バニシング ’72のレビュー・感想・評価
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サスペンス感は希薄
1972年3月24日、カリフォルニア州ラグーナ・ニゲルにあるユナイテッド・カリフォルニア銀行の貸金庫が破られた実際の事件をベースにした銀行強盗サスペンス映画なのだが強盗団の一員ハリー・バーバー(トラヴィス・フィメル)のラブロマンスも交え回想物語風に語られるのでちょっと拍子抜け。
原題はFinding Steve McQueen、ハリーはスティーブ・マックイーンの大ファンとういうことでもじったのでしょう。邦題のバニシングは日本の配給会社がダイナミックなカーチェイス映画「バニシングポイント」に勝手便乗したのでしょうかね、劇中、マックイーンが映画「ブリッド」で乗っていたのと同じの68年型フォードマスタングでのカーチェイスシーンもありましたから・・。
まあ、アメリカ人にとっては有名な事件だから興味深く観られたのでしょうが、盛り込み過ぎでサスペンス感が希薄、私には回りくどくて退屈でした。
私好みの秀作でした
ニクソンの隠れ資金を狙う銀行強盗団。その一人の顛末を描く物語。 何気なく観始めましたが、思いのほか秀作でした。 物語は、主人公が恋人に罪を告白するところから始まります。罪を告白された恋人とのドタバタを映しながら、恋人との慣れ染め、そして72年の強盗の顛末を絡めて物語は進みます。 3つの時代を行き来しながら、それが上手に整理されていて、分かり難さを感じません。 全体的にコメディタッチ。奇抜な笑いではなく、場面々々でシュールな映像でクスりと笑わせる手法は極めて私好み。それでも、強盗中の緊迫感はしっかりと映し出していて抜け目がありません。 兄弟愛の描き方も素敵で申し分なく、とても優しい気持ちにさせてくれます。 エピローグも、主人公の人柄が現れていて余韻もしっかりと楽しむことが出来ました。 期待していたクライムサスペンスとはまったく違う作品でしたが、観てよかったと思える作品で、評価も高くさせて頂きました。
スティーヴ・マックィーンを探して
恋人(レイチェル・テイラー)に8年前に犯した犯罪について告白する主人公(トラヴィス・フィメル)、最初はあまりに突飛な話で信用されなかった。 見ている方もグイグイ引き込まれていく面白さ。 これが実話というから驚く。
スティーブマックィーン
に憧れた青年役トラビスが主人公。弟思い。 銀行強盗と恋愛を絡めた映画。実際に起こった事件を基にしており、トラビス役が観てるものを不思議と魅力する。 カッコよさは普通なんだけも映画に醸し出す優しさが前面に出ててぴったりの役の様な感じ。
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