劇場公開日 2020年10月9日

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望みのレビュー・感想・評価

全236件中、221~236件目を表示

2.0いわゆる謎解き物の映画では無い

2020年10月9日
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鑑賞方法:映画館

本作品は主人公が犯人を探すようないわゆる謎解き物の映画では無いので、そういう映画だと期待して観るとおそらくがっかりするだろう。

タイトルの名前の通り、被害者なのか加害者なのかどちらも望みたくは無いがどちらを望むべきかの葛藤を描いた作品であり、内容もそれがメインである。

正直、私は本作品を謎解き物だと思い、伏線を見逃さないよう冒頭からチェックしていたが、それは無駄な努力に終わったようで、ストーリーとしてはひねりも無くすごくシンプルでした。
一方、役者の演技は迫真の演技で良かったと思いました。

蛇足ですが劇中の竜雷太が何となく上皇陛下に見えてしまったのは私だけでしょうか?
それから不愛想な女刑事役の方、一体誰なんでしょう?
いかにも女刑事って感じで存在感がありました。

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canghuixing

4.0究極の選択ならぬ究極の望み

2020年10月9日
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昔、究極の選択ゲームみたいなのが流行った事があるが、これは選択はできないが、自分の息子が加害者になるか被害者になるか、どちらを望むのか、非常に見応えのある映画でした。
私が親なら「被害者を望む」、最初は当たり前のようにそう思ってみていました。でも、石田ゆり子の演じる姿を見ていて考えるものがありました。私とは全く逆に見ていて堤真一の演じる姿に考えた人もいるでしょう。また、そんなのどちらを望む事もできない人もいるでしょう。(最終的にはどちらも望む事はできないと思いましたが)
ストーリーもとても良くできていたと思います。息子が生きていて、被害者でも加害者でもなかったなんて無理矢理なエンドだったら星1つでした。(それを「望んで」観てましたけど)

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世界の尾張名古屋

5.0家族の誰にでも感情移入できる秀作

2020年10月9日
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鑑賞方法:映画館

先週観た「浅田家!」も家族の物語であったが、何という切り口の違いであろうか。家族に向き合う真剣さという点においては甲乙付けがたいが、こちらは終始張り詰めた緊張感が素晴らしかった。子供を育てるというのは、ここまで辛いものなのかと、自分の覚悟を問われているかのような気がした。

子供を信じるという点において、この家の父と母はやや立場を異にしている。我が子は絶対に他人に危害を加えたりしないと信じる父と、例え加害者であろうと全てを受け止めようとする母である。この父性と母性の違いは、実に見事な描き分けであったと感心した。仮に子供が加害者だった場合、父の立場では救われないが、この母の覚悟であれば、子供は救われるのである。

娘の言うことも尤もであり、息子が加害者であろうとも受け入れると覚悟した母親は、娘より息子を優先したということに他ならない。いつ私が子供たちを差別したかという問いには、「今」と言えば母親は答えようがなかったはずである。それぞれの立場は非常にリアルであり、どの立場にも容易に感情移入ができてしまう。見事な脚本と演技であった。

どうすればこの映画の結末と違う結果に導けただろうか、と考えてみるが、息子が事実をそのまま話して相談してくれていれば、両親は大人の解決法を考えてくれたはずである。金がいくらかかっても、子供の人生には代えられないはずなのである。親に心配をかけたくないという真面目な子供ほど事態をこじらせてしまうというのは本当に困ったものである。

役者はいずれも好演であった。堤と石田の気持ちはどちらもどの場面でも痛いほど分かって、見ていて辛かった。清原果耶は高校受験する中学生の役であったが、確かに中学生に見えた。「なつぞら」で子供のいる役まで違和感なくこなした人が、ここまであどけなさを出せるのかと非常に感心した。とんでもない逸材である。

音楽は、物語の雰囲気をなぞるように、解決しないもどかしさを見事に描き出しており、さらに非常に重要なシーンで流されたバッハの無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番の終曲・シャコンヌを弦楽四重奏版に編曲したものが素晴らしかった。あの場面の両親の気持ちを表すのに、あれ以上相応しい曲があるとは思えなかった。

演出は、堤監督らしく、不安をいや増すようなカメラワークが見事であった。冒頭のシーンで上空から家族の暮らす家に徐々に近付き、エンドロールでは逆に家から上空に昇って行くシーンがあたかも魂が昇って行くようで非常に印象的であった。非常に切ない映画であった。
(映像5+脚本5+役者5+音楽4+演出5)×4= 96 点。

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アラ古希

4.0心の葛藤を見事に描いている

2020年10月9日
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鑑賞方法:映画館

公開初日に鑑賞。犯罪に巻き込まれた家族の心の葛藤を見事に描いている作品。父・母・兄・妹、それぞれの立場で揺れ動く心情がヒシヒシと伝わってきてグイグイ引き込まれる。決して派手は無いが家族4人の演技力が素晴らしく見応えのある作品に仕上がっている。
2020-180

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隣組

4.5望み

2020年10月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

萌える

堤真一さん、石田ゆり子さんさすがですね!
ラストの石田ゆり子さん、岡田健史さんには泣かされました。
清原果耶さんもさすがです。
悲しいけど、ラストの松田翔太さんと石田ゆり子さんのやりとりでまた泣けました。

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かん

5.0ゴリさん久しぶり!おや、長さんも?(間違い、渡辺哲でした)。それにジーパン刑事の息子も・・・

2020年10月9日
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鑑賞方法:映画館

 時期は12月と1月。石川家では夕陽がまばゆいばかりに射している。ほえろ?いや、ほえなくていい。高校一年の息子・規士と連絡がとれなくなり、ニュースでは同じ高校の生徒が殺されたというニュースが・・・緊迫する石川家。

 SNSや仕事場での噂。噂が先行してマスコミが駆けつける。警察、そして謎の雑誌記者・・・規士は加害者なのか、被害者なのか、夫婦二人が違った意見を持ってしまう。そんな確定要素のないまま、落ち着きを取り戻せない家族に犯人と決めつけた嫌がらせや中傷が飛び交ってくる。

 加害者であってほしいと願う妻・貴代美。生きてさえいれば何とかなる。被害者であってほしいと願う夫・一登。仕事の付き合いも途絶え、損害賠償やら何やらで今後最悪の事態が襲ってくる。妹・雅はお兄ちゃんのせいで受験できなくなる!

 今やらなければ大人になっても何もできない・・・身につまされるような言葉。大丈夫!大人になってからでも一念発起することできるよ!25歳くらいまでに決めればいい(俺が言うと嘘っぽい)。そんな言葉よりも衝撃的だったのが「やらなければやられる」。あぁ、アメリカがイラクに対してやったやつね。

 今年は『許された子どもたち』なんかでも似たようなテーマが見られました。加害者側だったらどんなバッシングを受けるか。恐ろしいほどインパクトがありました。そして今作ではどっちなのかまだわかんないのに卵を投げつけられ、落書きされる異常なもの。マスコミもずっと張り付いているんなら、やめさせればいいのに・・・

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kossy

4.0流石です。

2020年10月9日
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堤監督は、アップをあまり使わない技法なのが、深みに繋がってますね。

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酒呑童滋

4.5子供達の道徳の時間に観てもらいたい作品

2020年10月9日
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まぁマスコミはクズだなと。美味しいネタに群がるクソ蟲って。
子供が大きくなるにしたがって親とは無力…身につまされます。
やっぱり自分の子供は良く見えるのよ。誰だって(笑)
この作品は親子で観たらきっと思い出になる作品。
この作品で語り合えたら素敵だな(夢)

尺短いんじゃ⁈って思ったけどそんな事全くなかった。
ジャスト!見事!
クールビューティーの婦警さんに萌え。

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REGZA521

4.0シンプルなのが良かったと思います。

2020年10月9日
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鑑賞方法:映画館

凄くシンプルな映画です。なので筋もわかりやすいし、見所である演技や親の複雑な愛情がそのまま魅力的に感じました。
しかしシンプルゆえに、難しい倫理的に攻めた感情表現ごなくて、それこそ2時間ドラマのようなとても易しい内容でした。もっとこちらを試すような感情や思考があっても面白かったかなと思いました。

ドローンが使われたシーンは「クラッシュ」を連想させます。しかし、「クラッシュ」のドローンが目が離せなくなるほど美しく前衛的な映像だったのに比べて、適当な音楽を流してありきたりな感情を表現して、はっきり言って凡庸に感じました。

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Rewind That

2.52時間ドラマでよかった

2020年10月6日
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映画館で鑑賞することで、閉塞感を共感することはできました。

加害者だったら生きていて、被害者だったら死んでいるって選択肢以外を考えなかったのでしょうか?
加害者でも亡くなっている可能性はあるし、逆もしかり。
2択にするから苦しいのに。

堤真一さんの演技が素晴らしくて、感情移入して泣いてしまいました。

エンドロールで「(石田ゆり子専属)」が多くて苦笑い。アップのシーンも多いし、女優さんは大変だなぁ。

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2G

4.0親として

2020年10月1日
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泣ける

悲しい

子を持つ親として考えさせられる作品でした。またネット社会の問題も表現されているのではないかと思いました。

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モコママ

4.0家族の在り方が大切な映画

2020年10月1日
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鑑賞方法:試写会

加害者になるか、被害者になるか今の時代にあり得る問題を取り上げていて良い作品だと思います。そうなると親や兄弟に取って望むのはどちらか?難しい問題だと思います。結果は家族の育て方やかかわり方で決まって来ます。堤さんや岡田さんも良いのですが、石田ゆり子さんや清原さんの演技がとても良いと思いました。

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高桑 ムツ子

4.5いぇ〜

2020年9月29日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

その人の「望み」は、その人自身を映す鏡だと思う。

怪我をきっかけにサッカーができなくなってしまい塞ぎ込んでしまった少年を中心に繰り広げられる物語。
人はみな、それぞれ違った様々な「望み」を抱えている。自分のためのものであったり、自分以外の何かのためのものであったり。そしてまたある時は「何か」を隠すためのものであったりする。
父がこれからも変わらない生活を送れることを望み、母が息子の無事を望み、妹が自らの生活をしっかり送れることを望んだように。
マスコミも警察も被害者家族も目的、方向性は違えど全員が「望み」を持っている。それら全てを満たし進んでいくことは難しいかもしれないが、皆が協力していけばきっといい方向に向かうのだと思う。己の「望み」だけに従っていては、今作のように良い結果は決して生まれない。

次の「望み」は何だ。そう背中が語っていた。
人生とは「望み」を探し、見つけ、叶え、また探し。
その繰り返しなのかなと思ったりした。

内容に入ろう。
辛すぎた。後半が辛すぎて息ができなかった。過呼吸になるかと思った。そのくらい壮絶だった。ついこの前まで、というか昨日まで何事もないどこにでもあるような家族が一瞬で崩れていく、1人1人の精神が崩壊し関係も壊れていく、そんな様が恐ろしかった。
最後まで生きて帰ってくることを信じ、覚悟を決めているという姿勢を見せ続けた貴代美(石田ゆり子さん)には感服した。女は弱し、されど母は強し。まさにそんな感じだった。

ネタバレしないように書くの意外と難しいな笑

率直に思ったのは、根も葉もないことをどうしてそんな簡単に鵜呑みにできるのだろうか。執拗に迫るマスコミも、噂話を広げる生徒も、規士(岡田健史さん)の何をわかっていたのか。やってない。そう信じることが全てとは言わないが、その人の事をよく知りもしないで外部の者が騒ぎ立てるのはどうなのかと思った。今の世の中を具現化したようなものだった。

善い人が損をする。そんな世の中はもう懲り懲りだ。
そんな風刺をした作品でもあったような気がした。

毎度毎度で申し訳ないけど、これだけは言わせていただきたい。
果耶ちゃんの演技が本当に好き!!笑
あんな闊達だった雅(清原果耶さん)の感情が崩れていく様子をしっかりと表現されていて素晴らしいしか言いようがない。本当に18歳なのでしょうか、、笑

ぜひ色々な方に観て、感じて、考えて頂きたい作品です。

映画館に行こう!

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Apple

5.02度観が必要

2020年9月28日
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鑑賞方法:試写会

家族持ちの鑑賞者には泣けるストーリで、監督の意図が的中したとても素晴らしい作品と思いました。が、なぜ死んだのか?なぜ死ぬ必要があったのか?なぜ事件に巻き込まれたのか?原作を読まないと、本作品では刑事からの説明だけではかなりの展開の速さで理解が付いて来れない状況になりました。2度観が必要な作品でしたね。

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ふんわりご飯

3.0もっとシンプルな演出バージョンも観てみたい

2020年9月28日
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主題としては、すれ違う親子愛。今どきの若者は理解できない、とレッテルを張られがちだが、昔も今も変わらず子どもは親の期待に応えたい、良い子で在りたいと望む。それがどのような形で表れるにせよ。親もまた、子どもがどんなことをしようとも信じたい、生きていて欲しいと望む。息子は加害者なのか被害者なのか。どちらに転んでも受け入れがたい真実が捜査が進むにつれて刻一刻と迫ってくる。終始張りつめたシーンのなかで、不穏なピアノのBGMと両親を演じた石田ゆり子さん、堤真一さん、彼らの子どもを演じた岡田建史さん、清原果耶さんの繊細な演技がひとときも目を離せなかった。

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あさみん

3.5それぞれの人にとっての正しさ

2020年9月27日
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鑑賞方法:試写会、映画館

物語はテンポよく進み

早々につらい2択を突き付けられる。

自分の息子は加害者か、被害者か。

どっちだとしても家族にとってはバッドエンドに変わりない

家の前に連日カメラや記者が張り付き

壁には誹謗中傷が落書きされ

生卵が投げられ……

堤真一がそれを見つけて、ホースで洗おうとすると、記者たちが押し寄せる。

何度心の中で、「そのホースを記者たちに向けてしまえー!」と思った事か笑

だけど、それをやってしまうと、どうなるかは、ある年齢以上の人は想像がつくと思う。

近年では報道の仕方され方が問われ始めているが

また一つそれを考えさせられる作品が「望み」だと思う。

今年は特に(そしてまさしく今日も)

悲しい事件が起きたりしているので

それらに対しても何かしらのガイドラインがそろそろ出来ても良いんじゃないかと

思った次第です

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BAMBi