劇場公開日 2020年10月9日

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「良い映画でした。」望み 刺繍屋さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0良い映画でした。

2020年11月2日
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時間の都合上、僕の場合、映画館で観れる作品は月に1本が良いところなので、面白そうな作品である事は勿論ですが、大画面で観たくなる作品かどうかが観に行く映画を選ぶ基準なんです。
そういった点で考えれば、この作品、普通に洋画が公開されていたら先ず映画館で観る事の無かった作品だと思います。

映像面だけで言えば、ドローンを使ったカットは印象的でしたが、それ以外は大画面でなくてもいい作品ではありましたが、それを補って余り有る程、作品としてはとても良く出来ていたと思います。

もし自分の家族から犯罪者が出たらどうなるのか?
父として母として兄弟姉妹として、立場の違い、男女の違い…それらが見事に描かれており、とても考えさせられる内容でした。

原作は未読なのですが、脚本の出来も素晴らしく、最後の最後まで被害者なのか加害者なのか、どちらか分からないため緊迫感が続き、ひと時も目が離せませんでした。

勿論それは脚本だけで無く、主演であるお二人、堤真一さんと石田ゆり子さんの真に迫った演技のお蔭も大きかったと思います。
お二人とも素晴らしい演者さんですよね。
加えて、清原果耶さんや松田翔太さんをはじめ脇を固める役者さんも確かな演技でしたし、良い作品に出会えたと思います。

邦画もマンガが原作のような作品はアニメに任せて、このような小説を映像化するべきですよね。

刺繍屋