「18年ぶりに魅せられた渾身の作品。」デンジャー・クロース 極限着弾 のんびりさんさんの映画レビュー(感想・評価)
18年ぶりに魅せられた渾身の作品。
とにかく内容が濃い。最近の無難でコミカルな映画に真っ向から挑んだ気合いを感じた。
登場する兵器は1960年代のイギリス系と米系兵器を細部まで再現し、劇中はオーストラリア軍視点で進むが、北ベトナム軍との史実を最大限追い求め、どちらが勝ちか負けかではなく、どこまでもリアルに戦いを追っかけている。
流石にストリー性を持たせるための「間」はあるが、最近のライトでカジュアルなアクション・戦争映画には無い人間臭さに溢れ、スマホやタブレット現代に真っ向から逆行する、映画館で見るべき作品だ。
個人的には、ワンス・アンド・フォーエバー(2002)以来の、最高のベトナム戦争映画だと思う。
きっと名作として後年に語られることを確信して止まない。
最後に、この戦いで散った両軍の英雄達に心から追悼したい。
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