劇場公開日 2020年7月10日

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「エリザベスモスがすごい」透明人間 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5エリザベスモスがすごい

2021年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

見ようと思ってたらいつの間にか終わっていて、気が付いたらプライムに上がっていて幸せな気分で観た映画。
エリザベスモスが全てのような作品で、それくらい彼女の存在感がすごいです。
冒頭は東映のオープニング見てるみたいで何だか和んでしまいましたw
薬をもった逃走劇から始まるのですが、それに追いついた脚力と窓ガラスを叩き割るパンチ力に驚かされます。超人すぎ。
それと匿ってくれる黒人の友人が素敵すぎで、腕もすごい太いし男が見ても惚れ惚れします。
だんだん追い詰められていく描き方がとても丁寧なのですが、タイトルで全て物語ってしまっているのでちょっと意外性がないんですね。
あと「アップグレード」もでしたが、少し設定が荒い(スーツそのものが)かなと…まぁ細かい事は気にしないで見ろよって感じなのかもしれませんが。
それでもレストラン辺りからぐっと緊張感が上がる展開とノイジーな音楽が良いです。
それと透明に追い詰められて行く独特なカメラワークはすごく良かったですね。
そして物語終盤から、ヒロインじゃなく完全にサイコパスの顔になっているのが見応えがあります。ここら辺からかなりミステリーな要素を絡めてきて、スリリングな緊張感が最後まで持続してました。
終わってみると透明人間自体の恐怖より、感染していくかのような狂気にぞくりとしました。

白波