「楽しい!演劇万歳!」シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい! バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
楽しい!演劇万歳!
シラノのお話は有名ですよね。
その初演上映までのお話。
脚本が物語が見事です。
戯曲完成までのプロセスは、きっと事実とは異なるとは思いますが、
素晴らしく良く出来てます。エンターテイメント作品としてとっても
よくできていると思います。
戯曲の物語が現実の世界とロマンティックにユーモラスに織り混ざって作品が
作られていく過程は見ていて楽しいの一言です。
僕自身は(現実の)バルコニーのシーンが大好きです。
(詩・・・セリフも素敵なんだよなぁ)
で、全体的に映画の演出を演劇的な見せ方をしてるんじゃないかなー?
演出が舞台っぽいなーって勝手に思いました。
演じていらっしゃる方々もなかなかの粒揃いでキャラが立っていて、その
舞台劇的な演じ方が功を奏している気がします。
テンポもよくって本当に心地よいのです。
主要キャスト、ちょい役も実在人物ってのがくすぐります。娼館で主人公と、
ある方との出会い、粋でいーね!ありそう!ニヤニヤしちゃいました。
また、気せずしてクライマックスに非常に僕好みのノリが発生します。
「オノレ亭の店主」
みなさん要チェックです!ちょー上がります!格好良いです。
あと、劇中劇の最終幕。THE 映画な演出でサイコーです。
エンタメ万歳!
多分架空の人物なのでしょうが、ロクサーヌのモデルとなった女性。
その方のラストは何かを匂わセてるなぁって勝手に思ってます。
なんだろうなぁと思ってウィキペディア読んだら、エドモン・ロスタンは
晩年、女優と再婚してるんですね。
そのお相手が。。。なーっんて考えたらワクワクしちゃいます。
あぁ、当時この初演を観られた方々が羨ましい。とんでもない衝撃だったんだろーな。
なーんて当時を思い起こしたくなるようなエンドロールが流れますので、
最後までどうぞご覧ください。