「俳優陣の演技がすごい。ラストはちょっともやもや」望み nakano.oさんの映画レビュー(感想・評価)
俳優陣の演技がすごい。ラストはちょっともやもや
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堤真一、石田ゆり子、清原果耶さすが
圧倒された
4人の家族愛というより、それぞれの葛藤や苦悩が伝わってきた
何より、要領が良くいい子な妹が進学のことで感情を剥き出しにするところが良かった
母親が息子に甘いのは冒頭で感じたので、妹としては誰にも言えないけどずっと感じていたもやもやだったんだろうな
あと竜雷太はああいう役の迫力がすごい
頑固だけどいい人という役だからこそ、土下座のシーンは切なかった
家に来ていた警察がやけに無表情で冷たく暗いのは、堤真一と石田ゆり子から見た印象なのかな
マスコミの描き方にはちょっと疑問
とりあえず悪者にしたいというのは伝わった
被害者家族と加害者家族への世間の扱いの違いを描いたんだと思うけど
監督か原作者がマスコミ嫌いなのかな
悪者にしたい割には松田翔太がインタビューしなかったのが謎
実際のマスコミだったら被害者家族インタビューなんて飛びつきそうなものなのに
松田翔太が存在感ありすぎて何かあると期待してしまったのでちょっと拍子抜け
最後事件からそんなに経ってないのにみんな明るく前向きになってるのはちょっと違和感
あと松田翔太の『加害者だったらどんどん取材できた』みたいなセリフはいかがなものか
まるで加害者家族を責めることを正当化してるみたい
それまでのマスコミやいたずらしてた人達とやってること一緒では?
結局『やっぱり加害者じゃなくてよかったね』という結論なのかな
あんなに息子に生きていて欲しいと切望していた母親ですらあっさり前を向いているのはちょっと一貫性がないように感じた
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