「埼玉県戸沢市(笑)」望み 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
埼玉県戸沢市(笑)
2020年映画館鑑賞106作品目
原作未読
バッドエンドだけどバッドエンドじゃない
これで良かったのか
自分としては被害者でも加害者でもなく事件とは無関係で無事で帰ってくることを願ったのだがそれでは話にならない
規士はわりと出来のいい子だから自分だけで解決しようとした
親にちくるなんてカッコ悪いしダサいと思ったのか
自立心が芽生え大人の階段を上がる途中で転がり落ちる悲劇
少しくらいなら親に甘えたっていいんだ
せっかく父親がトラブルに巻き込まれているんじゃないかと心配する絶妙なパスを送ったのにスルーする痛恨のミス
絆ってそんなものかよ
死んだと分かったときはとても悲しかった
母親はたとえ加害者でも無事に戻ってきてほしい
それが愛なのか
父はたとえ被害者でも無実を信じたい
残された家族や仕事を守るためでもある
いやそうじゃない
いやわからない
それも愛
妹は兄が加害者であってほしくない
わりと好きな兄でももし加害者なら自分の将来は絶望的だ
『誰も守ってくれない』みたいになってしまうじゃないか
欧米では加害者家族は日本のように責められることはないらしい
むしろ励ましの便りが大量に届くらしい
そういう社会なのだ
日本は法より世間体を重要視する同調圧力が強いムラ社会だから加害者の家族も責めるのだ
その代表格がマスコミとネット住民だ
今よりも強い自主規制は必要だろう
無実な人を追い詰める勢力になってはいけない
とりあえず住宅地でのああいった取材はやめなければいけない
大切な仕事仲間よりマスコミや悪い噂を信じる馬鹿な爺さんは土下座で謝罪したがマスコミやネット住民はきちんとけじめをつけただろうか
ろくに謝りもせずしれっと誰かのせいにし有耶無耶にして次のターゲットに狙いを定め飽きるまで食い尽くすんだろう
反吐が出る
松田翔太はジャーナリストっぽくなかった
探偵の方が似合っている