「大手映画会社が手を組んだ結果がこれ」大怪獣のあとしまつ 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
大手映画会社が手を組んだ結果がこれ
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東宝の至宝・ゴジラを題材に松竹と東映が共同制作。
コロナ禍に喘ぐ国内の大手映画会社が互いに助け合おうという心意気は分かるが、それがこの体たらくでは余りにもお粗末。
着想は良かったのに、それを形にする能力が全く無かった、という感じ。
ギャグ映画95%・サイエンスフィクション5%みたいな構成だが、いっそのこと100%ギャグ映画にしてしまったほうが、まだましだったのでは?
ギャグ映画だとしても、ストーリーのつながりぐらいはしっかりしてほしかった。
怪獣(ゴジラ)の死体を観光資源にと言っていたのがダムの決壊で海に流そうとなり、次いで爆破しようとなるが、その変遷の過程がブツ切り。全く展開につながりが無い。
ラストにしても、思わせぶりに影だけ映すんじゃなく、円谷プロに頭を下げてウルトラマンをはっきり登場させたほうがまだ救いがあったのに。
各上映館、特にある程度の上映スクリーンを確保しなくてはならない松竹・東映系のシネコンが気の毒に思えるような駄作。
三木聡がダメだな。
特撮モノなら山崎貴あたりに撮らせたほうがまだマジだったかも。
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