DAU. ナターシャのレビュー・感想・評価
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今作だけでは全く見えないDAU.プロジェクト
ソ連全体主義を現代に再現するというDAUプロジェクト。全16作ともそれ以上とも言われる大作?の第一作なので見逃してはならんと。
今作は軍事的な研究をしていると思われる研究所の食堂でウエイトレスとして働くナターシャに密着する。結構お年を召されているかと。
食堂での仕事ぶりやら、同僚の若いウエイトレスとの喧嘩やら、フランス人科学者との熟年のセックスやらを延々と見せられて。
これは苦行でありました。
この密度の希薄さは一体?何もない退廃こそがソ連全体主義だというのなら納得せざるを得ないのだが。
終盤の尋問シーン。これが今後の伏線になると信じて次回作を待ちます。
てか、尋問するKGBのおじさんがただの変態オヤジだとか、ナターシャが男好きのナルシストだとか言いたいだけかもな〜〜〜。
プロジェクト他作品が観たくなる
予告編で否が応でも観たくなりました。
なんとまぁ豪気なプロジェクト。
黒歴史、暗黒時代を風化させない、繰り返させないため、のプロジェクトだとか?(誤認識ならすみません)
しかし、恐ろしい。あの時代を物理的に精神的に再現してその様子を残すなんて。
全体主義時代のロシア、ソ連ですよね、、、ソフホーズにコルホーズ、ツンドラ気候くらいの知識がなかった自分が恥ずかしいですね。
これを見たら、、、忠実な再現なんでしょう、、、人間の尊厳なんて全くない世界。カゴの中の鳥とはこのことなんですね。与えられるカゴの中の自由に光を見るも、飼い主の掌の上。個が全に吸収されて行く様は恐怖でしかないです。
確かにこれは再現してはいけないですし、もしかしたら似たような匂いがするあの国やこの国に内情もこんな感じなかも?と、頭をよぎります。
国は民の為にあれ。と願います。
さて、我が国はどーか?
なんだか、嫌な予感ばかりします。
やんわりと全体主義になりつつあるんじゃ、、、?
とにかく破格の準備規模で作られた本作は、意図的に作られたドキュメントと言っても良いと思います。
また、キャストに演技経験ない方もいらっしゃることが、さらにリアリティを加速させます。
幾人かの日常を切り取っただけなのに、この説得力半端ないです。
ただ、あの夜の営みシーン、あんなに尺いる?
見るべき作品と思います。
決して面白さや楽しさは求めてはダメです。
不快なシーンあります。知るべき不快が、きっと。
真逆だった
59本目。
滅茶長い。
でも観たかったし、社会派、骨太な昨年かと思ってたら全然で。
どこから思ってた展開になるかと思ってたら、もう3分の2位酔っ払って騒いでて、やっと来たと思ったら、何じゃこりゃ。
そうでもしなきゃ生きてられない、時代だったのか?
それ程の長さは気にならないけど、余裕で1時間以上は削れる。
ちょっと時間を無駄にした感じ。
不思議だらけの映画
冗長な映画、同じ様なシーンが多すぎ
オーディション人数約40万人?
R18シーンを許容する人を探すためですねー
15年の歳月?
登場人物は年取って無いですので撮影期間は短いかと
構想からと言う意味ですか?
期待先行で観てましたが気分良い映画でなかったです
全員 プロの役者だよね?
ナターシャが一人レストランで自暴自棄になってる場面は、サミュエルベケットの不条理演劇を感じた。「イワン・デニーソヴィチの一日」を映像化すればこんな感じになるだろー。続編が楽しみであり旨く伏線としてかぶして欲しい。
これは…我慢の限界というのを超えてる…。
今年50本目(合計116本目)。
まず、この映画はR18。ただ、どのような理由でR12以上になったかは一般に公開されておらず、最終最後は映倫のサイトの指定理由を見ないとわからないです(そして普通、映倫のサイトなんて誰も見ない…)。
この映画、「ロシアでは放映禁止」とか「映画祭でも賛否両論」等あったので、普通に考えると、日本基準で考えて「思想良心の自由を超えて、思想表現が極端に過ぎる」(ナチス政権を肯定的にとらえる等)など、そのような内容と考えるのが普通だと思うのですが(かつ、舞台はソ連(ロシア)なので…)、中をあけたらそんな内容はほとんどないという…。
じゃ、どうなってるのかというと、ただのアダルトシーン…。
140分ほどの映画ですが、正直、ぼかし(モザイク)がかかるのなんて、R15の「プラットフォーム」以来だったかと思います(あれもあれで極端だけど、ストーリー上必要とはいえうる)。
ただ、この映画、そのアダルトシーンは全体の3割近くを占めるし(ぼかしがかかるのは1か所だけですが、ほか、描写でギリギリ回避していたり、表現がどきつい部分も含めると3割は行く)、最初のそれに至っては10分近く続くので「目のやりよう」がない状態です…。
しかも、ストーリーというストーリーは存在するのですが、多くの方が書いている通り「レストラン?で2人で言い合っているシーン」「食事をするシーン」「アダルトシーン」「取り調べを受けるシーン」で9割を占めているので(それ以外のシーンは1割も存在しない…)、もう何がなんだか…。
普通に考えれば「ロシアでは放送禁止」など言われれば、思想関係(特にロシア/ソ連)と考えるのが普通ですが、首相・大統領や思想関係の事柄は全く出てこず、ただ単に「目のやり場がないシーン」を見せられるだけという…。
これ、「10,000人の動員で…」との売込みでしたが、まぁ譲って100人はいるとして、残り9900人は一体どこに出てくるんでしょう…。
まさか、「この無茶苦茶なアダルトっぷりに我慢できるかどうかのテスト者(=換言すれば、私たち)だ」というならロシアのブラックジョークも度が過ぎるし、「本国など以外を除けば日本が初公開」との他の方のご意見ももっともだなぁ…と思えます(韓国や台湾(便宜上、国扱い)はまだしも、お隣中国はこういうのうるさいし、ましてやイスラム系の文化が根強い東南アジアや西アジアではぜーったいに流せない…)。
要は「映倫の基準はあるけどそれさえクリアすれば自己責任で見られる」日本(と、やがては韓国も?)がターゲットにされたのかなぁ…というため息しか出ないです。
日韓は色々社会問題や経済摩擦があることは知っているけれど、映画の中では切磋琢磨している点はあるし、韓国映画は今やもう日本映画はおいつけないほどの水準になってるので、いやまぁ、色々な意見はあると思うけど、これを「わざわざチョイスして」選択して見に行くのは激しく後悔するかと…(間違っても、○回見ると1回ただ」系で消費してはいけない)。
しかしシリーズ化するらしいけど、第1作からこれだと(日本では映画人口って単純比較して男女で半々くらい理解できると思うのだけど、事前予告等から、あそこまで淫らな内容を想定しろというのは無理)、もう2作目からは誰からも放置されそうですね…。
男性の私もこれは気持ち悪いと思ったし、女性の方もこれはちょっともう…という方もいても仕方がないかと…(間違っても、カップルで見に行くような映画ではない…)。
もう何がなんだか…。
いや、映画って「何か伝えたいもの」ってあると思うんですよ。でもこの映画のそれって何なのでしょうか…。
まさか「公開されている事前情報以上に(合法な範囲で)情報収集して、良い映画かよくない映画か理解するITリテラシーを身につけましょう」であれば、ブラックジョークも過ぎるかなぁと。
減点対象は下記2.0です。さすがにこれは…。
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(減点2.0) 「ロシアでは放送禁止」だの「映画祭でも賛否両論」だののキャッチコピーがあれば、一般的な日本の教育を受けた人であれば、ロシア(ソ連)の思想批判等を想定するのが普通であり、R18指定されていても、「その度合いが極端に過ぎる」か、「それに絡んで表現が残酷に過ぎる」(R15のプラットフォームを超えるレベル)しか想定しないと思うのですが、中を開けたらこれという…。
一体何を信じたらいいかわからない…。
大阪市ではこの映画、なぜか他に比べて1週間遅れだったのですが、他の「都市部ではない」場所での少数の意見でも把握したかったんでしょうか…。
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ウェイトレスは表も裏も見ている
飴と鞭の話
う~んわからん
なんだこの映画は
予告編では大層な年月と人員を動員して撮った映画だと宣伝していたけれど、スケールも登場人物もこじんまりとしていました。
主人公ナターシャの人物像が見えない。
日常を切り取っているからそれなりにはわかるのだが、行動などが理解できなかった。
見せ場とすれば、結構長めなベットシーンとラストの尋問シーンですね。
中年二人のベッドシーン嬉しくもないし、無駄に長いしで結構苦痛でした。
でも正直退屈な本作の中では見てられるシーンでしたね。
尋問シーンは怖かったです。
優しいと怖いの行ったり来たりで精神に揺さぶりをかける。
嫌な緊張感がありました。
こんなの突然されたら助かりたいがために従順にもなりますわ・・・
ソヴィエトの闇が垣間見れますが、なんだろうそこまでたどり着く前に退屈と不可解さで眠くなる。
実際、自分が見た劇場では2~3人の寝息が聞こえてきた。
雰囲気はかなりよかっただけに物語の推進力がなかったのが残念。
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劇中セリフより
「床を拭きなさい」
いつも言われてる事、言ってる事でも状況が違う時があるものです。
相手はいつもと違う気持ちかも知れない。
不愉快なソ連社会
を延々と見せる映像で、会話ばかり、しかも内容はよくわからない。オーリャとナターシャも親子?まさか!、同僚?でしょうね、くらいよくわからない。
地下基地のような、狭い、どことも、何時ともわからないのが、映像をとても息苦しくしている。
半分くらい寝ていたので、あまり良いシーンを観ていないだけかもしれません。
ソ連全体主義の社会を前代未聞のスケールで完全再現?
ソ連全体主義の社会を前代未聞のスケールで完全再現…したんですか?
一体全体、何を言いたいのやら、無駄な長回しに次ぐ、長回しには、ヘキヘキさせられました。
絵が汚い!‘’半地下‘’並の絵の汚さ!
おかしな性交渉画像に、何食ってんだか、フナですか?まずそうな食い物食って、まずそうなウォッカに、ビールちゃんぼんして飲んで、吐いて、また飲んで、泣いて、取り調べ受けて、殴られて、性的な辱めを受けて、あることないこと書かされて、掃除しなさい!えっ、終わり!?
ワヤです、ワヤ!何を言いたかったんですか?奇才さん大丈夫ですか?
明日、目のうがいするために、きれいな映画探して観に行こうかな。
…森七菜かな(笑)
変わった映画でした
アングラ舞台ほどではないけどペースがつかめないまま進みます。ドキュメンタリー風に撮りたいのかストーリーと無関係な映像も多いです。 そういう映画だと思って観にいったのでいいです。
グロなシーンや無駄な映像のある映画が嫌いならメジャーを観てた方がいいです。
日本人は生活に余裕があるからなのか細かいところで好きとか嫌いとか決めすぎじゃないか?ギリギリの生活をしていたら、好きだの嫌いだの言ってられないし選択肢もないのだなあと、また本線と関係無い事を考えてしまった。
気持ち悪さが心地よし
単調な毎日を切り取り、それを恐怖と狂気というオブラートで包み込み、暗闇の中にひっそり置く、そして沈黙の息苦しさを味わう。
その気持ち悪さが心地よし、息をするのも忘れるくらいに・・・
壮大なプロジェクト
オーディション人数約40万人、衣装4万着、1万2000平方メートルのセット、主要キャスト400人、エキストラ1万人、13年の月日によって、ソビエト連邦を完全に再現するという文句に惹かれて、宣伝を見たらすぐに映画館に向かいました。
しかし、画面で見させられたのは、中年女性のつまらなそうな仕事、愚痴、乱痴気騒ぎ、最後には刺激の足りない尋問シーン。
「ソビエト連邦を再現」との事ですが、記憶するところでは画面に出てきたセットは3〜4ほどで殆ど同じ場所にいて劇場で演劇でも見ているようでした。
また、問題の尋問シーンは、アドリブによってリアリティを出すとの事ですが、暴力に遠慮と甘さを感じて、役者同士がプレイをやっているようにしか見えませんでした。
但し、本作の醸し出している怪しい雰囲気とソビエトの閉塞感は十分に感じられたのでそこは好きです。
いろいろ批判しましたがパンフレットを買ったり自分で調べたりいろいろ結果的には楽しんでしまいました。
皆様は、オーリャの笑い声が嫌いだと思いますが、私は好きです。
映画?ドキュメント?盗撮?
表題の通り、何のくくりになるのかな。前半から中盤は、食堂を舞台にしたウダウダした日常からのポルノ?としか思えない本番映像。ここから何か?変わるのかと思えば、また食堂でウダウダ。このまま終わるのか?と思っていたら、KGBの取り調べ。アメとムチで精神的に支配されてゆくナターシャ。ラスト、それまでと違うナターシャの鋭い目つきが怖かった。
アドリブ
「DAUプロジェクト」の16本(?)ある内の1本にすぎない本作品は、「衣装4万着、1万2000平方メートルのセット、主要キャスト400人、エキストラ1万人」という宣伝文句とは、全く無縁の内容であった。
始まってすぐ、変だと気づくのは、ナターシャとオーリャの会話がかみ合っておらず、しかも、いつ果てるともなく続くことである。
2人のつかみ合いのケンカも、何だかおかしい。
監督との“オンライントーク”によると、シナリオはなく、演技者の言葉を“自然に”記録したという。
つまり、状況を設定しただけで、具体的な台詞はアドリブ(即興)だったらしい。
ということは、性交シーンも自由にやらせた可能性が高い。
ちなみに、本作はポルノであるかを巡って、ロシア文化省と係争中だそうだ。(刑事罰で6年?)
“ハプニング”を取り入れる手法は面白い。
後半のKGBの尋問シーンだけは、アドリブのおかげで、奇妙にリアルになって、成功していると思う。
しかし、例えば映画「エレファント」(ガス・ヴァン・サント監督)の場合のアドリブと異なり、この作品は基本的に会話劇である。
台詞にこそ意味があるのに、アドリブに任せるとは、何という無謀な試みであろうか。
それこそが、「DAUプロジェクト」の本質なのか・・・?
この映画は、結局、139分かけて、“ナターシャという女の乱痴気騒ぎ”を描いただけになっている。
別に観たくもない映画だった。劇場公開は、日本が初めてというのもうなずける。
虚構でないことを「嘘」で説明せよ。
DAUプロジェクトの狂気。そんな膨大な記録フイルムから編集抜き出したのが本作、という。真実ならこの139分の映画はプロジェクトの全貌の氷山の一角とのるだろう。か、しかしその謳い文句さえ疑ってかかる私は映画を見すぎ。DAUプロジェクトそのものが虚構でないと誰が言いきれようか!。と、スクリーンに映されている映像への過剰な説明さえが、この映画のパフォーマンスの一部であればどうか。真相は如何に。
エンドロールが終わるまでいると・・・
主要キャスト400人、エキストラ1万人???
オイラほとんど寝てたのか?
壮大なチンケ映画?
もしかしたら、オイラもエキストラの一人なのか?
拘禁ノイローゼへの序章だったのか?
エンドロールが終わるまでいると・・・秘密研究所に連れて行かれちゃうかもよ。
急いで退場することをおすすめします。
オーリャの声が嫌い。
映画としてはまったく面白くない
なんとも不可解な作品である。シーンはロシア語が主体だが、英語やフランス語も話される。ロシア人が話す外国語はいずれもカタコトに近い。主人公のナターシャが働くのは、ある施設の中にあるレストランである。ホール担当の同僚は若いオーリャだ。客はほとんどが顔見知りで、誰もが名前でナターシャやオーリャと呼ぶ。映画の大半をこのレストランのシーンが占める。
ナターシャとオーリャは年の離れた姉妹のようで、喧嘩もすれば仲よくもする。このふたりの精神性がよく分からない。両方とも強気なのだけは分かるが、そもそも弱気なロシア女性がいるとは思えない。愛について語ったかと思えば次の瞬間は互いになじり合う。
客はどうやら研究施設で働く人々であり、科学者と軍人とその家族たちだ。つまりレストランはほぼ社員食堂である。酒を出したりするからウェイトレスが必要なのだろう。明治時代の女給のようで、給仕以外のサービスもある。しかし本番までやってのけてしまう必然性は感じられなかった。必然性のない男女の絡みは単なるポルノだ。
時代は第二次大戦中のあたりか。ナターシャの熟れてしぼみはじめた身体と若いオーリャの張りのある身体がカメラにさらされる。一方はKGBの職員によって、一方は研究者たちによって責められる。どこにスパイがいたのだろうか。観客とした何もわからないままだ。
KGBによるナターシャの取り調べのシーンはそれなりの迫力。全体主義者はこのようにして個人の心を折り、服従させていくのかという迫真の演技だったと思う。しかし日大アメフト部の部室でも同じようなことが行なわれていたはずだ。全体主義はソ連だけではない。
作品としてはどう考えても面白くはない。DAUプロジェクトの作品のひとつらしいから、実験的な作品としての位置づけなのだろうが、エンタテインメントの部分が一切なかった。おかげでほぼ満席だったにもかかわらず、終映後の観客は誰ひとりとして言葉を発しないまま劇場を出て行った。同プロジェクトの第二弾があるとすれば、それを観たらもう少しは本作品も理解できるのかもしれないが、本作品があまりにも面白くなかっただけに、観るかどうかは微妙である。
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