようになってきました。
さて、私が感じている欅坂46に関してのまるで哲学のような疑問は以下のことです。平手友梨奈はどうして居なくなったのか、平手友梨奈は欅坂46のなかでどのように表現したかったのか、平手友梨奈は欅坂46にとってどういう存在だったのか、平手友梨奈を軸に揺れ動くメンバーはどういった心持ちなのか、ということです。今まで雑誌などを見てても表層的に見えて全く実態が掴めなかったような事柄だらけです。上の疑問に対するある程度の答えはまとまってきたように思います。
とはいえ、欅坂を好きな人間にとっては大きな棘を突き刺すような場面も見られました。このあたりは、一長一短ではありますが、本当に好きな人は、最後観終えた途端に、「ありがとう」とか「ごめんなさい」みたいな気持が入り交じった混沌とした感情が頭の中に渦巻くように感じることになるでしょう。1ミリでも欅坂のことが好きだった、素敵だなと思ったことある人であれば、この気持を共有出来ると思いますので、是非見に行ってほしいです。
ぶっちゃけ口だけで「平手友梨奈が必要」と言うのは簡単かもしれませんが、メンバーのそういった今までの台詞は偽りのないものであったことを実感しました。
一度、予告編を見てみると分かりますが、デビューしたての平手友梨奈が「いつか来ますかね、そんな日が。」と言うシーンがあります。これを映画で全文を聞いた瞬間、そのライブを見に行っていた私はある光景を想い起こしました。本人の願いが叶うかどうかは劇場で確認してもらうとして、その答え合わせの時には自然と涙が溢れてしまいました。
また、2人のメンバーに注目して見て欲しいです。小池美波さんと石森虹花さんという方です。あえてそれぞれの場面にタイトルを付けるならば、小池と二人セゾンと平手、石森と平手と石森から見る欅坂46といった所でしょうか。この二人が欅坂46とどのように向き合ってきたか、特に私が気になっていた最後の質問の答え合わせとしては、あまりに理想的すぎて美しすぎてそれでも辛い気持にさせられるような解答を突きつけられました。
疑問を解決してくれる映画と私は銘打ってしまいましたが、正直モヤモヤもさせられます。小林由依と欅坂46と平手、10月のプールに飛び込んだと平手、今泉佑唯や長濱ねるなどの卒業メンバーから見る平手や欅坂46、黒い羊のMVの場面での出来事、大人の事情というものでしょうから割り切っていますが、全て答えを提示してくれるわけではなく、推測の域を出ません。こうした、ミステリアスな所も欅坂46の威厳を保ってきた部分なのではないかなと個人的には感じています。
ですが、ドキュメンタリー映画までも感情を揺さぶってくるようなアイドルグループは二度と私の中で現れることがないなという気持ちを再確認することが出来ました。このドキュメンタリー映画を見て、「やっぱりな」と予想通りに思うことも「そうだったのか」と不測の事態と感じたとしても、総じて想像の斜め上を行く、時間を忘れて、欅坂にひたすら魅了されていく、そんな力強さをもった最強の音楽映画兼ドキュメンタリー映画でした。
衝撃
グループ最年少14歳でデビューした平手さんの想像を絶するストイックさ、才能、平手さんを中心として1つにまとまる欅坂46のパフォーマンスに終始圧倒されました。
5年間の活動のほんの一部を切り取られただけだし、詳しいナレーションもないので、受け取り方は観る人に委ねられてると思いました。
悩みもがき苦しんだ分、卒業したメンバーも脱退した平手さんも、気持ち新たに活動を続けるメンバーもみんな幸せになって欲しいと強く思います。
素敵な楽曲をたくさん届けてくれてありがとうございました!
平手+バックダンサー
平手とその他として映画を撮っているように感じた。
個人的には、卒業したメンバーの心境、今何を思っているのか?、卒業には平手に頼りすぎていたことが関わっているのか?、そこも描くべきだったと感じた。
劇中の皆さんは今欅坂46が楽しいですか?の一言で平手+バックダンサーというイメージがさらに深く刻まれた。個人で写真集、モデルというような活躍もあり欅には平手以外にもいるじゃんという考えもあったと思う。しかし、それはグループ外のことであり、彼女たちの仕事はアイドルだ。いや、アイドルではなく、アーティストなのかもしれない。それだけを見るとやはり『平手』が頭の中に刻まれる。
大人がもっと、や私達がもっと、というのもそれぞれにあったのかもしれない。しかし、誰が悪いのかそれは一つに決めることはできない。それぞれの不の歯車が回り始め、それがかみ合い、このようなことになった。しかし、この映画のように結局、平手+その他のような撮り方をしている。結局また同じ誤ちを繰り返している。それだと何も変わらない。何を変えればいいのかそれは私ら素人には分からない。何かを変えてしまったら欅のような影響力、人を引きつけるような力はなかったのかもしれない。
平手友梨奈という劇薬と「僕」の最期
やはり欅坂46は平手友梨奈あってこそ。
そんな風に思えた内容でした。
Live映像や過去映像での見られる圧倒的な表現力。
これまでのアイドルグループは個性は出しつつも
パフォーマンスに関しては平等性、平均が求められるものとイメージしていましたが、
欅は別カテゴリーだ。そんな風に思えました。
表現力に関して周りのメンバーとの差は大きくある。
しかしあのズバ抜けた才能を存分に活かしたい。
秋元さんはじめクリエーター側がそう思っても仕方がないなと思いました。
ロッキンのインタビューでも載っていましたが、
妥協を許さず、自己採点も非常に厳しい平手に
とってはグループでの活動が段々苦しいものとなっていったのかな?と思います。
「欅坂で活動していて楽しいですか?」
この問いに凄くグッと来ました。
それ以降も身体的、精神的に限界だった中
なんとか活動をし続けてくれた平手に感謝しつつ、
観る人によってはその行動に否定的な意見を持つ人もいると思います。
表現者としてはアリですがグループのメンバーとしてはあまり宜しくない事も見受けられました。
僕自身がそう思いました笑
終盤のLive映像ではまさに命を魂を削りながら
パフォーマンスをする平手の姿に圧倒。
映画を見るととても辞めないでとは言えません。
僕は改名の事を知った時は欅坂というグループを
続けて欲しいなと思った側の人間ですが、
欅坂の主な楽曲は曲中の「僕」が主人公であり、
その感情や葛藤を表現しているモノだと思います。
メンバーも平手の代わりにセンターを務める事に
難色を示していましたが、「センターが」と言うより
「僕」という人間を表現する事に躊躇していたと
思います。
曲中の「僕」を表現する事に関しては
平手を超える存在はいないと思います。
もはや「僕」=平手の様なイメージです。
それを踏まえると黒い羊という楽曲は
平手がセンターとしての最後の楽曲というのが
相応しすぎる楽曲です。
他のメンバー達がこの楽曲を通して、
「僕」を通して、平手を救いたい。
そんな気すらしてきます。
欅坂は5年という歳月で幕を閉じます。
これはアイドルグループとして失敗という烙印を
押されてしまうのでしょうか?
平手を神格化しすぎた。平手withバックダンサーだ。
そんな言葉も言われますが、
自分は間違いなく正解だったと思います。
欅坂の楽曲を通して、そのパフォーマンスを通して
心を動かされ、救われた人間がいるだけで正解です。
才能溢れる二期生、新二期生もそういう欅坂に
魅せられた子達です。
これからの活動、改名後の活動にとても期待が
持てますし、欅坂46がどういう幕引きになるか。
非常に楽しみです。
映画の内容3割、自分の思い7割の内容に
なってしまいましたが、読んでいただき
ありがとうございました。
後味悪し
欅坂46のドキュメンタリーというよりは平手のドキュメンタリーです。
知りたいことは何一つわからなかったけど、唯一わかったことは運営が平手を使い捨てにしたということ。追い詰められる平手をメンバーたちは必死に救おうとしていたけど、どうにもなりませんでしたという話。
映画の中では全く触れられなかったけど、長濱ねるも同じだったのかな?
後味悪いです。
低評価の理由はもう一つ。
平手がソロで歌っていたシーンは全身が映されてパフォーマンスの素晴らしさがよくわかりました。僕はこういう指先、足先の繊細な動きまでわかる映像が大好きです。そして平手を引き立てる背景もバッチリ!
でもそれ以外のシーンは何をやっているのか全然わからない。
全身を使ったパフォーマンスのはずなのに、なぜ顔のアップばかり撮る?もっとカメラを引けよ!
メンバー全体のパフォーマンスや舞台・演出との調和が見たいのに、なぜ2~3人の上半身だけを1秒ごとに切り替える?見にくいよ!
カメラワークとスイッチャーが最悪だから、圧倒的パフォーマンスとか言われても僕にはわかりませんでした。
公開が遅れて良かった
私は、この映画の主人公は平手さん以外のメンバー達と思いました。平手さんが居ないと進めなかった2年前と、居なくても進む勇気がでた今までの成長物語。
4月に公開されていたら「平手さん居なくて大丈夫?」という感想が強く残っていただろうけど、無観客ライブを成功し、改名を決め、新曲をリリースした今だから、「新しいグループに期待しよう」と思えました。
天才の妹を守るお姉さんたちの葛藤と努力の日々
欅が終わっても平手の映画か?と批判された映画だと聞きましたが、平手友梨奈は主人公ではなく、天才の妹を守るお姉さんたちの映画でした。
私が欅坂に興味を持ったのは平手友梨奈の映画「響」を観た後でした。
ネットで調べてみると出てくるゴシップまがいの記事の数々。
過去の映像から彼女たちの実像を探る日々が続きました。
このたびのドキュメンタリーの高橋栄樹監督も私と同じ去年の3月から彼女たちのことを調べはじめたとパンフレットに書かれています。
たぶん私と同じような疑問を映画のテーマに据えていったのだと思います。
私のその疑問とは
「平手友梨奈は何を考えているのだろうか?」
「バックダンサーと揶揄された周りのメンバーの心境は?」です。
平手に度々のオファーをしたがインタビュー了解を得られず主人公不在のままのような映画を作ることにした高橋監督。
私は「桐島、部活辞めるってよ」を思い出しました。
監督もまた過去の膨大な映像から平手の人物像を探ったのでしょう。
私にとって印象的な平手友梨奈は「KEYABINGO blue-ray BOX」の「サイレントマジョリティー センター争奪」でいとうあさこ氏と絡むメイキング映像です。
あんなに笑う女の子を今まで見たことがありません。この時、彼女は15歳。この子が後にボロボロになっていくとは誰が想像したことでしょう。
今回のドキュメンタリーで理由の一つの答えが示されたように思います。(発煙筒事件や紅白事件が詳しく語られなかったので平手さんが勝手に崩れていったように描かれているのは残念ですが。)
欅坂が結成されて平手が14歳だった時、他のメンバーのほとんどはすでに高校生。妹のように可愛がっていた平手が崩れていくのを見てお姉さんたちは何を想ったのでしょう?
お姉さんの守屋茜は「平手の後ろだったからバックダンサーと言われても支えて踊れた」と語っています。怖がりだった小池美波は悩んだ挙句にセンターの責任を担うことを決めました。妹のような平手に全てを託して支えるお姉さんと託された重圧にしだいに潰れていく繊細な妹。「二人セゾンのころまではまだコミニュケーションがとれていたんですけど」と語る菅井キャプテン。
お姉さんたちに私がしっかりしなきゃという意識が目覚めるのは当然でしょう。自分が目立つためではなく妹をより支えられるように。
そういう家族愛体質に合わないメンバーがいたり支えるべき妹が居なくなってグループからの自立を考えるメンバーがいることは当然ですが、ドキュメンタリーでは割愛されています。
天才の妹がいなくなってグループの改名を告げる菅井キャプテンの心境を思うと涙がこみ上げてきました。閉館中のパルコの屋上で集合写真を撮影したグループのドキュメンタリー映画のラストシーンが同じパルコの屋上に立つ菅井キャプテンの姿だったことは素晴らしい締め括りでした。
ダンス指導のTAKAHIRO先生に「大人の責任ってなんだと思いますか?」と監督が質問するのが観終わった後も引っかかりました。大人たちが彼女をここまで追い込んだことは間違いないと思います。しかし普通の高校生には絶対にできない経験を与えたのも大人たち。チャンスを与えてどう動くかは彼女たち次第。渋谷の街で横一列に並ぶ彼女らの髪が突風で乱れる映像が印象的でした。けやかけの土田さんが「アイドルは精神的にも大変だから自分に娘がいたら絶対にアイドルにさせたくない」というようなことを雑誌インタビューで答えていたのを思い出しました。
耳を傾けました
なぜあんなパフォーマンスができたのか
その理由が分かったような気がする
メンバーのインタビューからは、意外とみんな自分達のことを冷静に見ているように感じた
というか客観的になる努力をする必要があったんじゃないかな
この状況をなんとかしたいと思ってたんじゃないかな…
表現は自分の生身の部分をさらけだすから、こんなにも苦悩する
さらけだした結果、ほめられるだけじゃないし
そんななか苦しんでもがいた結果があのパフォーマンスで、そしてそれが人を惹き付けるなら
今までやってきたこと意味があるなぁと言いたくなります
女の子たちの今までとこれからを見つめることで、深く感情を動かされます
冷静には見ていられない。
グループ結成時から見続け私には、全然物足りない。
梨加はともかく一期生で上村さんの言葉が無かったし、
卒業生で今泉さんや、長濱ねるさん以外に触れていなかったのも不満。
そして、平手さん本人の才能があるのは勿論だが、それに便乗して祭り囃した大人たちや、発煙筒事件を無視して、勝手に孤高なったみたいな描き方にはとても賛同出来ない。
「黒い羊」の撮影終了後に、皆が寄り添った姿こそが真実なのではないのか。
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