劇場公開日 2020年11月13日

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「現実と舞台が重なる虚実の二重化」シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい! kthykさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5現実と舞台が重なる虚実の二重化

2020年11月27日
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面白いと誘われ、虚実の絡まりをたっぷり楽しんだ。世紀末パリ、売れない劇作家ロスタンが大物俳優コクランから三幕もの喜劇の台本を依頼され、戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」が誕生する。まるでゲーム機の中に放り込まれた、シッチャカメッチャカの映画体験。サラ・ベルナールからチェーホフ、フレンチカンカンにラヴェルのボレロ。現実と舞台が重なる虚実の二重化。CG画像によるベルエポック・パリ、中世聖堂の実画像ではラストのクライマックス。なるほど、虚実の二重化、スマホ・ゲームの中から名作が生まれる日も近い。

kthyk