「女子高生ってコワいのよ ((( ;゚Д゚)))」まともじゃないのは君も一緒 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
女子高生ってコワいのよ ((( ;゚Д゚)))
1. 成田凌と清原果耶のダブル主演のこの映画を首を長~くして待っていました。
2. 最初は清原果耶じゃなきゃ、手をあげてしまいたくなるような生意気学生なのに、だんだんいいテンポの絡みになってゆき、演技力に魅せられて、ずっと楽しく見られました。
3. この二人のようなカップルが実際いたら、きっと絶対面白い。でも、学校や塾で超ウワサになること請け合いなのに、そのへんは商店街の小汚ないバーの娘のカップルの方に注意をそらすかたちで、脚本的にクリアして、主題をブレさせない力技。
4.高校3年なのに恋を知らないけど、デートやトレンドの知識だけは豊富で、年に似合わず普通の社会常識に長けていて、大年増みたいに厚かましいほどのおせっかいスキルを持ち合わせた香住役が清原果耶にぴったり(誉めてます もう、メロメロです)。ほかに適役はちょっと思いつきません。 中年にさしかかっているのに純粋でオクテなお兄さん役の成田凌がどハマりで、今回もヤラレました。
5. 宮本役の孝太郎の純一郎パパはいい意味で「まとも」じゃなかったけど、孝太郎はまとも過ぎる。小泉孝太郎は永遠の脇役確定🙏 主演の二人と婚約者の美奈子を大いに輝かせてくれました。ラブホに直接誘ったのは孝太郎だけど、しむけたのは果耶。孝太郎の格好は自意識過剰過ぎ。小物感半端ない。ハズキルーペのサングラスかけていた? ラブホのベッドに仰向けになって、宮川の顔が近づいて来ても香住は恐ろしいほど落ち着いていました。清原果耶のラブホシーンは初めてで、こちらの方がドキドキしてしまいましたw 私も高校卒業したら・・・18歳でも女子高生はまずいんですね。
6. 香住の作戦立案能力と実行力が素晴らしい。若いOL二人に「妹が注文し過ぎたから一緒に食べませんか」作戦は失敗だったけど、突然過ぎてびっくり。宮本の妻の美奈子にわざと遭遇させての恋愛指南。SNSありきの物語ですね。宮本の結婚を壊すことが動機。だんだん大野と美奈子がいい感じになって、イライラしてゆく様も分かりやすくてよい。自己嫌悪も混ざって、嫉妬からやっと大野が好きだと気がつくのもベタなんだけど、清原果耶だからなんかいいと思ってしまう。
7. 大谷麻衣が婚約者の美奈子の友達?のブティックオーナーで出ていて、嬉しかったです。商店街のバーの呑兵衛親父のひとりが岬の兄妹の松浦祐也なのもグーでした。どこがガールズバーなのよw カウンター内の山谷香純とその彼氏が意外とピュアで、親切なところも好感度高かったです。こじらせて泥酔?状態の香住とのコントラストが効いていて。エナジードリンク10本は危ないですねー ついつい、香辛料入りの🔥印のアレを想像してしまいました。あとでおカネ払ったかなぁ?たぶん、踏み倒しましたね。カラオケではPUFFY歌っていましたね。アレ何年前?清原果耶生まれてませんから、中年世代へのサービス?
8. 結婚って相手のダメなところも含めて大事にできるかどうかだなぁって思わせてくれました。気が利かない男とおせっかい毒舌女の組み合わせって、結構いるいる。男は幼稚で、女は現実的で怖い存在。普遍的なテーマと言えばそうなんだけど。普通でないことはちょっとだけ輝いていて、羨ましい。成田凌だからよけいに思ってしまうんだよなぁ。
9. 冒頭の暗い木立のなかを歩くシーンが後で二回生きて来ます。ひとつは割烹料理屋から出て宮本の婚約者と歩きながら森の音のことを話すシーン。もうひとつは最後の昼間の森。未来が開けそうな明るいエンディング。
10. 30がらみの塾講師が清原果耶と付き合えるなんて羨ましい。この映画に触発されて、わざと真面目な変人教師を装って、女子中学生とコソコソ付き合ってしまう塾講師の方がたが増えないことを祈り、私のおバカなレビューの最後とさせていただきます🙏