望みのレビュー・感想・評価
全331件中、241~260件目を表示
泣かされます。
俳優陣の演技がすごい。ラストはちょっともやもや
堤真一、石田ゆり子、清原果耶さすが
圧倒された
4人の家族愛というより、それぞれの葛藤や苦悩が伝わってきた
何より、要領が良くいい子な妹が進学のことで感情を剥き出しにするところが良かった
母親が息子に甘いのは冒頭で感じたので、妹としては誰にも言えないけどずっと感じていたもやもやだったんだろうな
あと竜雷太はああいう役の迫力がすごい
頑固だけどいい人という役だからこそ、土下座のシーンは切なかった
家に来ていた警察がやけに無表情で冷たく暗いのは、堤真一と石田ゆり子から見た印象なのかな
マスコミの描き方にはちょっと疑問
とりあえず悪者にしたいというのは伝わった
被害者家族と加害者家族への世間の扱いの違いを描いたんだと思うけど
監督か原作者がマスコミ嫌いなのかな
悪者にしたい割には松田翔太がインタビューしなかったのが謎
実際のマスコミだったら被害者家族インタビューなんて飛びつきそうなものなのに
松田翔太が存在感ありすぎて何かあると期待してしまったのでちょっと拍子抜け
最後事件からそんなに経ってないのにみんな明るく前向きになってるのはちょっと違和感
あと松田翔太の『加害者だったらどんどん取材できた』みたいなセリフはいかがなものか
まるで加害者家族を責めることを正当化してるみたい
それまでのマスコミやいたずらしてた人達とやってること一緒では?
結局『やっぱり加害者じゃなくてよかったね』という結論なのかな
あんなに息子に生きていて欲しいと切望していた母親ですらあっさり前を向いているのはちょっと一貫性がないように感じた
石田ゆり子さんのPV
望み、、、覚悟をもつこと……
#81 母親とその他家族の違い
どんな形でも良いから生きていて欲しいと望む母親と、加害者家族として生きていくくらいなら兄が被害者のほうが良いと思う妹。
タダシが人殺しするような人間じゃないと信じられない家族関係が、曖昧な関係を好む日本の家族像に見えて来る。
これが韓国映画なら『マザー』みたいに最後まで自分の息子を信じるんだろう。
最後には息子に心が救われるのが良い。
最初からタダシを信じていた女の子は彼女なのかハッキリさせて欲しい。
石田の演技が秀逸!
この映画は基本的にサスペンスですので、胸キュンはしません。それでも、石田や清原ファンは十分楽しめます。人生は家族を失うことによって、学びがあります。物凄く不幸に見えても、体験する為に生まれてきたことを思えば、乗り越えるしかないのです。石田は息子によって救われたと言います。堤は何もしなければ人生は変わらないという言葉を、息子が真摯に受け入れていたことに安堵します。そういう意味では堤は良き父だったと思います。あと、息子が事件に絡んでいるということでの、マスコミの執拗な取材、犯人が分からないが故の風評被害の劣悪さが、良くわかる展開です。また、石田と堤が泣くシーンは辛かった。さらに堤に謝罪する社長のシーンはもろ泣けます。程よいサスペンスです。
息子を持つ母親として
加害者になっても生きてほしい。
育てたままの息子でいた。変わっていなかったけど…被害者になって亡くなってしまった。
私だったら…。
どんな形でも生きていてほしい。
悩んで決められる訳じゃない
家族構成が自分と同じなので、どうしても妹目線になってしまった。 妹...
世の中の残酷な望み
堤幸彦監督はリアリティのある演技を引き出すことに長けている。昨年1月の「十二人の死にたい子どもたち」では、自分たちが世界の中心にいないことをよく分かっている子どもたちが自分たちの状況を冷静に分析しているのが窺えるシーンを映していた。実際の子どもたちが純粋でも無邪気でもないという現実をストレートに表現したことに好感が持てた。
本作品では突然発生した予期せぬ事態に最初は戸惑い、そして徐々に慣れてくる家族を描く。家族それぞれに違う受け止め方をしているし、容赦ないムラ社会の理不尽なバッシングに対する反応も家族それぞれで異なっている。家族といっても必ずしも一枚岩でないのだ。その上家族それぞれに自分が何を望んでいるのか、本人たちにもはっきりしないところがある。
役者陣はほぼ好演だったと思う。特に堤真一はいつもの飄々とした演技を封印して、日本中に蔓延するムラ社会の不条理と静かに対峙する父親を熱演した。清原果耶は公開中の「宇宙でいちばんあかるい屋根」に引き続き中学生役で、状況をうまく乗り切る世渡り上手な女の子が、自分では乗り切れなくなった状況に陥ったときにどうなるのか、よく考えた演技をしたと思う。石田ゆり子は不細工に見えるほどの暗い表情が上手かった。息子を自分よりもずっと信じてくれている女の子たちを前に気持ちが崩れていく。加藤雅也の刑事も秀逸。
本作品は日本社会の精神的な歪みを抜きにしては成立しない映画である。マスコミが一般人を追い詰めるのは、読者や視聴者がそういう報道を望んでいるからに他ならない。家族それぞれの望みと、世の中の残酷な望みが互いに影響し合い、複雑な関係性を形成する。事件の発端となる出来事も、社会の望みに応えようとする子供たちと、それから背を向けて反発する子供たちが生み出した不幸だ。望みは屡々落胆と憎悪に発展する。本作品はそういった構図を等速の時間の中で立体的に表現してみせた。
母の狂気
息子を溺愛する一方、娘には比較的冷淡な母。
我が家でもありがちな状況に、
興味深く終始苛立ちながら観た。
私も同様な状況になったら、
心の奥では被害者を望むだろう。
この映画もそういう結末だろうなと思い、
予想通りのハッピーエンド?
途中までは結構おどろおどろしかっただけに、
終盤はずいぶんあっさりと日常に戻って拍子抜け。
狂気を帯びた母を石田ゆり子が好演していた。
こういう浅はかな感じがよく合っている。
マスコミの対応は余りに大げさで常軌を逸している。
現実には未成年事件でこれはあり得ないが、
体質はよく表している。
堤真一がマスコミの残したゴミを拾うシーンは印象的。
竜雷太は土下座したが、
マスコミは当然素知らぬふりだろう。
衆愚も然りで、観終えて心地よさはない。
望み それぞれの気持ちが分かる
一人一人の望みがある。
兄の失踪から物語は始まり、翌日には兄の友達が死体で発見される。
事件現場で目撃され逃げた2人の内の1人は兄なのか?
はたまた、友達と一緒に事件に巻き込まれた被害者なのか?
この内容から映画は動き出します。
父は、息子は人に危害を加える事など出来ない優しい人間だと望み。
母は、人に危害を加えていても生きていて欲しいと望む。
このお互いの望みの衝突、それが家に警察が来て息子さんが事件に巻き込まれていることを告げられてから始まります。
そして、妹の望み、ジャーナリストの望み、近隣住人望み、職場関係の望み、親族の望みが、父と母を締め付けていきます。
親が子供を思う気持ちが、とても良く描かれている作品でした。
3回も泣いてしまうほどのめり込まされました。
事件が終わってからの話もちゃんと描かれていて、映画を見ていて信じている親目線の為に見せる映画になってました。
オススメの映画です!
とても考えさせられるいい映画でした。が、、。
どっちかと言われると
ストーリーがいい
究極の選択、親としての複雑な心境。
いくら考えても答えが出ない問題。永遠に自問自答を繰り返すことしかできない。
自分に置き換えて考えてしまう映画でした。映画と似た家族構成の方は、入り込める映画だと思う。
映画の中で妹への影響がもう少しあれば、更に考えさせられる映画になったかもと思った。
ネタバレなってるかも知れないのでネタバレにしました。
そのとき何を望むか、現実を知って何を思うか
(原作既読)主要キャスト(特に堤真一と清原果耶)の好演で泣かせてもらった。但し映画としては、演出にうま味がないので、原作を映像化しただけで映画独自の魅力で成立しているような作品には仕上がっていない。
①自分の書評のところでも書いたが、原作はリアリティを追及するりも幾分読者の心に実験を仕掛けるような小説である。それをそのまま映像化しているだけなので深みがない。②堤真一の演技が圧巻である。自分の息子が加害者(今回の場合は殺人者)か被害者(今回の場合は死んでいる)か、究極の選択の前で、あくまでも息子の中の善を信じようとする父親を熱演して、その熱演がこの映画を支えていると言っても過言ではない。③一方、母親の方だが、自分の血肉を分けた存在だけに息子が生きていることを望むのは無条件に納得だが、その母性の業みたいなものが感じられない。原作も同じで私が実験的な小説と思うところもそれ故である。作者が男であるからかも知れない。この母親がもっと生の母性を感じさせれば原作とはまた違った味わいの映画になったかもしれない。しかし母親像が原作をなぞっているだけなのと、石田ゆり子の演技もそれ以上のものを出せていない。④その物足りなさを補っているのが清原果耶の存在である。もしかしたらこの映画でもっともリアリティ溢れる演技をしているかもしれない。母と娘とが対峙するシーンではその演技で石田ゆり子を凌駕している。いま最も期待できる若手女優と言って良いだろう。
すかすかのバルト9
全331件中、241~260件目を表示