「ドキドキのサスペンス」透明人間 キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
ドキドキのサスペンス
後半の流れはさすがに強引だし、「そうはならないだろ…」と思う部分もあったが、中だるみもほとんどなく、2時間強の時間を最後までドキドキさせてくれたという意味では、(雑な言い方だけど)コストパフォーマンスの良い映画とは言えるんだろうな。
主人公の女優さん。
その多少神経質そうな容姿から「(死んだはずの)彼氏にストーキングされているの!」と訴えるものの、それが他者には妄想や心の病気に見えるという「患者感」はよく出ていたし、鬼気迫るまさに迫真の演技だとは思ったが、そもそも観客にとっては彼女が正常で、犯人は「透明人間」だってことはほぼネタバレしてる訳だから、あの結末を目指すなら、むしろもっと「清純」だったり「被害者感」のある女優さんを起用した方が、ラストはもっとゾクッと来たかも。
ちょっとあの女優さんは、最初から普通に見てもちょっと怖い感じがしてしまう。率直に言って、あのラストに(悪い意味で)違和感を感じなかった。
『アス』に出てたって聞いて思い出したら、あのお金持ち一家の奥さんね。正直、やっぱりどっちかって言うとああいう「嫌な女」の役のほうが飲み込みやすいかも。
ま、個人的な感覚かも知れませんが。
【余談】
あと、この映画はいくつも「これは『フリ』ですよ」と分かるフリが出てくるけど、最初と最後のシーンでチラッと出てくる「犬の通電首輪」って何かの伏線になってたのかな…
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