「この続編そのものを皮肉ってる?」ピーターラビット2 バーナバスの誘惑 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
この続編そのものを皮肉ってる?
前作での世界観をそのまま引き継ぎ、バーナバス=悪党、ナイジェル・ジョーンズ=オリジナルを台無しにヒットさせるプロデューサー的な二本柱で描いた続編。細々と出版させていたビアに大手出版社から誘いが来たなんてところは原作者ポターそのもののだったのだろうけど、ジョーンズが何でも売り物にするという意外な展開。ピーターラビットたちが宇宙まで行ってしまったら、それこそ13金や007のようだ。
大仕事に純朴な動物たちを巻き込んでしまうほど、悪党たちの悪知恵は魅力的だったのだろう。それは人間の世界でも似たようなもの。この動物たちと人間たちのストーリーの比較が面白い。次はプーだ!などと、芸術的な児童文学を商業ベースに乗せるテクニック。色々と考えさせられた。
個人的なツボは「ラバトリー」と改名したフロプシー(マーゴット・ロビー)。前作に続き、語り手も兼ねていたけど、いい声だわ。そして、トーマスが意外といいヤツだった。
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