わたしのお母さんのレビュー・感想・評価
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オフビートな母の死。 オフビートな葬式。
オフビートな母の死。
オフビートな葬式。
興ざめなレビューになるが、一連の事情から、行政である警察が不審死として扱うので、ここまでオフビートにはならない。。
この位の年齢の娘なら、母親を「母さん」と呼ぶはずだ。「お母さん」とは言わない。つまり、母の死で、娘は成長した。と言いたいのだと思う。
でも、残念ながら、余りにもオフビート過ぎて、睡魔が何度も襲う。
母親の味は中々出せない。母親のカレーライスと餃子は僕にとっては一番美味しい。それよりも美味いカレーライスも餃子も食べた事が無い。
さて、どうしてだろうか?
父母が亡くなり7年経つし、直後でも悲しいとは思わなかった。「次は自分の番だ」と思っただけだ。
井上真央の陰の演技が光る
2022年劇場鑑賞97本目 良作 63点
人間の気質的に馬が合わない母への感情を光を失ったような眼差しで演じる井上真央を堪能する作品
まず、音楽が素晴らしい。当方2022年劇場鑑賞103本で一番音楽が響いた
私が一人っ子だったので兄弟や姉妹の仲の心情や親がそれぞれにあたる熱量の違いなどを体験したことがないので想像に過ぎませんが、よく言われる長女に対する親からの愛が足りなかったのを井上真央自身も母も感じ、それ故弟や妹に対しては愛が注がれていて、より母との遺恨が続き、その二人と母の中に対してもコンプレックを抱き、けど自身が大きくなり大人になってもどこか愛をいまだに求めてるんだろうなあと思います。
口数が少ないものもすごくこの役を表現する上で説得力が増すポイントで、同性間の親に対する接し方もそうだし、母の気質とそれに対するこちらの感じ方が今までもこれからも変わらないので、嫌いというかある種悟りを開いてるので最小限に接しようとしない、感情を表現しようとしないのがみて取れる
愛を受けたい必要とされたいという気持ちは嫌でもどこかあって、どこか期待しているのも感じる
必ず配信されたら真っ先に観たい、今作が良いと捉える方と話をしてみたい
是非
令和の小津安二郎映画かな
杉田真一監督作品脚本作品初鑑賞
脚本は他に『ビブリア古書堂の事件手帖』『みをつくし料理帖』の松井香奈
早いうちに夫を病気で亡くし女手一つでまだ幼かった子供3人を育てた母
3人はやがて大人になり長女と長男は結婚していた
子育てを終え一軒家で息子夫婦と孫娘と暮らしていた母は放置していた天麩羅油が原因でボヤを起こしてしまう
勝はおそらく仕事で勝の妻は延滞のDVDを返しにレンタルビデオ店に外出中の出来事だった
まだ赤ん坊の孫娘と母は無事だったが4人家族はホテルで暫く暮らすことに
なんやかんやで母は長女夫婦と同居を始める
映画comの平均的なレビュアーなら「つまらなかった」「眠ってしまった」「1800円払う価値は無かった」「時間の無駄だった」などとTwitterやLINEのように短めに書いて終わりの作品だろう
観なきゃいいのに毎度毎度飽きもせずビビさんが酷評する典型的な邦画といえる
確かに眠くなる
つまらない
俳優は悪くない
脚本を兼ねた監督が全て悪い
映画館で観たらまた違ったかもしれないが
テンポが悪い
序盤のボヤと終盤の母の死まで特に何もない
映画は娯楽だ
娯楽に必要なものが何もない
大学生が撮影した自主映画ならともかく商業映画でこれはない
東京テアトルどうした
観た僕がレベルが低いだけか
東京の高尚な人たちはこれを観て素晴らしい映画だと高く評価できるのか
10代の時に観た小津安二郎映画を思い出した
それ以来観ていないが原節子と笠智衆と杉村春子が出ていた映画だ
たぶん東京物語かもしれない
杉田監督からすればそれだけ聞けば昭和の巨匠と同格かのように扱われ褒め言葉に聞こえこそばゆく感じるかもしれないが決して褒めてはいない
それにしても母の死は唐突だった
おそらく長男夫婦の元に戻った矢先だったのだろう
母の死を冒頭に持ってきて母との思い出話を淡々と進めていけばますます凡作になっていたかもしれない
弟には娘がいるが姉には子供がいない
夫婦仲は悪いわけではなく(悪くてもできるけど)子供ができない体質なのかあえて子供をつくらないのか
おそらく母親の立場になることに一抹の抵抗感があるのかもしれない
仙台では当時フォーラム系の映画館で上映されていたと思うがスタンプ会員で1500円だけど少なくともこの内容だと・・・
ただ言えるのは親子の関係は一生変わらないんだろうな
それが煩わしくなり子は疎遠になるんだろう
第一子じゃなくても長男が面倒を見ることになるのが必然で長男の嫁(敢えて「嫁」と使わせて頂く)って相当の覚悟が必要だなと
観る側がどのように生きてきたかで感想がだいぶ変わってくるかもしれない
だとすれば僕はあまりにも空虚な人生を送ってきたんだなと思う節もある
それにしても芸名がぎぃ子ってなに?
たぶん子供の頃からのあだ名を芸名にしたのだろう
30過ぎで芸名がぎぃ子って・・・
名前を連呼するだけで日曜大工みたいで笑っちゃう
ケロタンと兄弟分のガーコと関連性はあるのかな
「ー」でもなく「イ」でもなく「ィ」になにかしら彼女の拘りを感じる
配役
長女の夕子に井上真央
夕子の母の寛子に石田えり
夕子の妹の晶子に阿部純子
夕子の弟の勝に笠松将
勝の妻にぎぃ子
夕子の夫に橋本一郎
夕子が働くスーパーの店長に宇野祥平
母と娘2人が訪れた和菓子店の従業員に大島蓉子
久しぶりに石田えりさん観ました
大きな盛り上がり無く、淡々と進んでいく時間。それでも最後まで観ることができました。いつ、母に感情を爆発させるのかと思い待ってましたが、それをしないまま・・・。葬儀のシーンは高齢の親を持つ身としては身につまされる。特に弟の俺も行けばよかったなという台詞にリアリティーがある。でも送別会で遅くなってあんなに怒られることある?ちょっとだけ違和感。だけどあのシーンに今までの母と娘の関係性が凝縮されているとも思える。地平線が見えるような平板な映画だけど、いろいろ考えさせられる作品だった。
感情移入できず...
60分ぐらいに縮めらそうなぐらい
私には、要らないと思えるカットが多すぎて…
画面暗いし…
あれで嫌いになるのかー。
まぁ、人格形成の幼少期に一緒にいる母親の影響は大きいから、
彼女の責任もあるわな。
しかし、あんなに自分の意見を言えない?
そこまでになる課程が弱くて、
確かに母の感じはうざかったけど、
全く感情移入できずでした。
面白くない
3人姉弟の長女で夫と2人で暮らしている夕子は、弟夫婦と同居していた母がボヤ騒動を起こしたため、一時的に同居することになった。母から愛情を注がれた経験のない夕子は母に苦手意識を抱えていて、不安の中で同居生活を始めたのだが、昔と変わらずトゲのある母の言動にストレスを募らせていった。そして・・・という話。
居候のくせに偉そうな母に、何も返さない夕子。どちらも変な感じを持った。
弟も嫁の言いなりの様にお母さんの家から追い出したりと、おかしな親子で全く共感出来ず。
何を見せたかったのかもわからず、面白くなかった。
唯一、妹役の阿部純子だけがまともに見えた。
娘と母親との行き違い
テレビドラマ『僕の大好きな妻!』のようにすっきりした形で決着がつかず、行き違いのまま死に別れてしまった。後悔が残ったのなら、『爆心 長崎の空』にも近いかもしれないし、きょうだいで親の面倒を押しつけあうという状態に着目すれば、『わが母の記』のようでもある。
30代半ばで三人きょうだいの長女・夕子(井上真央)。 弟夫婦と実家...
30代半ばで三人きょうだいの長女・夕子(井上真央)。
弟夫婦と実家で暮らしていた母・寛子(石田えり)だったが、ボヤを起こしたことから、夕子の方で一時引き受けることになった。
が、明るくて社交的、外面のいい母のことが苦手だった夕子にとっては、しばらくぶりの母親との同居は苦痛だった。
とはいえ、そんなことを言い出せるはずも、もやもやとした思いは募る一方・・・
という話で、ま、それだけの話で、1時間40分以上の長編映画に仕立てるにはかなりの難物。
大きなエピソードはなく、夕子と母親の静かな確執をじっくりとした演技でみせるのだから、映画館の暗闇の中で観るのが適切。
そんな母と長姉との確執にアクセントを添えているのが、二女・晶子(阿部純子)。
もう30歳を過ぎての独り身とあって母親の心配は大きい(この設定自体は古臭いが)。
しかし本人はどこ吹く風。
地味な顔立ちの割には明るくて社交的で、母親の分身のような存在。
母親にとっても二女は可愛いのだけれど、反りが合わないが実は長姉・夕子のほうが可愛くて仕方がないというあたりがなかなか面白い。
長姉・二女・母親と女三人で温泉旅行に出た後、何の前触れもなく、母親が急逝。
茫々たる気持ちが夕子の心に渦巻くラストは、少し『東京物語』を思い出しました。
映画としては悪くないのだが、やはり物語に起伏が乏しく、短編小説ならOKなのに・・・と思わざるを得ないところが惜しいです。
素直な思いを受けとめて
わたしのお母さん
これは観るのしんどいだろうなぁって躊躇していたので、時間があった時に刈谷日劇に駆け込んで観ました。
井上真央ちゃんがセリフ少なめの表情で
お姉ちゃん夕子を演じきりました。
だいたい、平成生まれ?の自分の娘に夕子って名付ける親の感覚はどんなものだろうか。
夕陽がきれいだったのかな?
母が夕子に刈谷駅で会う最初のシーン
夕子を見つけた母が「お姉ちゃん」と手を振る
ここは予告編にもあるので…ネタバレにはならないと思うので書きますが
2人の関係性が全てがこのシーンに現れています。
観る人によって
ずいぶん違う感想だろう
こども目線では
自分が第一子か、そうでないかも共感ポイントが違う視点だろうな。
「自分のことばかり」
それが言葉としては2回ほど母から発せられました。
この言葉は誰にもあてはまることでしょう。
どう受け入れていくのか。
そのままの気持ちを言えるのって難しい。
言った言葉が本当の自分とは限らないのが
この映画
セリフ、言葉と表情で行動
刈谷日劇が制作
刈谷市が舞台になっていたけど
撮影から見える刈谷はすべてにおいて個性を埋没させているように見える。
そして郊外だけ
それだけの土地ではないよなぁ
地元愛がある自分としては刈谷はちょっと違う感じ
住みやすい街だと思います。
良いお母さん
良い娘に縛られるのは苦しみ
人から見える自分の輪郭から自分の本来の姿の
自覚が関係のドアを開ける。
もっと本音を言えたら本心が現れたのにね。
カランコエの花のキーパーソン笠松くんが出演してたので嬉しかった。
井上真央ちゃん
石田えりさん
存在感がすごい。
ホントにこんな人⁉なんだろうか?️みたいだった。
自問自答を多用しすぎる
カット割りが非常に絵になるのはわかるのですが
あまりにも自問自答や自己葛藤のような場面が多様すぎて
もう少し対話や日常の場面があった上でそのようなシーンがあれば
活きるのだがあまりにも多すぎて、とにかく画を観て考えてしまうことが多く
自分を想定して考えてしまい、自分自身があまり親と子で確執があった家庭ではないので
母親にこんな物言いされたら嫌いになって当然だが嫌いになり切れなさや
母親を嫌う自分に自己嫌悪のようなものがあるのか無いのかは行間の世界なので
なんとも言えないが自分の浅い人生で俯瞰に見るには捉えきれない部分が多いため
もう少し個々キャラクター性や物語を観たかった。
遺影を決めるシーンを見て
なるほど、故人の良さげな遺影って遺族がこんな感じで決めるものなのかな?と思い
私はこのままだと遺族もいないから自分の遺影って誰が決めるんだろう?
そもそも葬式ないだろうから遺影も無いのかと思い
少し寂しくなったのでした。
お母さん。。
どこにでもいる、あのお母さん。外周りに気を使い二言目には『良かれと思って』、『あなたのために』、『やってあげた』。全ては周りのためじゃなく自分の為だと言うことが理解できない母親を、長年諦めて生きてきた長女。母親と長女の言葉にできない絆と葛藤を描く。
これが一人っ子だったら、女でひとつで育ててなかったらまた違ったんだろうけど、いかんせん長女という性質と母親との相性の悪さ。。
井上真央のなんとも言えない表情が良かった。お母さんをお母さんと呼べない。目を合わせられない。そのくせ目で感情を表そうとする。分かってと。。。
とても面白かったです。
わたしのお母さんもあなたのお母さんも
台詞で多くを語らず、間合いで観客の実体験をあぶり出してくるような、嫌でも自分の親子関係を見つめ直してしまう映像だった。
母娘の数だけ、母娘の関係は在る。もちろん仲良し母娘だけじゃない。相性が悪い母娘だってたくさん居る。
石田えりの母親像は外面的には社交性あり、誰とでもすぐに打ち解け、女手ひとつで子ども3人を育て上げるたくましい女性だ。
しかし、同じ職場や近所にこんな奥様いたらどうかな。正直、少しウザい。
特に自分の価値観を押し付けるような物言いは話していてきっと神経消耗するだろう。こちらの意見を汲んでもらえず彼女なりの正論を押し付けられて、この娘の井上真央のようにモヤモヤが身体の奥底に溜め込まれていきそうだ。
だから時々タバコを吸う。
ストレスMAXになったら飲めないアルコールも飲む。
スーパーの店長に絡まれながらも。(宇野祥平サイコー、絶対こういうヤツ居る感出てた)
口紅を筆で引き、ンパッとして仕事へのスイッチを入れる母。くどく安っぽい赤が品の悪さと、同時にこの母の根性みたいなものを感じさせるシーンだ。
幼き長女はきっと聞いて欲しい何かがあってこの母の腰にまとわりついたのに違いない。けれど母は なに?もう仕事行くの と相手にしてくれない。
コレが母との壁を作った大きな出来事なのだろうが、ここはもう少しハッとさせられガンっとくる出来事の方が良かったなぁ、映画的には。
まぁ、そんな回想シーンも含めてすべて他愛もない日常を淡々と描く映像は“人生そんなもの感“を出してくるわけであなたの人生(家族関係)も似たようなものでしょ?と言われているように感じた。
そして60歳近い私が感情移入して見つめていたのは母親目線でなく、完全な娘目線。母によって植え付けられた観念ってのは死ぬまで失われることはないのだなぁ。
井上真央ちゃんの演技は賞レースに推したい。
観る世代によって感じ方が違うかも
井上真央さんの演技も然ることながら、石田えりさんのお母さんも大変良かったです。
鑑賞中、私(30代)はお母さんの言動でイラっとしてしまう場面でも、ご年配の方はクスっと笑っておられたのが印象的でした。
井上真央の演技素晴らしいけど…
昔気質な母親と、母親一人で育てられた三人の子供の話。父を早く亡くし、父親の役割も担いながら子供を厳格に育てたのが、裏目に…。
私のなかでは、女性同士の親子は仲良しイメージがあるけど…。そうでもないんだ…
最後は嫌いでもいい感じでした❗
素の親子(母娘関係)
なかなか、地味なプロ向きの映画である。見方を変えればリアルな親子関係である。例えば普段は言葉のキャッチボールがほとんど無くてもお互いにSOS的な事が有ればお互いの寄り添う気持ちが。 じっくりと味わいながら鑑賞して、その後に徐々にじんわりと「そうなんだよなぁ」と感じる映画である。 ※俳優としては普段の演技と違って難しいかったと思う。最近に無い漢方薬的な映画であった。
何も解決せず。
どっちもどっち。お互いに空気を読めない母娘になんの進展も無くダラダラした時間だけが過ぎていく。まあどちらかといえばはっきり語らない井上真央にイライラかな。
気になったのはあの荷物の中身。やはり衣類が大半かな。
筑前煮vs餃子
母親と反りの合わない長女の家に、小火を出して家を改装中の母親が同居することになる話。
末っ子長男夫婦と共に実家でくらしていた母が小火を出して、暫しのホテル暮らしになるも、嫁の圧に居たたまれず、団地で夫と2人で暮らしている長女のもとに母親がやって来て、というストーリー。
社交的ですぐに誰とも仲良くなってすぐに愚痴をこぼす様にもなる母親と、多くは語らず飲み込んでとりあえず謝ってその場をしのぐ長女という対称的な母娘という感じだけれど、時に母娘は自分が絶対的な態度を示したり、時に娘は同情的な様子を示したり。
そして随分急に当たり前の様にがらっと流れが変わって…。
嫌いな理由はなんでしょう?嫌いなんですか?お姉ちゃんだからを長く拗らせたということで。
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