「悲しみのダークユニバース」透明人間 Minaさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しみのダークユニバース
透明人間なんて誰もが知るキャラクターに再びスポットを当てるなんて、かなりの賭けだったのではないか。元々本作は第1弾で中止となった「ダークユニバース」の関連作となるはずだった作品だ。正直手垢の付きまくったテーマ故、目新しい発見は無かったが、元凶とも言える「ザ・マミー」よりも質の高い作品ではないかと思う。
本作とどうしても比べてしまうのが、ポール・ヴァーホーベン監督の「インビジブル」だが、
SF色濃いめだったそれと比べて、ホラー色が強いのが注目ポイントだ。ブラムハウスプロダクション、リー・ワネル監督であればそれもそのはずか。
透明人間で怖がらせるのはよく考えれば難しいと思う。なぜなら恐怖の存在が見えないのだから。だが本作は「いない」と思っていても、「いる」様に演出するのが非常に上手い。
キャッチコピーの「姿は見えずとも、殺意は見える」がまさに当てはまる。
また、本作は透明になれる体を得たのではなく、技術としてその力を得ている。誰でも透明人間になれるという事だ。色々と考えさせてくれるではないか。
ラストは、今後の展開を勘ぐってしまう様な展開だった。あの主人公の薄い笑みは何だったのか。
続編が出た際は、しっかりと回収して欲しい。
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