「腹を抱えて笑えるラブコメ」まともじゃないのは君も一緒 スキピオさんの映画レビュー(感想・評価)
腹を抱えて笑えるラブコメ
成田凌と清原果耶のラブコメ。いやー、全編、笑いっぱなしで久々に良い映画でした。
簡単にあらすじを。成田凌が予備校の数学の先生で唐変木。清原果耶が女子高生でこれまた変わり者、ある意味現代風な厨二病。
ある日、清原果耶が崇拝するベンチャー社長(これが小泉孝太郎)に結婚を前提とした彼女がいることを知り、普通の恋がしたいという成田凌をけしかけて、フィアンセの泉里香を口説かせ二人の仲を引き裂こうとする。
面白ポイントは
①唐変木と厨二病の噛み合わない会話
成田凌と清原果耶の掛け合いが見事です。冒頭5分でこの話芸にハマります。それだけで充実観る価値のある芸ですね。最近のお笑いって観ていないけど、こういう昔ながらの漫談って好きだわぁ。中盤では成田凌&泉里香、清原果耶&小泉孝太郎の組み合わせも楽しめます。泉里香は、まあ、そういう役どころでないので、あまり笑えませんが、小泉孝太郎のクズっぷりは笑えます。数年前なら成田凌=クズ男だったのですが、出世しましたわ。
②ストーリーの二重構造
先程は「面白くない」と言った泉里香ですが、実はストーリー的には中盤から存在感が増してきます。表のストーリーはご想像の通り、けしかけたクセに成田凌のことが好きな自分に気付く清原果耶。自分の大切な人気付く成田凌。ってお約束展開です。
清原果耶にとっては「初恋」に気付くストーリー。厨二病的な憧れの対象だった小泉孝太郎への幻想が解けて、自分の人格を初めて正面から認めてくれた成田凌への恋心に気付くってオチ。一方で、泉里香にとっては「最後の恋」を断ち切るストーリー。ダメ男の小泉孝太郎との政略結婚にブルーになったところに現れた、無垢な成田凌を好きになるも、ダメ男を飼い慣らすことを選ぶストーリー。
この諦めに近い泉里香が切ないんです!って、斜め過ぎるかな?原作読んでみます!
③それでも清原果耶が可愛い&成田凌
自慢ではないですが、映画デビュー作の「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の小松菜奈の中学生役の時に、えらい美少女だな、と思ってから、映画は追いかけています。宇宙でいちばんあかるい屋根、も良かったですし、昨年の「ジョゼと虎と魚たち」の声優も良かった。まあ朝ドラでブレイクしているので、すっかり人気女優で、今年はまだまだ主演作も控えており、楽しみです。
何が良いんでしょうね。キラキラしていない美少女、ってところが好きなのかな。目で演技する役者さんかな。目元だけで、色んな表情を出せるかも。
成田凌は安定ですね。チワワちゃん、以来、追いかけている訳ではないけど、作品と相性が合うのか、私にとっては、だいたいハズレがない。