「白雪姫を冒涜するバージョン」白雪姫 あなたが知らないグリム童話 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
白雪姫を冒涜するバージョン
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2020年(フランス/
監督はアンヌ・フォンテーヌ。
まぁまあ、なんと適当な映画で御座いましょう!!
イザベル・ユペールが《意地悪なお妃》を演じるとあっては観ないわけにはまいりません。が、なんと安直な!!
美しい義母モード(イザベル・ユペール)が
若くて美しい義理の娘クレア(ルー・ドゥ・ラージュ)に嫉妬して・・・
知人に交通事故死を依頼したり、林檎に毒液を注射したり・・・
展開はたしかにグリム童話の『白雪姫』と似てなくもないけれど、
クレアを取り囲む男たちは、7人。
(そこも7人の小人のオマージュね!)
森で逃げるクレアを助けた牧場主。
牧場主の双子も本屋もチェリストも獣医も、本屋の息子も一目見るなりクレアの虜に?!?
たしかにルー・ドゥ・ラージュ嬢、かなりにお美しい。
美ボディも惜しげもなく披露します。
見所は彼女の美ボディかも!
でもあまりに尻軽で、愛のカケラもないセックスって虚しすぎません?
白雪姫』の神聖なイメージは粉々に崩れます。
クレアとチェリストがヴァイオリンとチェロで合奏するシーンも、白けるほど、空々しい。
(第一に、ペットの大型犬に、チェルノブイリとネーミングする神経を疑う!)
スイスでロケしたのか、切り立った断崖を走り抜くるスポーツカー。
オモチャの城を思わせる村とチロル風家屋。
崖下に広がる湖。泳ぐクレア。
途中にCG映像の妖しくねじ曲がる樹々や森も・・・
景色と映像は美しい。
しかし脚本がダメダメ過ぎる。
なんでこんな駄作にユペールが?
と、思いましたが、ラストに見せる、神々しいまでに美しい表情と鋭い眼差し!
・・・小娘に大女優の貫禄を、しかと見せつけました・・・
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