望みのレビュー・感想・評価
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心の葛藤を見事に描いている
公開初日に鑑賞。犯罪に巻き込まれた家族の心の葛藤を見事に描いている作品。父・母・兄・妹、それぞれの立場で揺れ動く心情がヒシヒシと伝わってきてグイグイ引き込まれる。決して派手は無いが家族4人の演技力が素晴らしく見応えのある作品に仕上がっている。
2020-180
望み
堤真一さん、石田ゆり子さんさすがですね!
ラストの石田ゆり子さん、岡田健史さんには泣かされました。
清原果耶さんもさすがです。
悲しいけど、ラストの松田翔太さんと石田ゆり子さんのやりとりでまた泣けました。
ゴリさん久しぶり!おや、長さんも?(間違い、渡辺哲でした)。それにジーパン刑事の息子も・・・
時期は12月と1月。石川家では夕陽がまばゆいばかりに射している。ほえろ?いや、ほえなくていい。高校一年の息子・規士と連絡がとれなくなり、ニュースでは同じ高校の生徒が殺されたというニュースが・・・緊迫する石川家。
SNSや仕事場での噂。噂が先行してマスコミが駆けつける。警察、そして謎の雑誌記者・・・規士は加害者なのか、被害者なのか、夫婦二人が違った意見を持ってしまう。そんな確定要素のないまま、落ち着きを取り戻せない家族に犯人と決めつけた嫌がらせや中傷が飛び交ってくる。
加害者であってほしいと願う妻・貴代美。生きてさえいれば何とかなる。被害者であってほしいと願う夫・一登。仕事の付き合いも途絶え、損害賠償やら何やらで今後最悪の事態が襲ってくる。妹・雅はお兄ちゃんのせいで受験できなくなる!
今やらなければ大人になっても何もできない・・・身につまされるような言葉。大丈夫!大人になってからでも一念発起することできるよ!25歳くらいまでに決めればいい(俺が言うと嘘っぽい)。そんな言葉よりも衝撃的だったのが「やらなければやられる」。あぁ、アメリカがイラクに対してやったやつね。
今年は『許された子どもたち』なんかでも似たようなテーマが見られました。加害者側だったらどんなバッシングを受けるか。恐ろしいほどインパクトがありました。そして今作ではどっちなのかまだわかんないのに卵を投げつけられ、落書きされる異常なもの。マスコミもずっと張り付いているんなら、やめさせればいいのに・・・
子供達の道徳の時間に観てもらいたい作品
まぁマスコミはクズだなと。美味しいネタに群がるクソ蟲って。
子供が大きくなるにしたがって親とは無力…身につまされます。
やっぱり自分の子供は良く見えるのよ。誰だって(笑)
この作品は親子で観たらきっと思い出になる作品。
この作品で語り合えたら素敵だな(夢)
尺短いんじゃ⁈って思ったけどそんな事全くなかった。
ジャスト!見事!
クールビューティーの婦警さんに萌え。
シンプルなのが良かったと思います。
凄くシンプルな映画です。なので筋もわかりやすいし、見所である演技や親の複雑な愛情がそのまま魅力的に感じました。
しかしシンプルゆえに、難しい倫理的に攻めた感情表現ごなくて、それこそ2時間ドラマのようなとても易しい内容でした。もっとこちらを試すような感情や思考があっても面白かったかなと思いました。
ドローンが使われたシーンは「クラッシュ」を連想させます。しかし、「クラッシュ」のドローンが目が離せなくなるほど美しく前衛的な映像だったのに比べて、適当な音楽を流してありきたりな感情を表現して、はっきり言って凡庸に感じました。
2時間ドラマでよかった
映画館で鑑賞することで、閉塞感を共感することはできました。
加害者だったら生きていて、被害者だったら死んでいるって選択肢以外を考えなかったのでしょうか?
加害者でも亡くなっている可能性はあるし、逆もしかり。
2択にするから苦しいのに。
堤真一さんの演技が素晴らしくて、感情移入して泣いてしまいました。
エンドロールで「(石田ゆり子専属)」が多くて苦笑い。アップのシーンも多いし、女優さんは大変だなぁ。
家族の在り方が大切な映画
加害者になるか、被害者になるか今の時代にあり得る問題を取り上げていて良い作品だと思います。そうなると親や兄弟に取って望むのはどちらか?難しい問題だと思います。結果は家族の育て方やかかわり方で決まって来ます。堤さんや岡田さんも良いのですが、石田ゆり子さんや清原さんの演技がとても良いと思いました。
いぇ〜
その人の「望み」は、その人自身を映す鏡だと思う。
怪我をきっかけにサッカーができなくなってしまい塞ぎ込んでしまった少年を中心に繰り広げられる物語。
人はみな、それぞれ違った様々な「望み」を抱えている。自分のためのものであったり、自分以外の何かのためのものであったり。そしてまたある時は「何か」を隠すためのものであったりする。
父がこれからも変わらない生活を送れることを望み、母が息子の無事を望み、妹が自らの生活をしっかり送れることを望んだように。
マスコミも警察も被害者家族も目的、方向性は違えど全員が「望み」を持っている。それら全てを満たし進んでいくことは難しいかもしれないが、皆が協力していけばきっといい方向に向かうのだと思う。己の「望み」だけに従っていては、今作のように良い結果は決して生まれない。
次の「望み」は何だ。そう背中が語っていた。
人生とは「望み」を探し、見つけ、叶え、また探し。
その繰り返しなのかなと思ったりした。
内容に入ろう。
辛すぎた。後半が辛すぎて息ができなかった。過呼吸になるかと思った。そのくらい壮絶だった。ついこの前まで、というか昨日まで何事もないどこにでもあるような家族が一瞬で崩れていく、1人1人の精神が崩壊し関係も壊れていく、そんな様が恐ろしかった。
最後まで生きて帰ってくることを信じ、覚悟を決めているという姿勢を見せ続けた貴代美(石田ゆり子さん)には感服した。女は弱し、されど母は強し。まさにそんな感じだった。
ネタバレしないように書くの意外と難しいな笑
率直に思ったのは、根も葉もないことをどうしてそんな簡単に鵜呑みにできるのだろうか。執拗に迫るマスコミも、噂話を広げる生徒も、規士(岡田健史さん)の何をわかっていたのか。やってない。そう信じることが全てとは言わないが、その人の事をよく知りもしないで外部の者が騒ぎ立てるのはどうなのかと思った。今の世の中を具現化したようなものだった。
善い人が損をする。そんな世の中はもう懲り懲りだ。
そんな風刺をした作品でもあったような気がした。
毎度毎度で申し訳ないけど、これだけは言わせていただきたい。
果耶ちゃんの演技が本当に好き!!笑
あんな闊達だった雅(清原果耶さん)の感情が崩れていく様子をしっかりと表現されていて素晴らしいしか言いようがない。本当に18歳なのでしょうか、、笑
ぜひ色々な方に観て、感じて、考えて頂きたい作品です。
映画館に行こう!
2度観が必要
家族持ちの鑑賞者には泣けるストーリで、監督の意図が的中したとても素晴らしい作品と思いました。が、なぜ死んだのか?なぜ死ぬ必要があったのか?なぜ事件に巻き込まれたのか?原作を読まないと、本作品では刑事からの説明だけではかなりの展開の速さで理解が付いて来れない状況になりました。2度観が必要な作品でしたね。
もっとシンプルな演出バージョンも観てみたい
主題としては、すれ違う親子愛。今どきの若者は理解できない、とレッテルを張られがちだが、昔も今も変わらず子どもは親の期待に応えたい、良い子で在りたいと望む。それがどのような形で表れるにせよ。親もまた、子どもがどんなことをしようとも信じたい、生きていて欲しいと望む。息子は加害者なのか被害者なのか。どちらに転んでも受け入れがたい真実が捜査が進むにつれて刻一刻と迫ってくる。終始張りつめたシーンのなかで、不穏なピアノのBGMと両親を演じた石田ゆり子さん、堤真一さん、彼らの子どもを演じた岡田建史さん、清原果耶さんの繊細な演技がひとときも目を離せなかった。
それぞれの人にとっての正しさ
物語はテンポよく進み
早々につらい2択を突き付けられる。
自分の息子は加害者か、被害者か。
どっちだとしても家族にとってはバッドエンドに変わりない
家の前に連日カメラや記者が張り付き
壁には誹謗中傷が落書きされ
生卵が投げられ……
堤真一がそれを見つけて、ホースで洗おうとすると、記者たちが押し寄せる。
何度心の中で、「そのホースを記者たちに向けてしまえー!」と思った事か笑
だけど、それをやってしまうと、どうなるかは、ある年齢以上の人は想像がつくと思う。
近年では報道の仕方され方が問われ始めているが
また一つそれを考えさせられる作品が「望み」だと思う。
今年は特に(そしてまさしく今日も)
悲しい事件が起きたりしているので
それらに対しても何かしらのガイドラインがそろそろ出来ても良いんじゃないかと
思った次第です
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