「もっとシンプルな演出バージョンも観てみたい」望み あさみんさんの映画レビュー(感想・評価)
もっとシンプルな演出バージョンも観てみたい
主題としては、すれ違う親子愛。今どきの若者は理解できない、とレッテルを張られがちだが、昔も今も変わらず子どもは親の期待に応えたい、良い子で在りたいと望む。それがどのような形で表れるにせよ。親もまた、子どもがどんなことをしようとも信じたい、生きていて欲しいと望む。息子は加害者なのか被害者なのか。どちらに転んでも受け入れがたい真実が捜査が進むにつれて刻一刻と迫ってくる。終始張りつめたシーンのなかで、不穏なピアノのBGMと両親を演じた石田ゆり子さん、堤真一さん、彼らの子どもを演じた岡田建史さん、清原果耶さんの繊細な演技がひとときも目を離せなかった。
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