劇場公開日 2020年7月10日

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「惜しい!」マルモイ ことばあつめ バラージさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 惜しい!

2025年11月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

知的

1940年代の日本統治下の朝鮮を舞台に、公用語として日本語を強制され、さらに創氏改名をも強要される中で、朝鮮全土の方言を含む言葉を集めた『朝鮮語辞典』を作ろうとした人々の史実をモデルとしたフィクション映画。

なんか前に観た光州事件が題材の『タクシー運転手 約束は海を越えて』に似てるなと思ったら、同じ脚本家の監督デビュー作らしい。似てるというより基本構造がほとんど同じで、もうちょっと何か違いがあったほうが良かったような。『タクシー運転手』にもあった、泣かせ笑わせることを狙うベタな人情喜劇要素がさらに強くなっていて、特に前半はどうもいまいち入り込めなかった。日本人を演じてるのが韓国人俳優なので、みんな日本語が片言なのもマイナス。まあ風俗描写はほとんど違和感なかったけど。

ただ後半はさすがになかなか盛り上がり、まあまあ面白かった。大日本帝国の他民族に対する抑圧的な言語政策を描いた映画としても価値がある。それだけにせめて日本警察の役を日本人俳優に演じさせていればとちょっと残念に思う。

バラージ
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