「もう一息かな」透明人間 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
もう一息かな
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内容的にはなかなかスリリングで良いと思う。
中盤までは天才科学者の弟によるストーキングだと思わせ続けながら、クライマックスで弁護士である兄の謀略だったとひっくり返し、更に最終盤ではやっぱり弟の犯行だったと二転三転させる。
ただ、途中から抱いた「本当は兄弟2人で仕組んだものだったのでは?」という疑念は最後まで解決しないままで、そういう意味では観客の想像力を掻き立てる、サスペンスとして良く練られた脚本だと言える反面、何となくモヤモヤ感が残るのも事実。
この内容なら、むしろ、スッキリさせたほうが良かったかも。
前半は丁寧な描写なのに、後半、編集でブツブツと切ったように急に雑な展開になるのも残念。
予告編にあるシーンが本編に無いのもどうなの?
ラストシーンのエリザベス・モスの鬼気迫る表情は印象的だったけど。
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