「「ウンコなんですか?ゲロなんですか?」「限りなくウンコに近いゲロ」」大怪獣のあとしまつ 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
「ウンコなんですか?ゲロなんですか?」「限りなくウンコに近いゲロ」
いたく前評判の悪い映画。たぶん、酷評をする人たちはこの映画になにか神聖なものを期待したのでしょう。でも、考えてみれば、「時効警察」の監督が、オダギリジョーや岩松了やふせえりを起用してまじめな映画を作るわけがない、という読みさえあれば内容は察しがついたのではないかと思う。おまけに、浜ちゃんとスーさんが政府トップのコンビを組んでるなんてコントでしかない。いや、こっちもコントを期待しちゃうし、見事にそれに応えてくれている。染谷夫婦もおふざけにどっぷりと便乗しているし、いい役者を気持ちいいくらいに使い捨てしてくれているし。ここで山田涼介だけがクソ真面目に演じるからこそ、また強烈に楽しめる。
で、ラスト。そうそう、消えた2年間の謎が、そういうことだったのか。雨音(濱田岳)の態度のわけも、それに気づいていたからか。バカバカしくて、それでいてちゃんとオチを用意していて、じゅうぶん面白かった。
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