劇場公開日 2020年7月10日

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「HGウェルズ? いえ、ホラー作品です」透明人間 aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0HGウェルズ? いえ、ホラー作品です

2020年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

あまり細かいことは書けないけど、SFテイストではなく、ホラーテイストの作品です。
アシモフの「ファウンデーション」やハーバートの「デューン 砂の惑星」など、続々と昔のSF作品が映像化が決まっている。そんな中、一足早くH.G.ウェルズ(懐かしいなぁ)か、と思ってたら内容は原案程度で、完全にホラー作品に仕上げてきました。
透明人間モノは何度も映画化されていたのだけど、最近はご無沙汰していただけに、現代風に作り直すとこんな感じか…と納得。

最初の、DV男から夜中に逃げるシーンから、ドキドキ感を盛り上げてくる。
あえて何もない場所でカメラを数秒止めることで、恐怖感を煽るのは、なかなか上手い。これがうまい具合に効いていて、中盤に差し掛かるあたりで、フライパンにかけた具材を燃やしちゃうシーン、よく見るとキッチンカウンターで使っていた包丁が勝手に落ちる。実はこれが小さな伏線で、後で回収されるのだけど、そんな仕掛けも、人のいないところを見るように促されている構成だからこそだろう。普段の映画だと演者に注目するので、見逃してしまうだろうけど、この映画ならではの仕掛けではないだろうか。

主演のエリザベス・モスが、精神的に追い込まれていく女性を上手く演じていた。ラストのからくりも、まあよくある展開といえばそうなのだけど、久しぶりに良いオチつけてもらったので、納得感あります。結局怖いのは人間ってことですね。

AMaclean