「希望と云う怪獣」大怪獣のあとしまつ 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
希望と云う怪獣
押井守の「紅い眼鏡」を愛して止まない私からすれば、いい映画だと思うんですけどねー。本作の特務隊ですが「紅い眼鏡」の特機隊の影響下にあるような気がします。
必殺!、立割人みたいな役所体質への批判と、ほとんど皮肉のセリフ廻し。あれだけのキャストが、ここまで斜に構えた映画に出ているだけで、嬉しくなっちゃった私です。
飲み仲間からは、役者の無駄遣いムービーとして、一刀両断されました。確かに伏線を回収する意思が希薄。寄り道エピソードもある。でも、ヒトは全てのハプニングを回収するわけではないし、寄り道するのが人生だし…。
使い古されたシナリオかも知れません。熱量がこもらない演出のようです。ちなみに押井氏、熱量がマックスになったところで、スコっとガス抜きする演出が、得意な方ですよね。こういう波長は、ヒトを選ぶかも。それでも、私は好きなんだけどなー。
ジャンル映画に、どうか、御武運を…。
追記
希望という単語。私は好んで使いますが、ヒトの希望って、使い方を間違えると怪獣化すると思うんです。
ある特定の思想にハマってるヒトは、ある特定の希望があるようです。その希望が叶うと思う限り、特定の団体に属します。しかしその希望が叶わないと分かると、急遽敵に回ります。その後、極端な行動に出ることもあるそうです。さて、監督さんは、本作を通じて、御見物に、どんな希望を届けようとしたとお考えです?。皆様の希望は、どんなサイズです?。たまにガス抜きしてね。あとしまつ、他人に任せちゃ、だめよ。
ところで、とあるクニの大統領の、大希望のあとしまつ、どうするんですかね。
件の大統領は除外するとして、皆様の希望に、どうか、御武運を…。
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