「恐怖の本質」透明人間 ポンチョさんの映画レビュー(感想・評価)
恐怖の本質
見えないもの(認識の外)に対して、人間は本能的に恐怖を感じます。逆に、理解の範疇の出来事には、恐怖は感じません。
透明人間とは、まさに見えないものの究極!古典的ではあるけれど、王道なのです。
人間を透明にする仕掛けも、現代的な説得力のあるものでした。詳細は語りませんが、各国の軍事当局が、こういうモノの開発を目指していると聞いた事があります。
悪は人間関係を分断しようとする。
この映画は、ただ単なる恐怖が描かれているものではなく、そういった普遍的なテーマが底流に流れています。
孤立によって、更に人間の恐怖が掻き立てられる…
主人公の奮闘ぶりには、無知を知へ、孤立を連帯へと転換する様が描かれております。
それは、現代社会のあらゆる闇を打ち砕く方途に繋がる事なのかもしれません。
ラストの展開は意外でもあり、一種の爽快感を伴うものでした。
あまりサスペンス的な映画は好みではないのですが、見に来て良かったです。
コメントする