「語りたくなる映画」大怪獣のあとしまつ 卑猥堅さんの映画レビュー(感想・評価)
語りたくなる映画
見終わった後に友達と語り合いたくなること必至!まだ観てない人には是非観てくれとおすすめしたくなります。ただし、おすすめされた友人が怒り狂って関係が悪くなっても私は知りません。
映画を観ている間ずっと、何を観させられているのかわからなかった。スタッフも何を作らされているのかわからなかったのではないか。
まず、予告を観て期待を膨らませていた人は期待を裏切られることになる。誰が、どのように、怪獣の後始末をするのか。責任を押し付け合う政治家や現場で奮闘する人々を描いていると思うでしょう?おおむねその通りなのだが、思っているのとは違うと思う。
シンゴジラのようなシリアスな展開は、ない。予告は全て嘘。本作はコメディである。衝撃のラストどころか序盤から「騙された~!」とどんでん返しを食らうことになる。
政治家をバカにしたいのは伝わるのだが、それにしてもバカすぎる。コントかと思うぐらいにやりすぎ。うまく例えたつもりの例え話や比喩表現はことごとくスベり、それも政治家をバカにしたいからなのかとは思うがやりすぎてくどい。
かと思いきや主人公だけは終始シリアスで、政治パートと特務パートに落差が大きすぎてコメディと割り切って観るのを邪魔している。
個人的にお気に入りのシーンはたかが2MBのファイルをアップロードするのにステータスバーの動きが遅いところ。いつの時代のインターネットだよ。
あと土屋太鳳ちゃんが可愛いのでそれが救いですね。
ああダメだ。色々言いたいことはあるが、これは観た人とでなければ語り合えない。一方的に書いたところでこの映画の素晴らしさは伝わらないと思う。
是非、みんなで観に行って、大いに語り合って欲しい。