「鉄腕アトムの幻が見えた」大怪獣のあとしまつ Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
鉄腕アトムの幻が見えた
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◉まず戦う
怪獣との戦闘シーンから始まっても、よかったかなと思いました。「倒すよりムズくね?」と問い掛けたのだから、倒すまではシリアスで、死骸になってからはコメディ色が着いてきて、ラストは司令部に対して、やはり後始末は命懸けなんだ!と、現場のシリアスを訴えて締めるみたいな。
怪獣が死骸で登場することで、象徴性が強くなりすぎたような気がします。お片づけのテーマを面白く哀しく描いた作品でよかった。
でも、私としてはこの作品の宙ぶらりん感も嫌ではなかったです。ギャグも下ネタを多めにすることで、逆にスルーしやすかったです。
◉胸躍ったエンディング
土屋太鳳演じる雨音ユキノは光の柱を見上げて感極まった後に、凛々しく敬礼した。その時私の脳裏では、山田涼介演じるアラタが、ロケットを抱いて太陽に向かったアトムの勇姿に重なりました。アトムは地球を救わんと、ロケットで太陽を破壊するために、天空に上ったのです。
爽やかなユーモアすら湛えた、聖なるエンディング!
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