劇場公開日 2020年10月9日

  • 予告編を見る

「第三者なら冷静になれるが…」望み kawausoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0第三者なら冷静になれるが…

2020年11月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

ある意味で究極の二者択一が示される。
どちらの言い分も理があり、第三者としてならば、どちらが良いかを考えることも可能かも知れないが、自分の立場なら思考停止ではないだろか?
現実逃避として、犯罪にも荷担していないし、死んでもいないという、二者択一のどちらでもない、わずかな希望にすがったりする気がする。そういう意味では、呆気なく、この二者択一を受け入れるのは、どうなんだうか?
その希望にすがらないんだろうか?
それが作中家族の最もハッピーエンドのような気もしたが、そうではない着地を遂げる。現実的…。
だったら、棺の中の遺体には鼻の穴に脱脂綿を詰めて欲しかった…。こういうこまかいシーンで現実(虚構)に引き戻される。残念…。
が、加害者、そして被害者家族が、どういう扱いを受けて、どういう思いになるのかは、よく描けていたと思った。

kawauso