「折角の着眼点を潰した残念作」大怪獣のあとしまつ みかずきさんの映画レビュー（感想・評価）
折角の着眼点を潰した残念作
観終わって、残念、勿体ない。せっかくの斬新な着眼点を活かせていなかった。潰してしまった。と強く感じた。
今までの怪獣映画は、怪獣の絶命が幕切れであることが多かった。しかし、本作は、今までの怪獣映画が見向きもしなかった絶命後の怪獣の後始末という未開拓のエリアに着眼した。その点は高く評価できるが、着眼点がどんなに素晴らしくても、それだけで面白い作品ができるわけではない。着眼点を掘下げて具現化した映像表現＝映画創りができなければ、本作のように折角の着眼点も宝の持ち腐れになってしまう。
本作では、大怪獣の後始末を政治問題、国際問題、環境問題などの観点で多面的に捉えようとしてはいるが、掘り下げが浅く、仰々しく期待を抱かせるようなアプローチで終わっている。中途半端で終わっている。合間に差し込まれるギャグも浮いていて作品のテンポを悪くしている。
ラストもいただけない。何の説明もないので、えっ、これで終わり？何が起こった？
中途半端な作品は幕切れも中途半端で終わってしまう。
エンドロール後に流れる映像とナレーションで、本作が中途半端に終わった理由は理解できたが、それならば、もっと早く告知すべきだろう。折角の着眼点を活かした捲土重来作品＝あとしまつ作品を待ちたい。
本作は、映画における着眼点の大切さと、それを具現化する難しさを思い知らされた作品だった。
コメントありがとうございます。
仰る様に、本作、序盤はシンゴジラの様な雰囲気がありましたので、
シンゴジラの後日談的なストーリーではと勝手に想像してしまいました。
我々は観客であって、監督でも脚本家でもないので、作品のストーリーを勝手に作ってしまうと、あれ違うじゃんという違和感アリアリの作品になってしまいます。
先入観を持たずに鑑賞するのが大切ですね。
では、また共感作で。
－以上－
ついつい先入観が先走って見てしまった映画でした
放置された怪獣をどのように処理し壊れた町や生活をどのように復興させるのか、そんな事を期待して見ていたものですからみかづきさん同様「あれっ？」となってしまいましたよ。
「シン・ゴジラ」みたいなのを求めていたのかもしれませんね
コメントありがとうございました。
返信が遅くなり申し訳ありません。
ちょっと忙しくて…。
映画もほとんど観れていません。春以降、また頑張ってみます。
またよろしくお願いします。
初めまして。
コメントありがとうございます。
こちらこそ共感を多く入れて頂き、合わせてありがとうございます。
何人かのレビュアーさんとはすでにお知り合いのようで、他のサイトでは名の知れた方なのですね。
私もお近付きになれて光栄です。
だって、そう思わせてくれるくらいのレビューですから。
じっくり拝見させて頂いております。
さて、『大怪獣のあとしまつ』は確かに着眼点は良かったのですが…。
巧くやれば怪獣映画史に新たな名作誕生に成り得たかもしれないだけに…。
私怪獣映画大好きなので、本当に残念で仕方ありません…(>_<)
これからのレビューも楽しみにしております。
よろしくお願いします(^^)
はじめまして。児島の仙人さん。
みかずきです。
御指摘ありがとうございます。
ウル○○マン的なラストだったので、あれ、と思いましたが、
あとしまつという題名に拘り過ぎたようです。
－以上－
ラストは中途半端じゃなく、きちんと終わってると思います。
タイトルから、つい、あとしまつが完了する話だと思い込んでしまいますが、実は今の地球人にはあとしまつすら無理だったという話。
あのグダグダな対応からすれば当然の結果。
こんなことしてたら、「希望」もヒーローも無くしてしまいますよ！それでいいの？という問題提起じゃないのかな？
ラストで地球は救われたんじゃなくて、見捨てられたんだと思います。
はじめまして。みかずきさん！
コメントありがとうございます。
冷静な分析と具体的で建設的なレビューですね。
作品に対する敬意を感じました。
これからも楽しく読ませていただきます！
はじめまして。ねもちゃんさん。
みかずきです。
先週から、こちらのサイトに登録した新参者です。
宜しくお願いします。
私のレビューを高評価して頂きありがとうございます。
どんな作品にも良い所があるという気持ちで、映画鑑賞していますが、
本作は、着眼点は抜群でしたが、肝心の内容が残念でした。
折角のいい着眼点なので、捲土重来作を作って欲しいです。
では、また、色々な作品で語り合いましょう。
