「それほど悪くは無い」大怪獣のあとしまつ MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)
それほど悪くは無い
"えっ!これってコメディだったんですか?てっきりシリアスドラマだと思ってました。だって休日の劇場内は水を打ったように静まり返ってましたもん"
と、先ずは軽いブラックジョークでレビューを始めてみよう。
まあ正確には笑いは起きてた。ごく一部に。
"失笑"トイウヤツデスガ。
ネットでは
「豪華キャストの豪華な無駄遣い」
「腐り果てたシン・ゴジ」
「最後まで席を立たなかった自分を褒めたい」
等々散々な云われようの本作。
ここまで評価が悪いと逆に興味が湧いてくる。怪獣映画好きだし。
大丈夫。自分は「デビルマン」を最後まで観たんだ。劇場でな。
うん、まあ期待(?)していたほど酷くは無かった。映像は見応え有ったし役者陣の個々の演技も悪くは無かった。
スベり倒してはいたが。
"笑い"を甘く見るな。
何度か書いている事だが映画で観客を笑わせるというのは泣かせるよりも難しいのだ。
テレビで芸人のコントや漫才で笑えるのは何年も下積みをして"笑い"に特化した"笑い"のエキスパート達だからだ。そのエキスパート達だって次々消えて行くのが"笑い"というジャンルなのだ。
そんな才能が監督は自分に有ると本気で思っていたのか?
演者が派手に転ぶだけで客が笑うと本気で思っているのなら、二度とコメディには手を出さないほうが身のためだろう。
この映画はシリアス寄りに作った方がきっと上手くいったと思う。その方がシニカルな笑いも自然と起きたんじゃないかな。
それにあのオチはせっかくのアイデアを台無しにしてるよ。そもそも読める作りだが。
最後に
土屋太鳳さん、漸くセーラー服から開放されたようで何よりデスネ。
山田涼介さん、何故地雷映画ばかりに主演するんですか?マゾなんですか?
西田敏行さん、終始座っていてお尻大丈夫ですか?
濱田岳さん、意外と口髭似合ってますね。
以上感想でした。
繰り返しますがこの映画はそんなに酷くはありません。観る拷問とまで言われた「デビルマン」に比べれば、遥かにまともな映画です。
なのでB級映画好きなあなたは是非劇場へ!