劇場公開日 2020年7月10日

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「遅まきながら見に行ってきましたが良作。」透明人間 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5遅まきながら見に行ってきましたが良作。

2020年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 コロナの影響やら他に見たい映画に押されて、なかなか行けなかった映画、見ることが
できました。内容については多くの方が書いていることと、どうしてもネタバレ要素を
含まざるを得ないのであえて控えめに。

 もともと「透明人間」という概念自体が古い時代から考え出されていたようで、映画に限らず、テレビやドラマ、漫画、アニメ…と色々な媒体でテーマにされていった一方、映画でも技術の発達とともに従来できなかった描写ができるようになったこともあり、今でも「ネタ・ストーリーの筋を変えて」しばしば放映されているようです。

 透明人間がゆえに「見えない」(ただし、下記参照)ために、日本文化でいうと「お化け」に通じるところがあり、その「見えない」ゆえに恐怖の対象となり、本作もホラーというカテゴリになるのでしょうが、女性主人公の心の動きや、周りのサポート、そして放映時間もちょうどよく、「ストーリーのひねり」はちゃんとあるものの(なさすぎると減点対象)、「適正な放映時間」に収まっており、好印象だなと思いました。
いわゆる「冷や汗をかいて涼しくなる」というタイプ「ほど」ではないですが(そういえば「世界一怖いお化け屋敷」(だったっけ?)も見ましたが、そちらのほうが冷や汗は出ましたね…)、それでも「何が起きるかわからない、怖い」というスリル感は十分あるかなと思います。迷ったらおススメ。このご時世、まだまだみられる映画館があります。

 個人的には評価は4.5としました。0.3、0.3の減点の4.4で4.5に切り上げています。

  0.3 … 描写の中で「ジアゼパム」と書かれた薬のボトルが出ます。これは字幕ではそのまま「ジアゼパム」と出るだけなのですが、ちょっとわかりにくいかな…(睡眠薬、抗不安剤の一種で、処方されることは一応多い(国による))という印象で、字幕にせめて「ジアゼパム(睡眠薬)」などとあればよかったかな…という印象。

  0.3 … これは他の方も挙げられていた「減点要素」ですが、「透明人間」というタイトルですが、途中で女性主人公に襲い掛かってくるシーンがあり、その時には「一瞬だけ」姿が映ります。もちろんこれは「そうしないと意味不明になっていまう」という理由もあろうかと思いますが、「透明人間」であるなら、最後まで徹底して「透明人間」のままで描写する(その分、わかりづらい部分は衣服が切れるなど、わかりうる部分で描写する)ほうが、「タイトル通りに考えれば」フェアかな…とは思いました。

 とはいえ、特に最初の減点要素は「追加説明があればよかったかな」程度であり、積極的減点とまでは言えないところです(その場合も、4.7で七捨八入ルールで4.5かな)。

yukispica