「そうそうw 絶対クサいと思ってたw」大怪獣のあとしまつ 猿田猿太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
そうそうw 絶対クサいと思ってたw
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どんな物語の、どんな舞台設定でも、無視されがちな大問題があります。それは「におい」です。
タイムスリップで戦国時代に行けば、絶対に血なまぐさい。トイレなど無いダンジョンに潜れば、排泄物のニオイ、戦闘の末に死体の山を気付けば、血なまぐささに咥えて、死臭、死体の腐敗臭、食い散らかした残飯のニオイ、何日も風呂には入れず、どれほど煌びやかな装備に固めた美少女戦士達も、絶対にクサい筈(え? それが良い? 変態ですか、あなたは)
だから、ここでも怪獣のニオイに言及されていたのは実に良かった。映画で生理的な表現をされるのは、見ていてちょっと辛いんですけどね。なので、政治の動きとかコミカルすぎやしないかとか、そういう問題は私はあまり気にしません。どうせ、「もし本当にこんな事態が起こればどうなるのか」などというシミュレーションをしたところで、難しすぎて理解出来ず、専門家からも叩かれるに決まってるんですから、これぐらいのトーンの映画で十分ではないかと思います。実際に怪獣が現れて、見事、退治に成功したところで、果たしてその後どうなるのか。もう映画を見る前から、あれこれ想像させられたところに、この映画の面白さがあったと思います。ただ、最後のオチは……。
まあ、そうですね。火のない所に煙は立たない。こんな巨大怪獣が現れるマイナス要因は、ウルトラマン的スーパーヒーローが現れるプラス要因で相殺されなければ、物理的に辻褄が合いませんってことで、よろしいんじゃ無いでしょうか。ただ、4点以上は差し上げられませんw いや、楽しかったですよ。
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