GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生のレビュー・感想・評価
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たとえゆっくりでも挑戦し続けることの大切さを教えてくれる
ケニヤの大自然の中、御歳94のおばあちゃんがひ孫たちと一緒に小学校で学ぶ。そんな映像に触れているだけで、何とも言えない多幸感と尊敬の念が溢れ出してくる。カメラはこの気高きヒロインが子供たちと同じ緑色の制服に身を包み、耳目や意識の衰えを痛感しつつも、持ち前のバイタリティで歩み続ける姿を映しだす。普通ならプライドが邪魔して到底なしえないことだが、本作でゴゴ(おばあちゃんという意味)は、自ら率先して「学ぶこと」の重要性を伝えようとするのだ。そしてもう一つ際立つのは、彼女の挑戦意欲であろう。学び舎では全てがうまくいくわけではない。しかし、何かしらの壁と対峙し、それを乗り越えようと意欲を奮い立たせている時の方が、ゴゴは活き活きと輝いて見える。人生の価値は「何を成し遂げたか」だけで決まるものではない。たとえゆっくりでも諦めることなく自分のペースで挑み続ける彼女の姿に、何か大切なものを教わった気がする。
教育の大切さ伝える
孫は22人、ひ孫が52人もいる94歳のおばあちゃんがひ孫と一緒に小学校に通う。幼い頃に教育を受けられなかった彼女は、ひ孫たちに教育の大切を伝えるために自らが実践することにする。耳も遠いし目も悪くなっている。試験もなかなかパスできない。しかし、彼女は、学べることの喜びを噛み締めつつ、諦めなずに勉学に励む。ゴゴは新しい寄宿舎の設立を熱心に働きかけもする。「勉強して世界が広がるとワクワクする」と彼女は言う。
ゴゴがとにかくチャーミングで楽しい気分になれる。制服がすごく似合っていてなんかほっこりする。94歳になっても人は前向きに生きられるし、新しいことを学んでいけるのだと勇気を貰える。教育の大切と一緒に人生には遅すぎることなんて何もないんだと教えてくれる。明確なメッセージをわかりやすく届けてくれる素敵なドキュメンタリーだ。
世界はますます複雑になっていく。教育の格差はそのまま経済の格差につながるし、豊かな人生をおくれるかどうかにも直結するだろう。世界のどこでも教育問題は存在している。
学ぶ意欲は何歳になっても。
94歳のおばあちゃんが小学校を卒業していないため、学びたくてひ孫と同じ小学校に通い、卒業を目指すというドキュメンタリー。
94歳って学ぶどころか、生きるのも精一杯な状況な世代なのに、学びたいという思いまで持ち、小学生と同じカリキュラムをこなすという精力的な方である。
しかも、94歳だからと年下の教師に偉そうな態度もなく、真摯に学問に向き合っている姿は何歳になっても学ぶことができる勇気を与えてくれる。
学ぶだけではなく宿舎建設にも関わり、後進のために道を作ろうとするのはこれまた素晴らしい。クラスメイトと同じ目線と、人生の先輩としての立場の両方をちゃんと持っているゴゴは自分の姿を見直すいいきっかけとなりそうだ。
94歳のおばあちゃんがどうして就学しようと思ったのか知りたくてみた...
何が幸せなのか答えの1つを見つけられそうな映画
自分がケニアの小学生になってゴゴと一緒に学べたら楽しんだろうな。
1つの単語を覚えたとき、
1つの数式が解けたとき、
1つの学びを得る喜びがゴゴには分かるから、それを見てみんなにもそれが伝播する
だから、頑張れる。
頑張っても結果がでなくてつらいときは友達に話して、また頑張ればいい。
何度だって挑戦すればいい。
象はパオーン
公用語は英語とスワヒリ語のケニア共和国。普段使ってる言葉はスワヒリ語だが、小学校でも英語の授業がある。算数の授業では4×2はわかるのに4×3がわからないゴゴ。昼寝の時間もあるのが何となく嬉しいような・・・そして同じ学校の生徒たちには物語を語って聞かせるのだった。目が悪いために一番前の席に座ってたけど、背が高いから後ろの生徒が可哀想にも思えた。
ユニークな設定だけに笑える部分も多いけど、ゴゴの信念は素晴らしいと感じた。20世紀中頃まで、女子は学校に行かなくてもいいと言われていたケニア。日本だって似たような考えもあったし、今でも世界には1億3千万人の女子が教育を受けられていない現実。それを純粋に「知恵は財産」とはっきり言えるゴゴの気持ちが伝わってくる。
目も悪くなり、耳も遠いし、足も痛くなる。そんな状況でも純粋に勉強したいと思い続けてきた94歳の女性。校長には女子のための寄宿舎を建てることを進言し、それを実現させるというエピソードも驚くべきところです。そして、マサイ族の学校との交流旅行。女性の地位向上のみならず、他民族と仲良くすることも彼女の願いの一つだったのだ。
さすがに試験は難しい。かけ算とか低学年でやってたのに、試験ではいきなり体積を求めるような問題。難しいやろ・・・
おばあちゃんの知恵袋。これがあるから児童たちからも愛され、戻ってきてほしいと懇願されるゴゴ。なんとも愛おしい話だ。とにかく、世界中の子どもたちが均等に教育を受けられることを願う。
教育の原点だね。日本の発展しているが腐った教育が情け無い。
本当はコアなファンの多いと言う「ブータン 山の教室」観たかったのだけれども配信に無くて、アフリカが舞台、94歳が主人公の映画、この作品を見た。ストーリーは取り立てて起伏がない。ただそれほど高度とは思えない初等教育に励む少年少女の眼がキラキラしていて素晴らしい、若干お疲れ気味の女主人公のゴゴの悪戦苦闘も応援したくなる。
ビルも舗装道路もコンビニもスマホもない世界。でもモンスターペアレントに蹂躙され「自分さえ良ければいい」偏差値教育にドップリ漬かった日本の教育。高度ではあるが、情け無い。そもそも公教育が中学受験を煽る中高一貫やるのは100%誤りだろ。チョットはこの作品と「ブータン 山の教室」観ろやと言いたい。
おばあちゃんは、小学生!
劇場で予告を見て、思い立って足を運びました。
ドキュメンタリーなので、正直淡々としてるんです。
GOGOも、くたびれていて覇気がない(そりゃあそうだ)。
最初の10分ほどは、ちょっとウツラウツラ・・・。
そんなGOGOを囲むクラスメイト(ひ孫もいる)が、とっても生き生きしてて。
GOGOもひ孫世代の頃は、きっとこんな風だったんだろうなあ。
その世代格差のミックス感、いい感じでした。
学びたいという姿勢に、年齢はないものね。
またグリーンカラー(ケニア国旗からか?)の制服が、とってもGOGO似合ってるぅ!。
集落の人たちもGOGOのことを敬い、大切にしている箇所もあり。
GOGOのピンチの時は、学校の校長先生が「任せとき!」って励ます。
そういうのって、年齢じゃなく「その人のために何かしたい」。
そう思えるからこそ、助けの手が差し伸べられるのだよね。
気分スッキリして劇場を後にしました。
ま、どこかでまた見かけたら。見てくださいって感じですね。
学ぶってすごい
高い志と行動力にただただ、脱帽デス
GOGOおばあちゃんのパワフルさを目の当たりにして、あぁ、人間ってすごいなぁと改めて思いました。何かを始めるに遅すぎることはない!なぁんて自分で言ったりしますが、なかなか実行に移せるものではないです。
しかし、このおばあちゃんにとっては「やりたいこと」は「やること」であり、それは当たり前のことなんですね。
きっと、まだ見ぬこと知らぬことへの枯れることがない好奇心の賜物なんだろうなぁ。
好奇心を無くしたくないし、行動力と実行し続けること・・・学びました。
そして、このシンプルかつ真っ直ぐな行動や想いは周りを動かしていくんですよね。
そこにはGOGOおばあちゃんの優しく大きな人間力も大きな要因のような気がします。
勉強できることに大きな喜びをえる子供たちの笑顔。学びを求める人々を守る人々。あぁ、学校とはこうあるべきなんだろうな。日本の学校もかつてはこうだったんだろうな・・・なんて、思っちゃったりもしました。素敵な自然の映像をバックに描かれるこの学びの風景に羨ましさを感じました。
このような活動が、人間の行動が継続されていけばきっとケニアの、少なくともこの村の未来は明るいんだろうなぁと思いました。
さて、作品としては・・・うーん、リアル・ドキュメントなのかなぁ?って感じを受けました。
日々の生活を切り取ってはいるものの、どこかセリフっぽい言葉とか、作られたっぽいカメラワークとか(そうじゃないのかも?ですが)が感じられてしまいまして、ひねくれ者の僕の心をちょいと邪魔したかなー?
でも、良作ですよ。
尊敬
ゆったりとした気持ちで見れる映画
知識は財産
この年齢で、身体もいうことをきかない、それでも寄宿舎で生活し挑戦し...
ドキュメンタリーだけに許されるドラマ
まず、この作品が事前台本無しの純然たるドキュメンタリーだということを確認しておきたい。私にはちょっと信じ難いけど、あるがままを撮影したらこんな物語になってしまった、という事実こそが、本作の最大の価値でしょう。
ネタバレは避けるが、作品で語られるあれこれは、「こんなベタなエピソードはないよ」と思わせるほどドラマに満ちている。事実は小説より奇という手垢のついた言葉は、まさにこういう作品のためにあるとしか言いようがない。
主人公のゴゴおばあちゃんは、決して教養があるわけでも、頭脳明晰なわけでもない。それは作品の最後で劇的(!)に登場して観客を驚愕と感動に誘うのだが、当の本人にはそれは大して重要じゃない。ただ学びたい。そしてそうする事が大切だと(特に若い女性に)伝えたい。その純粋な思いが、彼女を特別な存在にしていて、観客の心を鷲掴みにしてしまう。月並みですが、彼女に人間としての魅力にあふれているのです。算数の問題に見事正答して、たぶん作品中唯一カメラ目線を送ってくれるカットを筆頭に、学習で人生を楽しみたいという彼女の姿勢があちこちに登場して、それを見るだけで充分に楽しめる。実際、喜びを知る彼女の瞳の美しさは、他のどんな女優もかなわない。
一方で、齢94という老い、そしてたとえ小学校であっても学問の難しさは、ゴゴに様々な試練を与える。とりわけ、ゴゴの孫くらいの先生の教え方が容赦なくて、ゴゴには失礼ながら、大丈夫かなと心配してしまう。また、彼女の瞳そのものが作品の大きな転機になるとは、制作スタッフ自身がもっとも驚いたはず。そこから始まるクライマックスのドラマは、純粋に美しく、感動した。
ゴゴのお世話係的なひ孫の女の子の視点が、とても優しいのが印象的。この地では老人は敬うべき存在であり、ゴゴはそれに値する人物だと、このひ孫さんの振る舞いを見ていると自然に納得できる。厳しい担当教師、そして校長先生、果ては寄宿舎を作る大工さんたちも、みんなゴゴをよく理解した上で、尊敬しているのが良い。寄宿舎の落成式で、関係者一同の前でゴゴが胸を張るシーンは、本作の大きな山場。
ケニアの教育事情の困難さについては、ここで触れるのは失礼だと思う。ただ、ゴゴがそれをずっと意識して小学校に通っていた事は、本作のテーマとして忘れてはいけないだろう。それでも、修学旅行がマサイマラ1週間というスケールの大きさは、ちょっと羨ましい(それがゴゴにとって村を出る初めての経験だった事も重要)。94歳で1週間の旅行に向かう、ゴゴの行動力にも感服。マサイ族との交流の場面は、互いの敬意が画面から溢れてきて感動的だった。あと、義務教育修了には試験合格が必要(しかも1教科2時間)という、一見厳しいケニアの制度は、見方を変えると、きちんと学んでくださいという姿勢の現れでもあり、興味深かった。
音声のクリアさは、本当に現地一発収録かと疑ってしまいそう。マサイマラの夜の場面なんか、ぞくぞくしてしまう。BGMが思いっきり西洋音楽なのがちょっと興醒めだけど、何度か挿入される現地の歌声の見事さが、それを補ってあまりある。五線譜で書いた曲は下手なのに、自分たちの曲になると見事なポリフォニーを響かせる子供たちが印象的。凄まじい才能。
94歳のおばあちゃんが、バイクの後ろに跨って寄宿舎から自分の家に帰ってくる。その元気なお姿! そしてその時秘めていた思いの深さ! それだけでも、本作は映画として十分すぎる価値を持つ。と同時に、今でも1億人を超える少女たちが、満足な教育の機会を与えられていないという事実も、作品は私たちに突きつける。現実だからこそ許される「出来すぎた」ドラマに、ただ圧倒されました、
ゴゴが読書できますように
子供たちの笑顔が可愛すぎる…
新しい脳みそは、グングン知識を吸収し、毎日の勉強が楽しいでしょうね。寄宿舎だからお友達ともベッドでくっついて勉強したり、微笑ましい小学校の風景。
そこに94歳のゴゴ!目と耳が遠いから、背は高いけど1番前の席。
これ日本でやったら贔屓と言われるな~ってくらい先生の面倒見が良い。
ゴゴが学ぶことは、世界の希望に繋がるからね。
白内障の手術をもっと早くに受けることが出来れば、卒業試験も難しくなかったんじゃないかな。
1度は諦めたゴゴだけど、きっとクリア出来ると思うよ。近いうちにそんなニュースが入ってくると良いな。
ファッション、色づかいにも注目
小学一年生の子ども達と机を並べる94歳のおばあちゃん。
グリーンの制服がよく似合っていて、彼女の生き様として刻まれた皺と、豊かな表情、全てが愛おしい。
片目の視力を失い、もう片方は白内障でぼやけて見えない。にもかかわらず、学ぶことの大切さを説き、挑戦している。
ゴゴの周りの人々の優しさも映し出されていて、心が温かくなる作品。
アフリカの広大な自然と、生き物達の鳴き声、清々しい朝、鮮やかなファッションに身を包んだ人々、ファッションや色づかいにも注目だ。ちなみにアジア人に目の覚めるような鮮やかな色が似合う人は少ない。
この作品は何歳からでも挑戦できること、学び続けることの大切さを伝えてくれている。
教育現場でも教材としても使えそう。
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