「見えないものほど怖いものはない」透明人間 ニンフィア好きさんの映画レビュー(感想・評価)
見えないものほど怖いものはない
とにかく怖い。恐ろしい。その一点張りです。最後までハラハラしっぱなしでした。びっくりするシーンはないものの、無音の空間が数秒映し出される演出だけでも観る人の恐怖心があおられます。透明人間というだけあって、姿は見えないけどどこかにいる。この「見えない」というだけで怖い。そういう映画でした。アメリカのホラーなだけあって、なかなかにドキドキさせてきて面白かったです。
アメリカのホラー映画って、日本のホラー映画ができないようなことしてくるんです。日本のホラーは、どちらかと言えばストーリーの方が鮮明に描いてあって、怖いテイストをストーリーの中のいろんな場面で入れ込んでる印象がありますが、アメリカはもうバンバン怖い演出を使ってとにかく鑑賞者を怖がらせること重視みたいな感じがあります。(あくまで個人の見解です。異論はもちろん受け入れます)ただ、「IT それが見えたら、終わり」なんかはストーリー性の方が濃かったと思います。でも「ドント・ブリーズ」のような映画はめっちゃ怖い、とにかく怖いって映画でした。この映画も同じタイプです。見えない何かが自分の周りで不可解なことを次々と起こしていく。それ以上の恐怖があるでしょうか。次はいつ何をその見えない何かがしてくるか分からないんです。もちろんですが、後味も悪かったです。でも、それもホラーのテイストの一部だと考えれば悪くないですね。最後まで観ても謎の残る映画ですが、ホラー好きにとってはなかなかの良作だと思います。
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