劇場公開日 2020年11月14日

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「【”ARBEIT MACHT FREI”ナチス強制収容所入り口の前で、半袖短パンの旅行者達が写真を撮っている。”セルゲイ・ロズニツァ監督がダークツーリズムの在り方をシニカルに描いたドキュメンタリー。】」アウステルリッツ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”ARBEIT MACHT FREI”ナチス強制収容所入り口の前で、半袖短パンの旅行者達が写真を撮っている。”セルゲイ・ロズニツァ監督がダークツーリズムの在り方をシニカルに描いたドキュメンタリー。】

2025年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

怖い

知的

難しい

ー ”ARBEIT MACHT FREI”ご存じの通り、”働けば自由になれる”というナチスドイツの強制収容所の入り口に掲げられていたスローガンである。だが、多くのユダヤの民が強制収容所から出る事は無かったのである・・。ー

◆感想

・冒頭から、ダークツーリズムの半袖短パンの人達が、元強制収容所の建物の中、周囲をぞろぞろと歩いている。
 夏場なのだろう。
 セルゲイ・ロズニツァ監督は、明らかに意図的に夏場にこのドキュメンタリー映画を撮っている。

・映画では、一切のナレーション、テロップは流れない。ダークツーリズムの人達を引率する添乗員たちの声のみが流れている。

<今作は、数年前にセルゲイ・ロズニツァ監督の「国葬」「粛清裁判」と共に劇場上映された作品である。
 この作品から、何を感じるかは観る側に委ねられている。
 だが、当時この映画を観た際には、可なり不気味な感を抱いた事を覚えている作品である。>

NOBU