「新解釈の透明人間」透明人間 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
新解釈の透明人間
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2019年。監督・脚本・製作総指揮はリー・ワネル。
H・G・ウエルズの『透明人間』とは大きく違っていますね。
透明になる仕組みがまず大きく違う。
(ネタバレになりますので、その方法には触れませんが、薬を飲むなんで安直じゃない、
なにせ天才科学者ですもん)
同じなのは、悪事に透明になったことを利用するところ。
今作は執着する女を束縛するために、自分は自殺したように見せ掛けてまで、
透明人間になる富豪の天才科学者。
それを精神的・肉体的に虐待されたセシリア(エリザベス・モス)の立場に焦点を当てた
今日的な映画です。
前半1時間は、透明人間は《気配だけ》です。
これが怖い。
セシリアは常に監視され束縛され、心が壊れて行きます。
エリザベス・モスは束縛され支配されることで、精神のバランスを崩す女を、
迫真の演技で魅せます。
(美しい初めの頃から、追い詰められるとブクブク太り、髪はブラシも入れず、
お肌はぶつぶつシミだらけ・・・と外見だけでも大違いです)
透明人間になった男はセシリアの愛する妹そして可愛がってる妹分にまで魔の手を伸ばします。
(もうちょっと、マシなことに超能力を使ったら?どうかと、思いますよね)
後半は透明人間がやりたい放題!!
見えないことをいい事に、暴力を病振るい病院の警備員相手に大暴れ!!
透明人間相手のアクションは、エリザベス・モスは、ワイヤーアクションで表現。
(身体は叩きつけられ、ねじれて傷だらけだったそうです、痛そう!!)
ラストは、まぁ、こんな展開だろうなぁ・・・と、思った通りになりました。
これはこれで、怖いわあー!!
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