望みのレビュー・感想・評価
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泣かされます。
何処にでもある普通の家族に突然降った不幸な事件、辛い現実。夫婦間の思い考えの違い、兄への妹の思いとこれからの不安、息子の同級生達の行動、報道という大義名分で容赦無い追求のマスコミの奴ら、冷対応しか出来ない女刑事、村八分並みの近隣住民からの嫌がらせ、冷たい対応
それぞれが現実的に描かれています。
俳優の演技が素晴らしい、最初に涙腺が緩んだのが、主人公である奥さんのお母様がマスコミに囲まれた中、娘のために手作りのおかずを届けてきて励ますシーンで親の有り難さが刺さりました。
娘役の俳優も最高、凄くリアルで感情がヒシヒシ伝わりました。
親子、夫婦のそれぞれ立場や考え、お互いの思いなど深く描かれた作品です。
俳優陣の演技がすごい。ラストはちょっともやもや
堤真一、石田ゆり子、清原果耶さすが
圧倒された
4人の家族愛というより、それぞれの葛藤や苦悩が伝わってきた
何より、要領が良くいい子な妹が進学のことで感情を剥き出しにするところが良かった
母親が息子に甘いのは冒頭で感じたので、妹としては誰にも言えないけどずっと感じていたもやもやだったんだろうな
あと竜雷太はああいう役の迫力がすごい
頑固だけどいい人という役だからこそ、土下座のシーンは切なかった
家に来ていた警察がやけに無表情で冷たく暗いのは、堤真一と石田ゆり子から見た印象なのかな
マスコミの描き方にはちょっと疑問
とりあえず悪者にしたいというのは伝わった
被害者家族と加害者家族への世間の扱いの違いを描いたんだと思うけど
監督か原作者がマスコミ嫌いなのかな
悪者にしたい割には松田翔太がインタビューしなかったのが謎
実際のマスコミだったら被害者家族インタビューなんて飛びつきそうなものなのに
松田翔太が存在感ありすぎて何かあると期待してしまったのでちょっと拍子抜け
最後事件からそんなに経ってないのにみんな明るく前向きになってるのはちょっと違和感
あと松田翔太の『加害者だったらどんどん取材できた』みたいなセリフはいかがなものか
まるで加害者家族を責めることを正当化してるみたい
それまでのマスコミやいたずらしてた人達とやってること一緒では?
結局『やっぱり加害者じゃなくてよかったね』という結論なのかな
あんなに息子に生きていて欲しいと切望していた母親ですらあっさり前を向いているのはちょっと一貫性がないように感じた
石田ゆり子さんのPV
思ったよりもカオスにならなかった・・・・
もっと皆の思いが前面に出てくるのだろうと思っていただけに肩透かしくった感じ
小説ではどんなだったのでしょうか?
映画としては全体的に石田さんのアップが多くて楽しめました
それと、なんか低予算的でした(日本映画的)
落書きがかなり制限されていたし、車種も・・・・・
刑事役の二人の生気のなさが何故か印象的でした
望み、、、覚悟をもつこと……
単純に、母親はとにかく生きていて欲しいと望んでいる。そう思っていたけれど、違ってたのかな・・・最後の石田ゆり子さんのセリフが、印象的でした。覚悟を持てば、どんなことにも耐えられる。その言葉通り、母は覚悟を決める。それが不本意だとしても子どもの命には変えられないから。あと、警察官の加藤雅也さんの少年犯罪に対する最後のセリフがとても辛すぎて、その言葉で涙が溢れてきました。
この映画を観に行く車の中で、主題歌が流れてきて……嫌な予感が。聴かなければよかった〜
#81 母親とその他家族の違い
どんな形でも良いから生きていて欲しいと望む母親と、加害者家族として生きていくくらいなら兄が被害者のほうが良いと思う妹。
タダシが人殺しするような人間じゃないと信じられない家族関係が、曖昧な関係を好む日本の家族像に見えて来る。
これが韓国映画なら『マザー』みたいに最後まで自分の息子を信じるんだろう。
最後には息子に心が救われるのが良い。
最初からタダシを信じていた女の子は彼女なのかハッキリさせて欲しい。
石田の演技が秀逸!
この映画は基本的にサスペンスですので、胸キュンはしません。それでも、石田や清原ファンは十分楽しめます。人生は家族を失うことによって、学びがあります。物凄く不幸に見えても、体験する為に生まれてきたことを思えば、乗り越えるしかないのです。石田は息子によって救われたと言います。堤は何もしなければ人生は変わらないという言葉を、息子が真摯に受け入れていたことに安堵します。そういう意味では堤は良き父だったと思います。あと、息子が事件に絡んでいるということでの、マスコミの執拗な取材、犯人が分からないが故の風評被害の劣悪さが、良くわかる展開です。また、石田と堤が泣くシーンは辛かった。さらに堤に謝罪する社長のシーンはもろ泣けます。程よいサスペンスです。
息子を持つ母親として
加害者になっても生きてほしい。
育てたままの息子でいた。変わっていなかったけど…被害者になって亡くなってしまった。
私だったら…。
どんな形でも生きていてほしい。
悩んで決められる訳じゃない
どっちがいいかなんて、悩んで決められる訳が無い…
私は、母親なので本当に考えさせられました。
人魚の眠る家も見ました…
どちらの映画も、生きる意味を考えさせられました。
そんな事望んで良い訳が無い、頭ではわかっているんです。
でも、母親って強くて弱い
私は、やっぱり生きていて欲しいと、望むのでしょうか…?
最後に母親が記者に言った言葉、この言葉に私自身も救われた様に感じます。
家族の愛を感じる、映画でした。
家族構成が自分と同じなので、どうしても妹目線になってしまった。 妹...
家族構成が自分と同じなので、どうしても妹目線になってしまった。
妹の立場からすると被害者であってくれた方がずっといい。
親子だったらそんなふうに育てた責任があるから、ある程度自業自得とも言えるけど、兄妹のために自分の人生を台無しにされるなんて納得いかない。
最初と最後の空撮でちょっと画面酔いした。
世の中の残酷な望み
堤幸彦監督はリアリティのある演技を引き出すことに長けている。昨年1月の「十二人の死にたい子どもたち」では、自分たちが世界の中心にいないことをよく分かっている子どもたちが自分たちの状況を冷静に分析しているのが窺えるシーンを映していた。実際の子どもたちが純粋でも無邪気でもないという現実をストレートに表現したことに好感が持てた。
本作品では突然発生した予期せぬ事態に最初は戸惑い、そして徐々に慣れてくる家族を描く。家族それぞれに違う受け止め方をしているし、容赦ないムラ社会の理不尽なバッシングに対する反応も家族それぞれで異なっている。家族といっても必ずしも一枚岩でないのだ。その上家族それぞれに自分が何を望んでいるのか、本人たちにもはっきりしないところがある。
役者陣はほぼ好演だったと思う。特に堤真一はいつもの飄々とした演技を封印して、日本中に蔓延するムラ社会の不条理と静かに対峙する父親を熱演した。清原果耶は公開中の「宇宙でいちばんあかるい屋根」に引き続き中学生役で、状況をうまく乗り切る世渡り上手な女の子が、自分では乗り切れなくなった状況に陥ったときにどうなるのか、よく考えた演技をしたと思う。石田ゆり子は不細工に見えるほどの暗い表情が上手かった。息子を自分よりもずっと信じてくれている女の子たちを前に気持ちが崩れていく。加藤雅也の刑事も秀逸。
本作品は日本社会の精神的な歪みを抜きにしては成立しない映画である。マスコミが一般人を追い詰めるのは、読者や視聴者がそういう報道を望んでいるからに他ならない。家族それぞれの望みと、世の中の残酷な望みが互いに影響し合い、複雑な関係性を形成する。事件の発端となる出来事も、社会の望みに応えようとする子供たちと、それから背を向けて反発する子供たちが生み出した不幸だ。望みは屡々落胆と憎悪に発展する。本作品はそういった構図を等速の時間の中で立体的に表現してみせた。
母の狂気
息子を溺愛する一方、娘には比較的冷淡な母。
我が家でもありがちな状況に、
興味深く終始苛立ちながら観た。
私も同様な状況になったら、
心の奥では被害者を望むだろう。
この映画もそういう結末だろうなと思い、
予想通りのハッピーエンド?
途中までは結構おどろおどろしかっただけに、
終盤はずいぶんあっさりと日常に戻って拍子抜け。
狂気を帯びた母を石田ゆり子が好演していた。
こういう浅はかな感じがよく合っている。
マスコミの対応は余りに大げさで常軌を逸している。
現実には未成年事件でこれはあり得ないが、
体質はよく表している。
堤真一がマスコミの残したゴミを拾うシーンは印象的。
竜雷太は土下座したが、
マスコミは当然素知らぬふりだろう。
衆愚も然りで、観終えて心地よさはない。
望み それぞれの気持ちが分かる
兄妹の立場の「心配だけど正直迷惑かけないで」という気持ち、父親の立場の加害者なら最悪被害者の方がいいという思い、母親の立場の加害者でもいいから生きててほしいという思い。
本当にそれぞれの思いが分かるしでも私は母親なので生身の体温のある息子を抱きしめたい、それに尽きます。
一人一人の望みがある。
兄の失踪から物語は始まり、翌日には兄の友達が死体で発見される。
事件現場で目撃され逃げた2人の内の1人は兄なのか?
はたまた、友達と一緒に事件に巻き込まれた被害者なのか?
この内容から映画は動き出します。
父は、息子は人に危害を加える事など出来ない優しい人間だと望み。
母は、人に危害を加えていても生きていて欲しいと望む。
このお互いの望みの衝突、それが家に警察が来て息子さんが事件に巻き込まれていることを告げられてから始まります。
そして、妹の望み、ジャーナリストの望み、近隣住人望み、職場関係の望み、親族の望みが、父と母を締め付けていきます。
親が子供を思う気持ちが、とても良く描かれている作品でした。
3回も泣いてしまうほどのめり込まされました。
事件が終わってからの話もちゃんと描かれていて、映画を見ていて信じている親目線の為に見せる映画になってました。
オススメの映画です!
とても考えさせられるいい映画でした。が、、。
この映画の家族構成が、そっくりなので、他人事とは思えない内容でした。
いかん、映画観てる場合ではない!
脚本に違和感が所々ありました。
お葬式のあたりとか、マスコミの描き方とか。
良かったところ、
石田ゆり子さんのラストシーンの瞳があまりにも綺麗でした。
清原果耶さん、大人も顔負けな存在感でした。
どっちかと言われると
「殺人犯なのか被害者なのか、それとも」の、それともが気になって気になって。まさかこれだけ緊張感煽って無関係でした単なる家出とかでしたってオチは勘弁してよって観てました。現実なら無関係がベストなんだろうけどね。
殺人犯なら家族も殺人犯、被害者なら家族も被害者。そう考えると本人は可哀想だが被害者のほうがましなのか、あの竜雷太たちの変わり身みてたらそう感じるしかない。ところでマスコミが自宅に押し寄せてましたが容疑者が未成年でもかまわないの?
ストーリーがいい
究極の選択、親としての複雑な心境。
いくら考えても答えが出ない問題。永遠に自問自答を繰り返すことしかできない。
自分に置き換えて考えてしまう映画でした。映画と似た家族構成の方は、入り込める映画だと思う。
映画の中で妹への影響がもう少しあれば、更に考えさせられる映画になったかもと思った。
ネタバレなってるかも知れないのでネタバレにしました。
そのとき何を望むか、現実を知って何を思うか
家族が事件の渦中にいることは確実。
被害者なのか、加害者なのかは分からない。
無事でいることをまず祈るけど、それはつまり、加害者側だということ。それは加害者家族としての人生が待っていること。
でも、信じることは被害者側ということで、きっと無事ではない。
そんな絶望的な望みの二択を突き付けられた家族の数日間は、見ているだけで苦しかった。
もし私が彼らの立場になったら、きっと雅と同じように、加害者家族になりたくないと思ってしまうと思う。
でもそれは望みではなくて。
どっちも望みではないから、現実を知ったとき、それがどちらであっても、それぞれの苦しみがある。
心情の描き方が丁寧且つリアルで、見応えがありました。
(原作既読)主要キャスト(特に堤真一と清原果耶)の好演で泣かせてもらった。但し映画としては、演出にうま味がないので、原作を映像化しただけで映画独自の魅力で成立しているような作品には仕上がっていない。
①自分の書評のところでも書いたが、原作はリアリティを追及するりも幾分読者の心に実験を仕掛けるような小説である。それをそのまま映像化しているだけなので深みがない。②堤真一の演技が圧巻である。自分の息子が加害者(今回の場合は殺人者)か被害者(今回の場合は死んでいる)か、究極の選択の前で、あくまでも息子の中の善を信じようとする父親を熱演して、その熱演がこの映画を支えていると言っても過言ではない。③一方、母親の方だが、自分の血肉を分けた存在だけに息子が生きていることを望むのは無条件に納得だが、その母性の業みたいなものが感じられない。原作も同じで私が実験的な小説と思うところもそれ故である。作者が男であるからかも知れない。この母親がもっと生の母性を感じさせれば原作とはまた違った味わいの映画になったかもしれない。しかし母親像が原作をなぞっているだけなのと、石田ゆり子の演技もそれ以上のものを出せていない。④その物足りなさを補っているのが清原果耶の存在である。もしかしたらこの映画でもっともリアリティ溢れる演技をしているかもしれない。母と娘とが対峙するシーンではその演技で石田ゆり子を凌駕している。いま最も期待できる若手女優と言って良いだろう。
すかすかのバルト9
バルト9で見るもおそろしくすかすか。まぁ、キャスト、内容含めて、そんなに話題性のあるものではないと思うので、バルト9で日に何回も上映するのは供給過多だったのかも。
ただ、これが満杯にならないのは、悲しい。
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