「そのとき何を望むか、現実を知って何を思うか」望み まだまだぼのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)
そのとき何を望むか、現実を知って何を思うか
家族が事件の渦中にいることは確実。
被害者なのか、加害者なのかは分からない。
無事でいることをまず祈るけど、それはつまり、加害者側だということ。それは加害者家族としての人生が待っていること。
でも、信じることは被害者側ということで、きっと無事ではない。
そんな絶望的な望みの二択を突き付けられた家族の数日間は、見ているだけで苦しかった。
もし私が彼らの立場になったら、きっと雅と同じように、加害者家族になりたくないと思ってしまうと思う。
でもそれは望みではなくて。
どっちも望みではないから、現実を知ったとき、それがどちらであっても、それぞれの苦しみがある。
心情の描き方が丁寧且つリアルで、見応えがありました。
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