まともじゃないのは君も一緒のレビュー・感想・評価
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脚本がすごい
一番目立つのは清原果耶の演技なんだよね。次に目立つのは成田凌の演技。この二人が主演じゃなかったら、普通の良くあるミニシアター系で終わったかも。
でも、その演技を引き出す脚本が凄いんだよね。ちょっとあり得ないやり取りを、普通に観せてくんの。
オープニングの方で清原果耶が『私が間違ってました。授業はじめてください』みたいに言って、『あーもう面倒くさいからハイハイ』みたいにやるシーンがあるんだけど、そこの台詞のやり取りすごい。
あと成田凌が本屋で、清原果耶が憧れる人の婚約者と再会するシーンがあるんだけど、そこの成田凌が話しかけるタイミングがすごい。
成田凌が『僕には君が必要なんだ』と言って、清原果耶が恋に落ちるところは……ここは清原果耶の演技がすごいか。待ち合わせで名前を三連発か四連発で呼ばせるところは脚本よかった。
清原果耶がなんだか解らなくなって、君島さんに絡んでくシーンもいいの。君島さんは『で、あんた誰?』を連発してるんだけど答えなくて、柳くんが話を進めちゃうところとか。その後の、君島さんのバーで絡んでるのも良かった。
ラブホテルで小泉孝太郎が『高校生はダメなんだ』からの『やめてたらいいの?』『それはいい。え、もうやめてる?』『やめてない』も面白い。
話は王道系で、片方の恋を応援するために二人で頑張ってたら、その二人がくっつきそうになるってやつ。でも、面白いシーン展開と台詞でつないでいくから飽きないね。見て損なし。
講師の愛した数式
成田凌扮するコミュ障の予備校講師が暴走する爆笑編かと思っていたら、さほどでもなくニヤニヤ笑いぐらいだった。自身の憧れの実業家と結ばれるために策謀を巡らす女子高生も相当「まともじゃない」と思う。
実業家のふるまいに激昂する講師を見つめながら次第にキュンとしていく女子高生を、表情だけで見せるのはうまい。ただその後、講演会場に乗り込むシーンが本来ならクライマックスになるところなのだろうが、もうちょっと他の展開の仕方がなかったものかと。何か不完全燃焼で終わった感じだ。
中身のないきれいごとを自信たっぷりに朗々と語る小泉孝太郎は、弟を彷彿させるものがあった。
普通って?
何の気無しに鑑賞したら、良かった
普通って? 好きって? それ、定量的に言うと?
考えれば考えるほど深みにハマる
小泉孝太郎のゲスい役も合ってて良かった!!笑
最後は爽やかで晴れやかな気分にさせてくれる!
良質な会話劇が心地好い作品です♪
タイトルからして前から気になってた作品なので鑑賞しましたw
で、感想はと言うと、良い!
凄く面白い♪
ミニシアター系の作品の様な香りはしますが、コンパクトにまとめられた感じで、上質の素材を丁寧に調理された感じ。
成田凌さん演じる大野と清原果耶さん演じる香住の会話のテンポが抜群♪
秀逸な会話劇で、セリフの言葉選びも絶妙。
時折シニカルで相手の会話をスカす間であったり、溜める間の空気感が心地好いです。
普通がいまいち分からなくて将来の独り身に不安を覚える数学の予備校講師の大野が教え子で思った事をズバズバ言う女子高生の香住に普通と恋愛のレクチャーを学ぶと言った一風変わったストーリーですが、よく練られています。
登場人物の限りなく最低限で構成されていて、無駄が少ない。
また、程よく恋愛のラインをくすぐる感じが良いんですよね♪
これが直球な感じだと何処か下品で嘘臭くなってしまうところをコメディタッチでまとめているところが好感持てます♪
またタイトルが良いんですよね。
変化球気味でありながら、何処かシニカルで引っ掛かる要素がある。
ちゃんと観る側の鑑賞意欲をそそっていますw
成田凌さん演じる大野が顔はイケてるけど、鈍感と言うか空気を読まないと言うか…天然バカと言うか…な感じと言うか、とっても残念男子w
とりあえずは何でも分かっているつもりでも、デートで行きつけの定食屋に誘ってしまうと言う悪意の無き無邪気w
でも何処か純粋なんですよね。
なんと言っても清原果耶さん演じる香住が良い。とっても良い♪
今時の女子高生で口はなかなか悪いですが、ストレートで裏があんまり無い。それでいて何処か純情。
自身の恋愛感情に何処か鈍感と言うか疎くて、それに悩む様が可愛いらしい♪
成田さんは若い頃の妻夫木聡さんの様な感じで、清原さんは芦田愛菜ちゃんや若い頃の栗山千明さんの様な面影がありますね。
香住が大野のリードしながらも同じ目線な感じで、なんか絶妙のバディ感がありますw
また、他のキャラも良い。
君島と雄介のカップルは誰もが羨む様な美男美女のカップルの様で実はご近所同士の幼馴染みカップルと言うベタ加減でありながら、愛らしいカップル。
小泉孝太郎さん演じる若き青年実業家の宮本も大人特有の嫌らしさと言うかあざとさがあっても何処か憎めない。
宮本の婚約者の美奈子も令嬢の様な品の良さがあっても純情な感じで好感度高い。
香住の5人で陰口を言い合う仲間ですら良いアクセント。
この中で一番悪い奴は宮本でありますが、宮本ですらまだ許せる許容範囲内w
要するにハッピーエンドに相応しい何処か愛らしくて憎めない登場人物で構成されています。
好きなシーンは一杯あって、大野と香住が二人で会話がとにかくテンポが良くて面白い。良くできたコントな感じ。
大野と美奈子が上手くいきそうになり、君島のスナックでエナジードリンクを片手に常連のオジサン連中のド真ん中でクダと愚痴をまくシーンなんか秀逸。香住が店を飛び出した時の雄介の「…アイツ、金払ってねえぞ…」も良いんですよねw
監督の前田弘二さんは「婚前特急」や「わたしのハワイの歩きかた」と言った小粒ながら良質の作品を撮られている方で前作から約5年が空いていますが、多分自分のペースとあまり商業ベースな作品じゃない方が合っているかと。
人気監督になるとどうしても無粋な輩が蠢く業界なので、自分のペースと理念で良い作品を撮ってもらいたいですw
ミニシアター系な作品で下北沢なんかでやっている評判のお芝居の香りもする、所謂どの角度から調理しても良い作品。
シネコン系でも多く上映されてますが、ミニシアター系の劇場で鑑賞した方が味わいが増すかなって思います。
鑑賞前はそんなに期待をせずだったので個人的には大当たり。
鑑賞した方の評価も軒並み高いので、これ「来る」んじゃないでしょうか。いや絶対来て欲しい。
今の状況を打破する可能性が高い作品で興味があれば是非鑑賞して頂きたい良質な作品でお勧めです♪
(o^^o)いい意味でドキドキしない映画!
最初コメディ要素が強かったら嫌だなって思ってたけどそんな事なかった。
私も昔から少数派の意見が嫌でなるべく平均的な生活を好んでいたタイプだから『普通』に安心感を覚えるのは共感できた。でも最後『普通こう思う』ではなくてそこに自分がどうしたいかという自分の意志で選択していくという事は簡単なようで簡単じゃないんだなって感じました。最後は『普通』ではない成田凌が人間らしくて羨ましくなったな。
最後誰も責められる事なく綺麗な終わり方なのに嫌な感情が起きなかったのもすごい。
最初から最後までいい意味でドキドキしない映画でした!面白かった(o^^o)
成田凌に恋をする…!!
ストーリーは正直いまひとつだった。
カスミちゃんのいう「フツー」が一般的な「普通」ともズレてる気がするから、大野先生の「普通じゃなさ」が正直あんまり伝わってこなかったし(っていうか大野先生、基本的にはちょっと数学に知識が偏ったコミュニケーション経験の浅い良識的な人にしか見えなかった)、美奈子さんの選択は「それでいいの!?」って感じだったし、本作で肝になってる割には「普通」の概念がフワッとしていたのが気になってしまって仕方なかった。
そして予備校の先生って生徒とあんな距離近いもの!?予備校行ったことないから知らんけど、一歩間違えると色々世間的にマズイのでは…?と余計な心配してしまった。
そして小泉孝太郎演じる宮本は普通にクズ!(小泉孝太郎さんの胡散臭さは最高)
しかし!!
それを補って余りある主演の成田凌さんと清原果耶ちゃんの魅力…!!キュートさ…!!
ストーリーはイマイチだったのにこの2人を観れただけでこの満足感。
成田凌さん。
元々雰囲気ある方だとは思ってたけど、なんて雰囲気が素敵なのか。話し方、声(良い声!)、たたずまいが優しい。ソフト。カスミちゃんじゃなくても好きになる。物を知らないのもむしろ愛おしさしか感じない。スタイル良すぎてスーパーの2階で70パーオフで買った上着すらおしゃれに見えるぞ…!!(カスミちゃんにはダメ出しされてたけど)
私もカスミちゃんと一緒に恋をしてしまった…。
清原果耶ちゃん。
なんて不機嫌な女の子が似合うの…!本作のカスミは我が強くて態度悪くて打算的な部分もあるけど、彼女が演じると嫌味がなく品が損なわれない。
カスミが彼女じゃなかったら正直観ててイライラしたかもしれない(ストーリー思い返すと割と彼女とんでもないし、色々危すぎる)。清原果耶ちゃんで良かった…。
君島さんのスナック(バー?)で全力で泣き叫ぶ姿は可愛くて笑ってしまった。あのシーン良かったなあ。
(というかこの作品の影のMVPは君島さんカップルだと思う。君らしっかりした良い子たちだな…!)
大野先生とカスミちゃんのラストの関係は甘くならないのが良かった。このくらいの距離感が程よく尊い。
ともかくこの映画は主演2人の良さを楽しむのがおすすめ。
観たいとずっと思ってた、成田凌さんが出てる「窮鼠はチーズの夢を見る」を早速観るぞ。
なんてかわいい映画なんだ!
主演のおふたりのファンということもあり楽しみにしていました。昨年の秋辺りに公開の情報が出てからかなり時間は経ちましたが、期待値は一定を保っていました。
観賞中ずっと思っていたことですが本当にこの映画かわいい!表情、仕草、言動、全てにおいてかわいいが詰め込まれていました。清原果耶さんは、ドラマ「俺の話は長い」でコメディを受ける側の立場でしたが、今作はコメディの才を発揮しています。まともを知ったかぶっているという触れ込み通り、彼女が常に行う行動は少しズレていて周りの人たちは彼女に振り回されているのに、彼女自身は全く気づいていないというのがなんとも憎めない役どころです。中盤嫉妬に狂って大声を出したりと、今までの清原さんでは見れなかった演技をたくさん見ることができただけで幸せです。急にくっついたり、エナジードリンクでシャウトするのもとても愛らしかったです。
成田さんの恋愛映画はかなり観ていますが、前作の「窮鼠」とは全く違う、恋愛に不慣れな常識知らず好青年を演じていました。「窮鼠」ではBLながら完全に女になりきっていてそれまた衝撃を受けたのですが、「愛がなんだ」でも女の子を利用する立場だったり、「さよならくちびる」では頻繁に性行為に持ち込もうとしたりと、結構攻めの立場が多かった成田さんの受け側は珍しい役だなという印象です。成田さんの表情もコロコロ変わっていくので楽しめますし、笑い方も独特な感じで良く、清原さんとの掛け合いが最高に楽しかったです。あのやり取りだけでもずっと観ていられるような雰囲気でした。
この作品にまともな人間は少ないです。全員何かしらズレた考えを持っています。でもそれがいいんです。価値観が一緒なんてことは殆ど無いんですから。色んな考えを肯定してくれるこの作品はとても素敵です。
背景で流れる音楽までかわいいのは反則です。大好きです。
鑑賞日 3/24
鑑賞時間 13:30〜15:20
座席 D-5
普通じゃない2人はカッコイイ❗️
前半は成田凌と清原果耶の噛み合わない漫才のような展開に思わずニヤニヤしてしまいました。そのままコメディで進むかと思いきや、中盤からラストは以外な結末でした。ダラダラと少し飽きる部分がありますが、見終わった後に色々考えさせられた。どちらが普通で普通でなかったのか?成田凌の癖のある演技は鉄板ですが、清原果耶ちゃんの演技は秀逸でした。本当に主役を張る俳優さんになったんだな👏今後の作品が楽しみです。
この二人はマトモです
大野くんとカスミはマトモじゃないというよりクセが強いだけです。
大野くんがお店でお皿を手に取って感想述べるシーンは爆笑
ここまで言う人いないけど、なんでここでそんなこと言うの?って人いる笑笑
ある意味正直者。
もう半世紀近く生きてきましたが自分は普通の人間だと言い張る人こそ全然普通じゃないです。だから信用できません笑笑
普通って難しいよくわからないって思ってる人の方が共感できます。
普通が大変だと自覚してる美奈子さんはマトモですけど、宮本さんは普通を装ってるだけでマトモではありません、病んでます。キャラは面白いけど笑笑
普通ってなんなのか?の疑問を投げかけてコミカルにしたストーリーで面白いと思いました。
「結婚できない」は勘弁
身も蓋もないが「あなたは結婚できない!」はセクハラではないか?
清原果耶にそう言われてみろ。私なら自殺しかねない。
逆に女が「結婚できない」とイケメンに言われ(「チワワ」の成田凌を想像)服装までダメ出しされたらどうなんだろう。
大体成田が素直に清原のことを聞くのは好意持っているからなのに、それをもてあそんで、あれこれ姑息な戦略をたて、最後にはヒステリーまで起こすとはなんて性格悪いんだ。これが高校生だから恐れ入る。騙される泉里香(好演!)が可哀想だ。
ということでベタな脚本はどうかと思うが、それを気にさせない演出はなかなかのものだと思いました。
普通 じゃなくていいんじぁない。
普通を知らない天然ボケの塾の講師と普通を教える女子高校生。の話
序盤は清原果耶の早口で捲し立てて話す言葉にちょっとついていけなかったけど成田凌のボケた話し方で漫才の様なおもしろさが丁度よかった。所々で笑っていた。
中盤になってターゲットの女性と上手くいき始めるとモヤモヤした気持ちが… 自分が先生を好きな気持ちに気付きはじめる。
彼の普通じゃない話を聞きたくなった。彼のことを知りたくなった。恋のはじまり。
私も主人と出会った頃。変わった人だなぁ と思っていて。でも今は主人が普通な人で私が普通じゃないことを知りました。
普通って。感じ方が同じか違うかで変わるけど相手の事を理解できればそれが普通になるのかな。
ふたりの小さな恋が実りますように。(祈)
清涼飲料を飲んだ後の爽やかさを感じた作品。
成田凌のキャラが良すぎて最高です。
このテンポの良さはこの二人だから。ですね
ほんわか
予告編の「定量的に言ってくれる?」で面白そうと思ったけど、そのまんま、ちょっとオタクっぽい確認する会話、ツボでしたー!
小泉さんがまたいかにも怪しい口先だけのなんちゃって実業家の演技が上手い!!こういう政治家や起業家に口先だけでコロッと騙される民衆になっちゃいかんな〜〜と思わせてくれる良い演技でした。
主演の2人、最初から分かり合える状態にいたところと、最後「君を傷つけるこの男を俺は許さない!!」って、君が好きだより100倍嬉しい告白の台詞を自然に言ってたところがグッドでした!!
「そこ、変だよ?」って本音をちゃんと言い合える人が本当の相手なんだな、って改めて実感出来る、ほんわかした良作でした。
「先生、どんな感情?」
ら~ら、らららら~ら、らららら~ら、なんて。エンドテーマと一緒にハナウタしたい気分になる、すっごく素敵な映画。今んとこ、俺的には年一ですもん、これ。無茶苦茶好きですもんw
「おとなの恋はまわり道」はキアヌ・リーブスとウィノナ・ライダーの「ナルシズム」をテーマにした会話劇。ひん曲がりのラブコメ。「月極オトコトモダチ」はレア設定の中で、徐々に自分の恋心を認めて行く女子のラブストーリー。最高のB級邦画です。
この2本を思い浮かべてしましまいました。
脚本と主演の2人の演技が、ほんとに好き過ぎてヤバい。劇中人格も演技も最高です。2人とも「フツー」じゃ無いです。男も女の子も、十二分にウザくてメンドクサイ。でも、はたと思った。「オレも、ツマも、もしかして、もっとめんどくさくてフツーじゃないことないか?」
予備校の、成田凌と清原果耶の正面激突がツボに入りまくりでニヤニヤしてしまいます。成田凌の返事に、いちいち頭抱えたくなります。清原果耶のツッコミが、こちらのハートにもグサって来ます。「あー、何か、それ、言われたことあるw」
「かすみ」「もう一回」「かすみ」「もう一回」「かすみ」「もう一回」
もうね、この辺りの清原果耶の可愛さが半端ないです。
メリハリ付けてリズム感を感じさせる時間感覚。軽くても刺さる言葉。予備校講師である大野の生き方と価値観への共感。
最後にわかるんです。
スタート時点の「フツー」は「幸せ」の読み替えであったことが。いや、2人の中では脳内変換後だったってことが。
だから。映画タイトルは「フツー」じゃなくて「まとも」なんだと。
普通(まとも)になる事に、何の意味も見出せなくなった2人の関係は、友達だとか、恋人だとか、普通の言葉では定義できない。まぁ、幸せになるのに、誰が決めたのか分からないルールに従う必要も無いよ。って事で。
「グフフフッツ」
「いや、その笑い方気持ち悪いって」
良かった。とっても!
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3/22
21日に2回目を見てしまいました。夜、遅い回だったとは言え、観客2名です。これは先行き不安だすw
ところで。パンフ買ったんですが、¥800-の。小さすぎ、軽量すぎ。と言う事で、あまりパンフを買わない私が持っている、他のものと比べてみた。
まときみ=102g
シンエヴァ=366g
鬼滅=274g
マイルスデイビス-クールの誕生=128g
シンエヴァの1/3にも満たないんですよ、これが。内容的には文句ありませんけど、ちょっと「定量的」に比較してみたかっただけ。パンフを質量で比べるのも、変な話なんだけどw
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3/23 3回目
お客さんは3人。やった、1人増えた!
けど、もっとひと入っても良い映画なんだけどねw
やっぱり、愛おしい映画です。単館B級感覚も、すごく好きw
星も修正だす!
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3/25 4回目
「実は、大野と美奈子が一番上手く行くんじゃない?相性も最高そうじゃん、二人とも魅力的だし!」と言うところも、物語りの魅力を引き立てたと思います。美奈子に「元のさやに収まった理由」を説明させなかったところも、後味の良さにつながってて。脚本が最高に気が利いてるし、計算されてて、足立紳さんを更に良くした印象を持ちました。高田亮さん、追っかけ確定ですw
4回目にしても、飽きるどころか、森から立ち去る二人の後ろ姿が愛おしくてたまらないってのは。これ、やっぱり良い映画です。
よほどの事が無い限り、今年の邦画の年一はこれだよ!
って言う映画がある年に限って、後半にドカーンって言うのが来るんですよねぇw
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4/1 追記
大野の言葉と考え方は、この語りに現れます。
「森の中は調和が取れており変化もある。数学はすでにある法則の一部を解明しているだけに過ぎない。人の社会も同じ。沢山のルールに縛られている様に見えるけど調和と変化のためには必要なのかも知れません。」
「たくさんのルール」は調和と変化のために必要なこと。そこで生活することが「普通」になるという事。
かすみが宮本に傷つけられたと思い込んでいる大野の悟性は、かすみの言葉に過剰に反応してしまいます。
「普通は何かを諦めるための言い訳なのか。俺は君のことを傷つけたアイツのことが許せない。」
美奈子の困惑した表情を見ながら、冷静さを取り戻した大野は、概念の内在的な発展を自ら感じつつ、こう言います。
「あなたがそれで良いんなら良いんです。それが普通なんでしょうから。サヨウナラ。」
かすみは「友達」ってのとは違う。「恋人」は言い過ぎ。でも、彼女を傷つけた奴は許せない。でもって、最初から好きだった。「普通は」女の子を連れて行かない様な定食屋だけど、彼女が行きたいっていうなら良いか。普通になるのも止めたんだし。
「全部ウソ」だと言われ、うろたえる先生。「さっき好きだって言ったのもウソ?」
常識も無く、人とのコミュニケーションの取り方も知らず、孤独死に向かっている様にしか見えなかった男ですから。それが、世間一般で言うところの「恋愛感情」であると気づくだけの悟性は、まだ身に付いてないと思われ。
聞いてみたいよね、彼に。
「どんな感情?」
人それぞれの見方がありそう
講師と生徒の関係がいいですね!
似たもの同士の2人がうまく表現されていると思います。
ただ、大野は本当に普通じゃないのか?演技でそうして教え子の秋本に近づいたのか?
戸川美奈子と一緒にいる時の大野が本当の大野なのでは?とも思わせるところが面白いと思いました。(僕はですが)
秋本が、スナックで自分の気持ちに整理がつかず「ワーー」ってなるシーンは、出来ればもっと静かに1人で悩んでいる方が、グッと来る気がしますね。
秋本の大野に対する嫉妬時な行動も、もう少し繊細な表現が出来たらもっと面白いと思います。
全体的に面白い作品なだけに、何か1つ強烈に心に残るシーンがあればと思いちょっと残念です。
題名がよろしい。「フツー」というのは、人と違っていることに恐れる人間の不安感を紛らすために生まれた便利だけど中身の無い言葉なんでしょうなあ。
①凸凹コンビのラブコメ、恋のキューピッド役をしているうちに相手に恋してしまい…というラブコメは30年代のハリウッド黄金時代から数限りなくある。この既視感ありありの映画群を面白く魅せるのは、何よりシチュエーションとキャラクターの設定がミソで、あとはシチュエーションを活かす演出・脚本の妙やコメディセンス、キャラクターに扮する役者の魅力と演技力である。②そういう点では、この映画はシチュエーションとキャラクターの設定はOK。何より主演の二人の掛け合い漫才のようなやり取りが面白い。脚本も悪くない(脚本の高田亮は『さよなら渓谷』や『ここのみで光輝く』※どちらも秀作、の脚本家なんだ。何でも屋かコメディは得意分野でははいのか)が、この映画の魅力はこの二人の演技合戦に尽きるといっても良いだろう。清原果耶はこの映画ではいつもより気が強く口が達者でしかし頭でっかちの現代っ子の役。しかし、この歳で安心して演技を見ていられるというこの安定感・信頼感は凄い。大野への想いに気づくシーンも流石に上手い。ご贔屓の成田凌も相手役として遜色ないが、敢えて注文を付けるとすれば、もう少しトッポい感じがあれば良かった。ただ、このキャラクターには珍しく熱く語るシーンには実力を見せた。③美奈子役は少しキレイで演技が出来れば誰でもソコソコ行けるという役なので可もなく不可もなくというところだが、問題は宮本役の小泉孝太郎にある。良くできたハリウッド映画(コメディ)であれば、この役はヒロインが疑似恋愛に陥るほど表面はカリスマ性と魅力がありながら、実は小心者でセコい内面とのギャップの暴露にコメディセンスを発揮できる名脇役に演じさせる役である。ラブホテルの一室でのシーンも役者次第ではもっと面白いシーンになった筈。その点では小泉孝太郎は役者としてまだまだ力量不足。この映画での一番の不満点である。④監督は無難に纏めているが主役の二人におんぶにだっこみたいな感じで『婚前旅行』でも感じたがももう少し演出にコメディセンスが欲しい。
女子高生ってコワいのよ ((( ;゚Д゚)))
1. 成田凌と清原果耶のダブル主演のこの映画を首を長~くして待っていました。
2. 最初は清原果耶じゃなきゃ、手をあげてしまいたくなるような生意気学生なのに、だんだんいいテンポの絡みになってゆき、演技力に魅せられて、ずっと楽しく見られました。
3. この二人のようなカップルが実際いたら、きっと絶対面白い。でも、学校や塾で超ウワサになること請け合いなのに、そのへんは商店街の小汚ないバーの娘のカップルの方に注意をそらすかたちで、脚本的にクリアして、主題をブレさせない力技。
4.高校3年なのに恋を知らないけど、デートやトレンドの知識だけは豊富で、年に似合わず普通の社会常識に長けていて、大年増みたいに厚かましいほどのおせっかいスキルを持ち合わせた香住役が清原果耶にぴったり(誉めてます もう、メロメロです)。ほかに適役はちょっと思いつきません。 中年にさしかかっているのに純粋でオクテなお兄さん役の成田凌がどハマりで、今回もヤラレました。
5. 宮本役の孝太郎の純一郎パパはいい意味で「まとも」じゃなかったけど、孝太郎はまとも過ぎる。小泉孝太郎は永遠の脇役確定🙏 主演の二人と婚約者の美奈子を大いに輝かせてくれました。ラブホに直接誘ったのは孝太郎だけど、しむけたのは果耶。孝太郎の格好は自意識過剰過ぎ。小物感半端ない。ハズキルーペのサングラスかけていた? ラブホのベッドに仰向けになって、宮川の顔が近づいて来ても香住は恐ろしいほど落ち着いていました。清原果耶のラブホシーンは初めてで、こちらの方がドキドキしてしまいましたw 私も高校卒業したら・・・18歳でも女子高生はまずいんですね。
6. 香住の作戦立案能力と実行力が素晴らしい。若いOL二人に「妹が注文し過ぎたから一緒に食べませんか」作戦は失敗だったけど、突然過ぎてびっくり。宮本の妻の美奈子にわざと遭遇させての恋愛指南。SNSありきの物語ですね。宮本の結婚を壊すことが動機。だんだん大野と美奈子がいい感じになって、イライラしてゆく様も分かりやすくてよい。自己嫌悪も混ざって、嫉妬からやっと大野が好きだと気がつくのもベタなんだけど、清原果耶だからなんかいいと思ってしまう。
7. 大谷麻衣が婚約者の美奈子の友達?のブティックオーナーで出ていて、嬉しかったです。商店街のバーの呑兵衛親父のひとりが岬の兄妹の松浦祐也なのもグーでした。どこがガールズバーなのよw カウンター内の山谷香純とその彼氏が意外とピュアで、親切なところも好感度高かったです。こじらせて泥酔?状態の香住とのコントラストが効いていて。エナジードリンク10本は危ないですねー ついつい、香辛料入りの🔥印のアレを想像してしまいました。あとでおカネ払ったかなぁ?たぶん、踏み倒しましたね。カラオケではPUFFY歌っていましたね。アレ何年前?清原果耶生まれてませんから、中年世代へのサービス?
8. 結婚って相手のダメなところも含めて大事にできるかどうかだなぁって思わせてくれました。気が利かない男とおせっかい毒舌女の組み合わせって、結構いるいる。男は幼稚で、女は現実的で怖い存在。普遍的なテーマと言えばそうなんだけど。普通でないことはちょっとだけ輝いていて、羨ましい。成田凌だからよけいに思ってしまうんだよなぁ。
9. 冒頭の暗い木立のなかを歩くシーンが後で二回生きて来ます。ひとつは割烹料理屋から出て宮本の婚約者と歩きながら森の音のことを話すシーン。もうひとつは最後の昼間の森。未来が開けそうな明るいエンディング。
10. 30がらみの塾講師が清原果耶と付き合えるなんて羨ましい。この映画に触発されて、わざと真面目な変人教師を装って、女子中学生とコソコソ付き合ってしまう塾講師の方がたが増えないことを祈り、私のおバカなレビューの最後とさせていただきます🙏
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