「名演」まともじゃないのは君も一緒 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
名演
成田凌と清原果耶の存在感と演技が素晴らしい。
特に、清原果耶の「恋に落ちた瞬間」がもうたまりません。
作品に流れる「『普通』『まとも』という固定概念のつまらなさ、愚かさを揶揄する」テーマを、上手くコメディに落とし込んでいました。
会話も、会話してない時の表情を追うのも楽しい。
そして第三の名演。
小泉孝太郎。
金持ちの社長ながら、中身のない、口だけ上手い、大嘘つきの浮気者という(父親や弟を事業家に映したような)役どころを、いるだけで見事に演じていました。
血筋の醸し出すダメ人間感に、あてがきではないかと思いました。
よく、この役を受けたな(笑)
邦画特有の低予算感が出すぎているのと、W主役のどちらかのファンじゃないとつまらなく感じるかも、という難点はあるものの。
ラストシーンの会話がすんごく好みでした。
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