劇場公開日 2021年7月16日

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「#62 女性蔑視社会がうまく表現されている」17歳の瞳に映る世界 chicaricaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0#62 女性蔑視社会がうまく表現されている

2021年7月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

Never Rarely Sometimes Always というタイトルが冒頭に出たときは、何の意味かわからなかった。

終始静的で事件っぽいことはスーパーでお金を数えるところでしか起きないけど、彼女たちの背景に何があったのか問診時にタイトルと同じ4つの選択肢が出たときに全て明らかになる。

冒頭の学校のステージでの嫌がらせに始まり、居間で家族でTVを観ている時父親のセクハラ発言、スーパーでの露骨なセクハラ、極め付けはバスで出会ったこの映画のなかったらでは比較的好青年と、女性は常に男性からの性的圧力を受けながら生きている。

いとこのようにそれを逆手に取ってうまく世間を渡り歩くことも出来るが、unconfortableなことには変わりはない。

表向きは高校生の女の子が無責任な行動の末妊娠して中絶する話に見えるが、その背景には根深い問題があるのだ。

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chicarica